2011年10月26日(水)
「セーフ!」「アウト!」審判が野球の試合を決定づける運命の判定を下すとき、それは誰もがわかる特別なアクションで球場の全員に伝えられる。この判定のサインは、いつ、誰が編み出したのだろうか。
有力な説はふたつある。19世紀末、耳が不自由ながら大活躍した選手、ウィリアム・“ダミー”・ホイがゲーム中にボールカウントを把握できるよう、コーチからサインを送ってもらっていたことが発端という説と、20世紀でもっとも偉大な審判と言われるビル・クレムが発案したという説だ。
この番組では、アメリカの野球の歴史や、選手・審判・観客との関係の歴史を辿りながら、ホイ選手とクレム審判それぞれの関係者のインタビューなどを交えてふたつの説を検証していく。
そして、耳の不自由なホイ選手のためのサインが発端となり、クレム審判がそれを発展させ、ほかの多くの要素も絡みながら現代の野球が形づくられてきたことを、改めて浮き彫りにしていく。
※放送日時及び放送内容は変更になる可能性があります。最新の放送予定はNHK番組表よりご確認ください。