2014年11月4日(火)
リーマン・ショックを受けて、巨額な財政出動による景気刺激策を講じたオバマ大統領。しかし、その景気刺激策は連邦政府の巨額な財政赤字を生み、アメリカは国の財政破綻に結びつく“財政の崖”に直面している。財政赤字削減の問題は今や民主・共和党間の根本的な対立点となり、景気対策や社会福祉などの公的支出額をめぐる駆け引きはオバマ政権と共和党を完全なデッドロックに追いやっている。
オバマ民主党政権と共和党の対立が引き起こす国の危機を、当事者のインタビューから明らかにするのがこの番組。オバマ大統領、共和党のベイナー下院議長、そして若手実力者のエリック・カンター・・・三つの陣営がいかにボタンをかけ違えていったのか、その詳細が描かれる。財政支出の削減について、オバマ政権と秘密裏に交渉を進める老練なベイナー下院議長。しかしそれが明らかになると、妥協案を許さない強硬派のカンターや下院財政委員長のポール・ライアンが反発し、内部抗争へと発展していく。
民主党と共和党の対立の深層、共和党内で熾烈になる主導権争いなど、「ワシントンで起きている深刻なリーダーシップの欠如」が明かされていく。
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