2011年310日(木)

予防接種 大論争

ワクチンの接種によって天然痘は根絶され、ポリオ、ジフテリアなどの患者は激減している。そのめざましい成果にもかかわらず、アメリカでは予防接種に反対する市民運動が勢いを増している。クローズアップされているのは一部のワクチンと自閉症との関連だ。「予防接種後に自閉症になった」と訴える親たちが、予防接種の見直しを求めて各地で反対運動を行っている。
疫学研究の先進国デンマークでは、全人口の健康についての情報を記録しており、そのデータを元に特定のワクチンと自閉症の関連を究明する調査が行われた。その結果、因果関係は認められなかった。
しかし、どのワクチンもリスクがないとは言えず、母親たちの中にはリスクはわずかでもわが子を危険にさらしたくないと、予防接種を拒否する例が増えている。こうした動きに対し「親たちが子どもの健康管理に無限の権利を持つわけではない」と語る専門家もいる。
ネットを介した情報収集や意見の表明が容易になった中で広がりを見せる予防接種への“拒否反応”。そして、子どもの命を守るため、さらには地域全体の感染症予防のために予防接種を進めようとする人たち。二つの流れのせめぎ合いを追う。

原題
The Vaccine War
制作
Palfreman Film Group/WGBH (アメリカ 2010年)
初回放送
2010年9月22日(水)午前0時00分~
再放送
2011年1月18日(火)午後11時00分~
2011年3月10日(木)午前10時00分~

※放送日時及び放送内容は変更になる可能性があります。最新の放送予定はNHK番組表よりご確認ください。