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  • MEGAQUAKEⅢ 巨大地震 放送直前見どころガイド 第1回 総合 4月7日(日)午後9時00分~9時49分 第2回 総合 4月14日(日)午後9時00分~9時49分

第2回 揺れが止まらない ~“長時間地振動”の衝撃~

苅田 章 ディレクター

2回目は“揺れ”がテーマです。東日本大震災から2年、仙台市が経験した巨大地震による揺れの実態を取材してきましたが、なぜそれが起きたのかという疑問が出発点でした。いまだに津波の被害はもちろんのこと、揺れによる建物の被害も非常に深い爪あとを残したまま、復旧に手がついていないところもあるのが現状です。
この先、南海トラフなどで巨大地震が起きた場合、東京や名古屋、大阪など多くの都市が、仙台市よりさらに大きな規模で被害に見舞われる可能性があります。仙台が経験したことから学ばせていただき、ぜひみなさんにもわがこととして考えていただきたい。それが番組のテーマでもあります。
東日本大震災以降、起こりうることすべてを取り入れて被害の想定を考えなくてはいけなくなり、その規模も拡大しています。番組では、科学者がどのような研究によってそのような想定をしているのか。結果だけでなく想定の根拠や、想定を生み出していくときの科学者の葛藤などにも注目して取材を進めました。発表された被害想定だけを見るとどこか現実離れしていて、なかなか実感が伴わないのですが、それを少しでもリアルに感じていただけるように表現していきます。
今回、番組に登場する科学者の方が「研究をとおして、わかることもあったけれど、それがさらに新たなわからないことを生み出す」と話していました。謎の連鎖という現状を正直に描きながら、わかる部分とわからない部分の境ともいえる最前線を表現していきます。

揺れは遠くで長く・・・

超高層ビル街(東京)

東日本大震災では、非常に幸いなことに揺れで建物が大きく崩壊するといった被害は比較的少なかったといえます。これは陸地と震源が離れていたことも影響していて、たまたまだったともいえるのです。
ところが、南海トラフで起きると予測されている地震は三大都市圏に近いので、東日本大震災と同じような規模の大震災が起きると被害が拡大する恐れがあります。そうした事実に目をそむけず、納得していただきながら将来のリスクについて見つめ、一人一人が自分のことだと思って考えていただけたらと思います。
今回、もう一つ注目して見ていただきたいのが、巨大地震によって引き起こされた揺れが、非常に長距離まで届くということです。3.11当時、私は名古屋局に勤務していたのですが、名古屋でもやはり長時間の揺れを感じました。さらに700km離れた大阪でも10分以上揺れが継続したり、局所的に超高層ビルで被害が発生したという現象が起こりました。揺れは遠くにいけばいくほど弱まると思われていたのですが、その土地の地盤やビルの特徴と合致することによって揺れが復活するという現象が報告されたのです。東京も比較的離れていたにもかかわらず、激しく揺れたうえに、実は仙台よりも揺れは長く続いたのです。番組では、距離が離れても長時間揺れるというメカニズムも解明していきます。
東日本大震災が残した手がかり、そして教訓を生かすことを出発点に始まった番組。残されたデータの解析とビジュアル化という両方の作業を進めてきました。その結果、明らかにされるリスクの大きさにとまどうこともあるかと思います。ただ、そこから目をそらすのではなく、リスクに向き合い、どう折り合いをつけていくのか。そのことを考えるきっかけにしていただけたらと思います。

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