これまでの放送

こだわりさんといっしょ

放送日

10月24日(木)夜8:00

再放送10月27日(日)0:00(土曜深夜)

出演者

ジミー大西ほか

こだわりさんといっしょ
モノを積み続ける、フリーペーパーを集めまくる、新聞紙を破り続ける…なぜ?どうして?周囲からは一見不思議に見えるこだわり行動の先には何がある?掘り下げていけば、こだわりを持つ人たちの気持ちに近づくことができるかも?こだわりを持つ子の子育ての様子と、こだわりを通して人とコミュニケーションを取ろうとする事業所を取材。こだわりの持ついい面、注意すべき面の両方に迫ります。こだわりの深~い世界にご招待!

内容

出演者

  • ジミー大西さん (芸人・絵描き)
  • ひかるくん   (7歳/知的障害、自閉症)
  • えりこさん   (ひかるくんの母)
  • 山田翔也さん  (「ぬかつくるとこ」/知的障害)
  • 小池佑弥さん  (「ぬかつくるとこ」/知的障害)
  • 戸田雅夫さん  (「ぬかつくるとこ」/脳性まひ)
  • 中野厚志さん  (生活介護事業所「ぬかつくるとこ」代表)
  • 新澤伸子さん  (武庫川女子大学教授/臨床心理士)

こだわりを持つ子の子育て

こだわりさんといっしょ 写真1

番組で“障害の特性ゆえのこだわり”をテーマに募集したところ、たくさんのメールが寄せられた。その中の1通、えりこさんからのメールをご紹介。「7歳の長男はこだわりが強いです。家の中でも、出かける時にも、いろいろなこだわりがあります。どのこだわりも通せないとパニックになり、暴れたり噛みついたりします」
えりこさんのお宅を訪ねた。小学1年生のひかるくんは自閉症で、たくさんのこだわりがある。「こだわり」その1は長靴。晴れていても長靴を履く。えりこさんいわく、普通の靴を履かせようとしたら、ひかるくんはすごく怒り、イライラしてしまうという。

こだわりさんといっしょ 写真2

「こだわり」その2は服のタグを切らないと気が済まないこと。タグだけでなく、服の縫い目まで引き裂いてビリビリにしてしまうことも。「こだわり」その3はチラシ。ひかるくん、買い物の際には必ずチラシやフリーペーパーを集める。帰宅すると、その中から写真を選んで切り取り、カレンダーにぺたぺた貼っていく。そうすると、ひかるくんの行きたいところや見たいものの詰まったオリジナルの予定表ができあがるのだ。えりこさんは「さっきは『運動会!』と言いながら、下の娘の運動会の日に、幼稚園バスの写真を切り抜いて貼っていた。言葉で話すことは苦手な子なので、このような形でも伝えてくれるのは嬉しい」と言う。

こだわりと向き合う

こだわりさんといっしょ 写真3

ゲストのジミー大西さんは、ひかるくんの「こだわり」にすっかり共感している様子。
ただ、えりこさんも、ひかるくんのこだわりを受け入れるまでには時間がかかったそう。「知らない人に『しつけがなってない』『甘やかしているんじゃないか』と言われたこともあって。今思うと、『(ひかるくんを)普通に見せなきゃいけない』という私のこだわりだったかもしれない」

こだわりさんといっしょ 写真4

長年、自閉スペクトラム症の子どもたちを支援してきた新澤伸子さんは、「ひかるくんは少し感覚が過敏で、止むに止まれず、タグや長靴にこだわっているのかもしれない。たとえば、服のタグがちくちくする感覚を人より強く感じているのかも」と言う。特に、生活の中で「こだわり」によって本人や周りがしんどくなっている場合、なぜそれにこだわるのか、その背景にあるものを探り、「こだわり」を軽減していく方向に導くことも大切だという。

「こだわり」で地域の人たちとつながる試み

こだわりさんといっしょ 写真5

続いては、ゲストのジミー大西さんが自らリポート!向かったのは岡山、「こだわりさん」たちの宝庫だという生活介護事業所「ぬかつくるとこ」だ。ブロックや積み木などをひたすら積み続けている山田翔也さんの姿を見て、一緒にブロックを積み始めたジミーさん。積んでは倒れ、また積む・・・その繰り返しに、「一瞬のアートやね。これ飽きないでずーっとやるんでしょ、すごいなぁ」と感心しきり。そのほか、新聞紙をちぎり続ける小池佑弥さんなど、たくさんの「こだわりさん」がいるこの施設。代表の中野厚志さんは、彼らの魅力を広く知ってもらおうと、地域で様々な取り組みを続けてきたという。

こだわりさんといっしょ 写真6

たとえば、毎日自作の言葉を書き続けている戸田雅夫さんの言葉をおみくじにして、訪れた人たちに引いてもらうイベントを企画。また、積むことにこだわりのある山田さんも、地域のイベントに参加し、訪れた人と一緒に「積む」という行為をとおして、地域の人や子どもたちとのつながりが生まれている。

「こだわり」の背景にあるものにも目を向けて

こだわりさんといっしょ 写真7

スタジオには「ぬかつくるとこ」の山田さん、小池さん、そして言葉マニアの戸田雅夫さん、そして代表の中野さんが登場。山田さんはブロックを積み続け、小池さんは新聞紙をちぎり続けている。こだわりを生かす「ぬかつくるとこ」の取り組みについて、「こだわりを通して人と人との絆が生まれるのは素敵」と、えりこさん。新澤さんからは「こだわり転じて福となす」という言葉も。
一方で、新澤さんは「こだわりがある人には何か不安なことがあるからこだわり続けている人もいるのかもしれない、その場合は不安の原因を探って解消することも大事」という。続けて玉木さんが「『変わった人』で終わるのではなく、どんな人でもすべての行動に実は理由がある。そこに向き合って、こだわりの理由を探っていくことが大事だと改めて思った・・」と熱弁をふるっていると、いつのまにかスタジオの真ん中に移動してブロックを積み上げていた山田さんが突然、拍手!
玉木さん「ますますバリバラのスタジオって自由やなー」(笑)

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「こだわりはあくまで彼らの一部分」

岡山の事業所で彼らのこだわりを利用してイベントに出ていく、という試み。試み自体はOKなんだけど、すべてが良いこだわりで、それを見せることが社会との接点になる、と言い切るのは考えた方がいい。個性や特徴と言っても、もちろん彼らにも普通の暮らしはあるわけで、その中でこだわりはあくまで彼らの一部分であるはず。こだわりだけじゃない、いろんな接点があるわけで。こだわりのある人たちの中には、もしかすると、誰かこのこだわりを止めてくれ!と実は思っているかもしれない。それは考え続けないといけない。