2016年3月22日(火)
NHKとアジアの公共放送局が、アジアの優れた制作者にドキュメンタリーを作る機会を提供するプロジェクト「発掘アジアドキュメンタリー」。今回は、インド人のディレクターが制作した“死”をテーマにした作品を紹介する。
数億人の貧困層をかかえるインド。誰にも看取られずに死を迎える人は少なくない。60歳になるシャリフは息子を殺され、しかも身元不明人として火葬されるという不幸に見舞われた。シャリフは死に目に立ち会うことも、見送ることもできなかった。戻ってきたのは、息子の服の一部だけ。悲しみを癒すため、身寄りのない死者に付き添い火葬を手伝う事を始めた。
インドでは富裕層が盛大な葬儀を行う一方で、死後、誰にも見送られず無縁死として最期を迎える例も多い。事故死のまま数日間道路に放置されていた遺体、遺産争いが原因で家族に見捨てられた遺体・・・。番組では、死者のために火葬を行うボランティアたちを通して、インド社会の無縁死や孤独死の現実を追う。
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