2010年7月22日(木)
ブレア政権を支えた幹部の証言や、現ブッシュ大統領、クリントン元大統領へのインタビュー、ドイツ外相の証言も含め、なぜ、ブレア前首相がアメリカに協力する形でイラク戦争に突入していったかが見えてくる。
実はブレアには持論があった。98年、シカゴでブレア氏は、悪の独裁者に対して国際社会は団結して立ち向かい、ときには干渉も必要で、放置すれば死者は増え、世界経済に及ぼす悪影響も拡大するという「シカゴ・ドクトリン」を披露した。
ブレア政権は、イラクに大量破壊兵器がある可能性について記した文書を発表している。ブレア政権のアドバイザーは「イギリスのどの政権もここまでしたことはない。
国民を説得したいというブレアの意志の表れだが一歩間違えれば国を誤る」と批判。ブレア氏が最後までアメリカを支持した理由が幹部らの証言から見えてくる。ブレア氏は語る。「イラクに大量破壊兵器がないとは当時考えられなかった。間違ったとは思っていない。」
ブレア氏は、敵は強力な意志力をもっており、国際社会がモラルをもって団結しない限り戦いの結果は見えていると語る。
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