NHKコンクール受賞番組

2008.6.20

アメリカ国際フィルム・ビデオ祭でNHKの番組がグランプリなどを受賞

1968年に設立され36部門にわたる広範なジャンルの映像作品を表彰する映像祭。今年は23か国から1100本がエントリー。NHKは子ども向け番組が初めてグランプリを受賞したほか、部門1位と部門2位にそれぞれ1作品が、部門3位に5作品が選ばれました。

コンクール概要

アメリカ国際フィルム・ビデオ祭
(第41回)

アメリカ

マテマティカ2「円を四角く」
2007年4月16日放送 15分

教育(小学1年~5年対象)部門

グランプリ、ゴールドカメラ賞(部門1位)

円の面積が「半径の2乗×円周率」であることはよく知られているが、ではなぜそうなのかを説明できる人は少ない。実はこの公式は、円を同じ面積のまま四角形に変形させるという考え方がベースになっている。この番組では、円をたくさんのピースに分割しその面積を合計して計算するという、円の面積の公式のもとになっているベースの考え方を、視覚的に分かりやすく理解させることをねらっている。

制作者から

いないいないばぁっ!~おててであそぼう!~
2006年9月6日放送 15分

教育(未就学児/幼児)部門

ゴールドカメラ賞(部門1位)

この番組は、0~2歳児を対象としたシリーズ番組で、乳児の発達の研究に基づき構成され、子どもたちが安心して遊ぶことのできる世界を提供している。
今回は「手」をテーマに、手で遊ぶことの楽しさを提示し、乳児の手に対する興味を鼓舞する。まず、「手をたたく」遊びを導入とし、「積み木で動物」のコーナーでは“ラッコ”を取り上げ、手をたたく動作を、他の動物にも発見する。また「手」をテーマにした歌や、2人で向いあってする「手遊び」、さらには「手型」を組み合わせて色々な動物を作る遊びも紹介する。

制作者から

NHKスペシャル「夫婦で挑んだ白夜の大岩壁」
2008年1月7日放送 59分

レクレーション/趣味/クラフト部門

シルバースクリーン賞(部門2位)

2002年、ヒマラヤ登山中に雪崩に遭い、奇跡の生還を成し遂げた世界的な登山家、山野井泰史・妙子の夫妻。その代償として手足の指のほとんどを失いながらも、クライミングへの情熱を失わず、2007年夏、北極圏・グリーンランドにある高さ1300メートルの未踏の大岩壁に挑戦した。「より高い山、より困難なルート」に挑み続けてきた夫婦が、「再びふたりで登る」ことで、自分たちの限界に挑み続ける姿を記録したドキュメンタリー。

制作者から

NHKスペシャル「激流中国 密着 共産党地方幹部」
2007年11月4日放送 49分

政治/政府/国際関係部門

クリエイティブエクセレンス(部門3位)

党員数7300万を越える世界最大の政党・中国共産党。5年に1度の重要な党大会(中国共産党全国代表大会)が、2007年10月15日から開催された。そこで胡錦濤総書記によって示された新たな方針は「経済発展を続けながら、成長のひずみを是正する」というものだった。番組ではこの党大会までの半年近く、地方幹部に密着した。中央の方針を実践することが求められ、地方幹部たちが奔走する現実が浮かび上がる。

制作者から

プレミアム10「オペラ座の弁慶 團十郎・海老蔵パリに傾(かぶ)く」
2007年6月8日放送 59分

アート(パフォーミングアート)部門

クリエイティブエクセレンス(部門3位)

2007年3月、パリ・オペラ座で史上初の歌舞伎公演が行われた。歌舞伎俳優・市川團十郎と海老蔵親子が家の芸「勧進帳」で世界の檜(ひのき)舞台に挑む。しかも主役の弁慶役を日替わりで演じるという粋な試みである。しかし、パリ公演では、日本の劇場とはまったく異なる広い空間で歌舞伎を演じるという難題が待っていた。厳しいけいこと親子の葛藤を乗り越えて大成功を収めたパリ公演を半年にわたって取材したドキュメンタリー番組である。

制作者から

NHKスペシャル「世界里山紀行 フィンランド 森・妖精との対話」
2007年8月19日放送 49分

環境問題部門

クリエイティブエクセレンス(部門3位)

3回シリーズ「世界里山紀行」では、自然とうまく折り合いをつけて暮らしている「里山」的環境を訪ね、世界各地の自然とともに生きる人々の営みを詩情豊かに描く。初回の舞台は「森と湖の国」フィンランド。国土の7割を森が占め、ヒグマやフクロウとともに、精霊の存在を信じる人々が樹木と密接にかかわりながら暮らしている。まるで現代の寓(ぐう)話のような世界を紹介する。

制作者から

ハイビジョン特集「証言記録 マニラ市街戦 ~死者12万 焦土への一か月~」
2007年8月5日放送 109分

歴史・伝記部門

クリエイティブエクセレンス(部門3位)

1945年2月、アメリカ軍はフィリピンの首都マニラに進軍、マニラでは、市街地を舞台に残留した日本軍との間で激しい戦闘が一ヶ月間にわたって続いた。このマニラ市街戦によって、マニラ市民は日米両軍の死者をはるかに上回るおよそ10万人が犠牲となった。当初、日本軍はマニラからの撤退を模索していた。しかし、結局一部の兵士を市内に残し、米軍を待ち受ける選択をする。一方、アメリカ軍は、自軍の犠牲者を抑えるために、砲撃に踏み切り犠牲を拡大した。その過程で多くの残虐行為もあったとされている。番組では、元日本軍兵士、アメリカ軍兵士、それに多数のフィリピン人の証言に、多くの資料を積み重ねて、マニラ市街戦の過程を克明に記録していく。

制作者から

星新一 ショートショート劇場
2007年11月11日放送 15分

ユーモア部門

クリエイティブエクセレンス(部門3位)

「ショートショートの神様」とよばれる、作家・星新一。生涯に残した作品は1000話を越え、奇抜な発想、ウィットとユーモアに富んだ作品は、今もなお絶大な人気を誇る。時代を超えて新鮮な輝きを放つ膨大なショートショートのなかから、5つの作品を厳選。多彩な演出手法を用いて、不安や恐怖ばかりでなく、ときには温かさや安らぎを感じる近未来の不思議な寓(ぐう)話集として映像化する。

制作者から

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