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インタビュー
2018年3月14日
Eテレで、毎週月曜~金曜の午前8時45分~と午後3時40分~放送している「プチプチ・アニメ」。「ユニコーンのキュピ」で原案と声を担当している豊崎愛生さん。今回はキュピの誕生についていろいろ聞いてみた!
プチプチ・アニメ「ユニコーンのキュピ」ホームページはこちら
もともと、昔からイラスト描いたりするのが好きで、自分のライブのコンサートグッズにキャラクターものを作っています。雑誌でも4コマの連載をゆるりとやらせてもらっていて、そのまとまった本を見てくださった番組の担当者から一緒にやりませんか?とお誘いいただきました。
最初に考えたのが、キャッチーでかわいいキャラクターが、みんなは気づいていないかも知れないけど、寝ている間に動いているかも知れない、というアイデアです。そこからキュピに至るまでたくさんのキャラクターを考えました。
誰にでもとても身近なキッチンという空間とファンタジーをくっつけるためにはどうしたらいいかなと考えていたら、スポンジはどうかな?と思いつきました。そして、スポンジから生まれたお掃除好きのユニコーンキュピが生まれました。
めちゃくちゃ嬉しかったです。母親が保育園の先生で、子供のものがあふれた中で育ったので、大人になって声優の仕事でデビューすることになった時からず~っと、子供のためのものを作りたいと考えていました。今回そんな夢をかなえていただいて、すごくうれしくて、お母さんも大喜びで…。
初めは、立体になったらどんな風になるのか?とても想像ができなかったんですけど、監督さんたちがどんどん膨らませてくださって、新たな発見がありました。
キュピはこうやって眠るんだ、とかここに腰があったんだ(笑)とか…。
実際のキュピもスポンジを削って形成してくださっていて、その質感も感じ入るところがいっぱいでとてもわくわくしました。
個人的には、レトロなマグカップを集めるのが好きだったりするので、身近でどこか懐かしさのある小物が置いてある場所であるということですね。そこで1作目は、キッチンを舞台にしました。
みんなで話し合ったことは、かわいいだけのキャラクターではない、潰れるときは思いっきり潰れるし、転ぶときは思いっきり転ぶし、変な音を出したり、汚れた場所を磨いていくうちにちゃんと汚れるということです。
きれいでかわいいというところにおさまらず、ちゃんと汚れたり潰れたり、スポンジならではのリアルさ、そこはきちんと作る作品でありたいと考えています。
2作目にはちびキュピが出てくるんですが、その顔が本当に淡泊な感じなのが個人的にすごいツボで(笑)かなりのシュール感で楽しいと思います。
ぜひチェックしてみて下さい(笑)
キュピのかわいくて優しい世界観です。
私が描いたイラストだけでは絶対に表現できなかった世界観が立体となり、アニメーションによって意思をもって動きだします。さらに音楽や効果音によって、キュピの世界が広がります。
実は、ここ数年、私の友達たちがベビーラッシュで、赤ちゃんたちが家に遊びに来るんですけど、その時にキュピを見せると、0歳児の赤ちゃんとかも笑ってくれていたりして、何が伝わっているのかはわからないんですけど(笑)
テレビにくぎづけになって笑ったりしてくれているのを目の当たりにして、何か刺さるモノがあるんだなと思い、幸せな気持ちになります。
小さい子供たちにはもちろんのこと、お母さんたちにも一緒に…そして家族みんなで見てもらえたらいいなと思っています。
前半は「ユニコーンのキュピ」制作者としての豊崎さんにいろいろと聞いてみました。
後半は声優豊崎愛生について語っていただきます。お楽しみに!