これまでの放送

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家

放送日

10月10日(木)夜8:00

再放送10月13日(日)0:00(土曜深夜)

出演者

りゅうちぇるほか

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家
今回のテーマは“家族”のありかた。舞台は、神戸の下町にある高齢者向け住宅「はっぴーの家ろっけん」だ。地域に開放されたリビングには、近所に住む子連れのお母さんや、小学生、外国人などが集まり、思い思いに時を過ごす。その中には、“おひとり様”のおばあさんや、DVから逃れてきた男性など、ここが大切な居場所になっている人も。カオスな現場からディレクターが体当たり中継、「新しいカゾクの形」について考える!

内容

出演者

  • りゅうちぇるさん (タレント)
  • 「はっぴーの家ろっけん」のみなさん
  • NHK神戸放送局 下村優太郎ディレクター

YOUは何しに「はっぴー」へ?

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家 写真1

「何しに来たんー!?」
中継現場にカメラクルーが入ると、いきなり鳥かごを持った少女が現れ、こう言った。驚くゲストのりゅうちぇるさん。
ここは、神戸の下町にある介護付き高齢者向け住宅「はっぴーの家ろっけん」。およそ20人のお年寄りが暮らすこの住宅。1階にあるリビングは地域に開放されており、近所に住む子連れのお母さんや小学生、外国人など様々な人がやってきて、自由に過ごしている。今回は、そんなカオスな「はっぴーの家」と中継を結び、“カゾクの形”について考える!

「はっぴーの家」の日常

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家 写真2

はっぴーの家には、平日・休日を問わず次々と子どもたちがやってくる。目的は「TVゲームをやるため」だったり、「家に帰っても喋る人がいないから」など様々。気が向けば入居しているお年寄りの食事のお手伝いをする時もあるが、基本的にはそれぞれが思い思いに過ごしている。

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家 写真3

子どもたちが自然と集まってくることについてお年寄りに聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「賑やかでいいけど、時々うるさい。でも、家族だってややこしいときもあるんだし、それは仕方ないやん。だからここはみんな家族やと思ってる」
実は、そんなお年寄りにも、家族のいない“おひとりさま”が多いとのこと。その他にも、働くお母さんが、ここでお年寄りや子どもたちに赤ちゃんを見てもらいながらパソコンで仕事をするなど、日常的に色んな人の居場所になっているようだ。

はっぴーの家の“新しいカゾクの形”?

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家 写真4

いろんな人が集まるはっぴーの家。その秘密は、ここが誕生した経緯と関係しているらしい。代表の首藤さんは、開業するにあたって、地域の人たちに呼びかけ、「どんな場所にしたいか」1年かけてオープンに話し合いを重ねてきた。100人近い人たちが参加し、「地域のこども食堂のような場所」「多世代交流ができる場」「図書館」映画館」・・・様々なアイデアが飛び出したという

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家 写真5

首藤さんはこう語る。「はっぴーの家にかかわる人と一緒に遊びながら作っているって感じですね。同じ空間やけど、みんな違うことしてる。全員の目線が違うときに、めっちゃダイバーシティーやなって思っていて。共感する必要ないと思っています。だからこそ、誰一人ここに居てはいけない人がいない、そんな場所」
実際、シングルマザーや、家に居場所がない子ども、DVを受けている青年など、様々な人が居場所を求めてはっぴーの家にやってくるという。地域のセーフティーネットとしての役割も果たしているのだ。

実の家族から離れて居場所を見つける

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家 写真6

はっぴーの家で出会ったヨツバトさんは、子どもの頃から家族に虐待を受け、この4年間は部屋に閉じこもって家族と顔を合わせないように暮らしてきた。そんな生活に限界を感じ、この夏、ついに家を飛び出した。知り合いを通じてはっぴーの家を知り、今はここでアルバイトをしている。はっぴーの家にいる人たちと触れ合ううちに、少しずつ緊張が和らぎ、初めて安心できる居場所を持つことができたという。「ようがんばっとる、あんたは」といつも言ってくれる91才のおばあさんとは特に仲良しで、相談にのってもらうことも。はっぴーの家に来て3ヶ月。ヨツバトさんはこう話してくれた。
「帰ってきて“戻りました”って言って、そしたら“おかえり”みたいな感じで、自然体なんですよね、なんか。それが家族なんですかねえ」

新しいカゾクの形? 神戸・はっぴーの家 写真7

ちぇるちぇるらんど(沖縄)の大家族の中で育ったりゅうちぇるさんは、はっぴーの家で初めて“カゾクの温かさ”と出会ったヨツバトさんの姿に感動。
「“他人”と接して、こんな人もいるんだとか、家族ってこういうものなんだっていうものをこの場所で体験、実感できている姿が本当にキラキラしてて、すごく泣きそうになりました」と語った。

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「それぞれが感じることを大切にできる環境を」

今回は難しかったと思う。子どもの問題、子育ての問題、高齢者の問題、虐待の問題など、それぞれが深いし整理ができなかった。もちろん選択肢のひとつとして、はっぴーの家が悪いわけじゃないけど、ごった煮の一方で、ひとりひとりは一生懸命に生きているわけで。それぞれが思うこと、感じることは違うから、それを大切にできる環境を考えていくことも大事やと思う。それと、なにを持って家族か?を考える機会やったけど、僕の家族像は(山本)シュウさんが言う“We are シンセキ!”と同じで、例えばお母さんが育てられなくても、地域で育てられる人が育ててもいいやんと思うし、あらためてそんな環境のことやと思った。