NHKアナウンス室

アナウンサー仕事の流儀

バックナンバー↓

インタビュー 澤田彩香

ひとつでも多くの経験を。
6/7
スポーツは、人を前向きにしてくれる。
  • 現在、担当している仕事について教えてください。

    日常的には、プロ野球のベンチリポーターとして、試合の途中で選手や監督の談話を伝えることを担当しています。

  • スポーツ関係の仕事がメインということですか?

    たまに『さわやか自然百景』や『Nスペ5min.』などの短いナレーションを担当したり・・・。冬には、フィギュアスケート関連の番組、NHK杯総集編などのナレーションもさせてもらっています。
    NHKアナウンス室の中では、スポーツグループに所属していますが、去年のコロナ禍でスポーツがなかったときはニュース担当をしたこともありました。自分としては、いろいろなことにチャレンジしたいと思っていますが、軸はスポーツというのは変わらないと思います。

  • 澤田さんが考えるスポーツの魅力とは?

    やはり、ワクワクするというのが一番の魅力だと思います。試合や競技が始まってみないと、本当に何が起こるかわからない。誰も想像していなかったドラマティックな結末が待っていることもよくあります。そこがスポーツの魅力であり、醍醐味だと思います。

  • ほかにも何かありますか?

    あとは、「私も頑張ろう!」というポジティブな気持ちや勇気をもらえるところ。明るく前向きになれるニュースが少ない中、スポーツにはどんな競技でもプラス思考の熱気みたいなものが感じられます。たとえば、水泳の池江璃花子さんの復活と活躍には多くの人が勇気をもらったはずです。
    もちろん応援しているチームや選手が負けて落ち込むこともありますが、「次がある!」と思わせてくれるのもスポーツのチカラだと思います。

  • アナウンサーになる前から、スポーツは好きだったのですか?

    スポーツもそうですが、それが行われる競技場が大好きでした。中学3年生のときにはじめて甲子園球場で高校野球を観戦したのですが、満員のスタンドは華やかで、グラウンドの緑の芝と土のコントラストは美しく、青空もより鮮やかに輝いているように見え、まるで別世界にいるようでした。
    その後も、メジャーリーグやヨーロッパのサッカーを見に行きましたが、どのスタジアムも本当に魅力的でした。そして、観客の盛り上がりによってスタジアムの表情は生き物のようにどんどん変わっていきます。 スポーツ実況者は、そんな場所を仕事場にできます。私にとっては、この上なく楽しい職場です。

6/14
自分の思いを伝える難しさ。
  • 学生のころは何かスポーツをやっていましたか?

    高校時代はボート部で、地元の琵琶湖で毎日ボートを漕いでいました。
    大学では、アメリカンフットボール部のスタッフをやっていたのですが、私は授業と部活の両立がうまくできず、1年で退部しました。
    ただその後も、アメリカンフットボールも仲間も大好きで、試合の応援にはよく行きました。

  • 大学時代には、世界ラリー選手権の参戦プロジェクトに参加していたそうですね。

    大学で募集があって参加しました。自動車整備士養成校の学生たちとチームを組んで、「ラリー・モンテカルロ・ヒストリック2012」という大会に出場しました。
    ヒストリック部門とは、簡単に言えばクラシックカーでのラリーです。30年以上前のレースに出場した車と同じ車種の古い車を見つけて、エンジンをオーバーホールしたり、劣化した部品を取り替えたりしてレースに耐えうるクルマに仕上げて参戦しました。

  • そのチームで澤田さんは、どのような役割を担ったのですか

    私たちの大学は主にマネージメントを担当し、その中で私は、部品や資金を調達するという役回りでした。カーレースに興味を持ってもらえそうな企業にアプローチして支援や部品の提供をお願いするんです。たくさん断られましたが、なんとか踏ん張って大会に出場できる資金や部品を調達することができました。

  • レースの結果は?

    ドライバーは、元プロの方にお願いして乗っていただいてのですが、過酷なレースなので目標は完走でした。橋の欄干にぶつかるというアクシデントもありましたが、なんとか完走できました!

  • そのときの経験がその後の仕事に役立ちましたか?

    資金調達などのお願いでいろいろな企業を回ったのは、貴重な経験になりました。どのようにプレゼンすれば、私たちのプロジェクトに魅力を感じてもらえるか?そこで、自分の思いを伝えることの難しさを学んだし、その経験は今の仕事にもつながっています。

  • アナウンサーになりたいと思うようになったのは?

    きっかけは、アナウンサーの先輩である野村正育さんです。大学時代に、さまざまな年代の卒業生が集まる高校(滋賀県)の同窓会があって、そこに高校の先輩でもある野村さんも参加されていました。
    それまで、自分がアナウンサーを目指すことになるなんて思ってもいなかったのですが、野村さんから話を聞いて「私もやってみたい!」と思ったんです。

  • どんな話を聞いたのですか?

    アナウンサーの仕事は本当に幅広い。ある日は、農家の方に話を聞いて、次の日は政治家や芸能人にインタビューしたり、あるいはスタジオでニュースを読むことになるかもしれない。自分で企画を考え、取材に行き、それを番組にしたり、自分の言葉で伝えることもできる。
    そういう話を聞いているうちに、もうワクワクしてきて、「自分もそういう仕事がしたい!」と。私、おもしろそうだと思ったら、もう一直線なんです(笑)。

6/21
いつか甲子園で実況をしたい
6/28
人として引き出しを増やしたい。
ページトップへ↑