2013年10月5日(土)
いまや人々の生活の隅々まで入り込み、欠かせないのがプラスチック。しかし、そのプラスチックが毎年600万トンも世界の海に流れ込んでいるというのだ。そして、複雑な海流に乗ったプラスチックは、世界でも数カ所ほどの海域にたまっているという。そうした一つハワイの海岸はアメリカ西海岸やアジア諸国から流れ着いたプラスチックゴミで埋め尽くされ、「ジャンクビーチ」と呼ばれるようになった。一方、南米チリではプラスチック漂流物に付着した別の海域の海草がはびこって、養殖場を脅かしている。時を経ても分解されないプラスチックは細かい破片となって海の隅々へと広がっていく。その破片を食べた魚は大きな魚に捕食され、やがて食物連鎖の頂点にいる人間の口へという事態も・・・。プラスチックの害をくい止めることはもはや不可能なのか?海洋学者による最新の研究を紹介し、深刻な海の汚染をさまざまな角度から分析・解明していく。
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