NHKコンクール受賞番組

2008.12.15

文化庁芸術祭で、テレビ部門で優秀賞を、ラジオ部門で大賞と優秀賞を受賞した。

コンクール概要

文化庁芸術祭

(2008年12月15日)

広島発 特集ドラマ「帽子」
2008年8月2日放送 88分

テレビ部門

優秀賞

軍港の町、呉に、かつて山本五十六連合艦隊司令長官の軍帽を作った帽子店がある。
その誇りを受け継ぎ、学生帽を作ってきた職人が高山春平だ。春平は、腕は良いのだが、最近注文が減り、物忘れも多くなった。そんなある日、警備員・吾郎が置き忘れていった手紙から、吾朗を捨てた母親が、幼なじみの世津で、今ガンの末期にあると知る。春平は、世津にとっては兄のような存在だった。しかし、最後は支えきれず、世津は春平の元を去った。その記憶は今も春平を苦しくさせる。春平は、吾郎を連れて、世津に会いに行く。 40年ぶりに再会した世津は、ずっと心の支えにしてきたという小さな「帽子」を春平に見せる・・・。それはかつて春平が作ったものだった。春平は、生きる誇りを取り戻し、帽子を作り続けようと決意する。

制作者から

NHK広島開局80年ラジオドラマ 「放送を続けよ!広島中央放送局の8月6日」
2008年8月6日放送 70分

ラジオ部門

大賞

昭和20年、14歳の女学生だった青木初音は中国軍管区司令部に学徒動員され空襲警報の情報を放送局などに連絡する役割を担当していた。初音の姉・弥生は新人放送員(現在のアナウンサー)として広島中央放送局で働いていた。姉に憧れ、将来放送員を夢見ていた初音は、しばしば放送局を訪れていた。しかし、戦火が激しくなる中、放送や番組に対する規制の厳しさや戦争が生み出す理不尽さを思い知らされていく。そして8月6日、原爆の投下により放送局は壊滅するものの、生き残った職員が郊外に設けられていた放送所にたどり着き、放送機材を修理することで24時間45分後に放送は再開される。そこで見た被爆直後の放送局内や広島市の惨状、そして必死で放送を続けようとした人たちの姿を描く。

制作者から

FMシアター「あの人の声がきこえた」
2008年11月8日放送 50分

ラジオ部門

優秀賞

里田真紀子は、3年前に離婚した善之が行方不明との連絡を受け、娘の紗里奈と共に、山中の家を訪れる。善之はここで陶芸をしていた。家庭を省みず、わがままし放題だった善之を、真紀子はずっと許せないでいた。散らかしっぱなしの部屋に置かれた留守番電話にメッセージがいっぱいになっている。残された数々のメッセージを聴く母娘。次第に、善之のこの3年間の暮らしぶりがわかってくる。同時に、思いも寄らなかった善之の家族への思いが伝わってきた。そこに警察から電話がかかってくる。善之が遺体で発見されたというのだ。陶芸に必要な土を取りに行って、崖から転落したようだと。真紀子は呆然としながらも、残りのメッセージを聴く。そこには、善之の肉声は入っていなかったが、真紀子には、たしかに善之の声がきこえた・・・。

制作者から

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