2008年123日(水)

体験ルポ 賄賂(わいろ)社会の実態 

ナイロビ郊外のスラム街キベラに住む家族と一週間生活を共にしたサムラ氏。スラムで自分も生計をたてようと、実際に土地を借り、バラックを建て、職を探し始めるが、このプロセスを体験する中で、賄賂が生活のあらゆる局面に入り込んでいることを知る。病院の予約や小屋の建築許可、日雇い労働者の採用まで、キーパーソンに賄賂を払わなければ何事も進まない実態を、隠しカメラで取材。キベラの住民が賄賂に費やす額は、収入の3分の2。貧困層が底辺を抜け出せない元凶がそこにあることに気づく。

一方、スラムの開発のために先進国から大量の援助金が注ぎ込まれているが、ほとんどが住民に届かない。政府の高官や役人が、自分の親族のもとに資金が流れ込むよう操作しているためだ。サムラ氏は、ケニア国家エイズ対策委員会の前代表のもとを訪ねるが、彼女は収賄で起訴され、懲役1年を言い渡された今も、高級マンションで悠々と暮らし、アフリカでは誰もこれぐらいのことを収賄とは考えないと語る。

シエラレオネでは、2002年に内戦が終結し、国際社会から莫大な復興資金が届いた。サムラ氏は、それから7年経った今なお、水道も電気もない暮らしをしている人たちを、目の当たりにする。賄賂は教育の現場まで浸透していて、教師は親に公然と付け届けを求める。ある9歳の子どもは、それが払えないために学校に行けない。一方で教師は、給料が安いため付け届けがないと生活できないと、正当性を主張する悲しさ。

アフリカが直面する課題を解決するカギは、アフリカの大多数の声なき人々に賄賂は間違った習慣だということを理解させ、歪んだ富の分配を正すことにあると番組は訴える。

原題
Living with Corruption
制作
Insight News TV (イギリス 2008年)
初回放送
2008年5月24日(土)午前0時10分~
再放送
2008年6月1日(日)午後10時10分~
2008年12月3日(水)午前10時10分~

※放送日時及び放送内容は変更になる可能性があります。最新の放送予定はNHK番組表よりご確認ください。