これまでの放送

吃音(きつおん)と向き合う アンコール

放送日

4月2日(日)夜7:00

再放送4月7日(金)0:00(木曜深夜)

出演者

桂 文福ほか

吃音(きつおん)と向き合う
言葉を円滑に発することができない吃音(きつおん)症。いじめやからかいが原因で話すことが恐くなり、人との関わりを絶ってしまう当事者も少なくない。番組では、重い吃音に悩みながらも教師を目指す大学生の挑戦を応援!地元の小学生たちに集まってもらい、模擬授業を開催する。先生デビューのゆくえはいかに!?さらに、ユーモアたっぷりの「吃音川柳」 も紹介!吃音との付き合い方を考える。

内容

出演者

  • 桂 文福さん(落語家)
  • 菊池良和さん(九州大学病院 医師)
  • 清水裕治さん(“どもり系アーティスト”)
  • 八木智大さん(大学生)

“どもり”の悩みを聞いてくれ!~吃音ラップ~

放送内容

今回のテーマは「吃音」。ゲストはいずれも、吃音の当事者だ。オープニングでは、言葉を円滑に発することができない悩みを言葉にのせてラップを披露する“どもり系アーティスト”清水裕治さんがスタジオに登場し、パフォーマンスを披露。吃音は軽く見られがちだけれども、実は深刻な問題がある、そんな胸の内を理解してほしいと曲を作ったという。

吃音のある人は100人に1人程度いると言われる。“どもり”とも言われるが、この言葉は、差別的に使われてきた歴史があり、一般的には使用しないほうが良いとされてきた。しかし、当事者の中には、「“吃音”よりも“どもり”という言葉のほうが知られているし、自分たちもふつうに使っている。理解を広めるために、放送でもこの言葉を使ってほしい」という人たちも少なくない。そこで、今回、番組では、“どもり”という言葉のイメージを変えていこうと、あえて使用することにした。

“どもり”を笑いとばそう!~吃音川柳~

放送内容

医師で吃音の当事者でもある菊池良和さんは、「吃音は、ほど良い緊張の時が一番出にくいが、自分でも、どうすればどもらないのか、わからない。こうすればすぐに治るという方法はない」と言う。 そんな中、治療に期待するのではなく、「吃音とともにどう生きるか」をテーマに活動している「大阪吃音教室」を訪ねた。ここでは、当事者たちが集まって「吃音川柳」というユニークな取り組みもしている。
「お先です 言うに言えない ああ残業」「変態と 間違われてる 電話口」
吃音の悩みや失敗体験を川柳にすることで思いを共有し、時には笑い飛ばす。そうすることで吃音を受け入れていこうというのだ。

放送内容

「この教室に参加したことで、生き方が変わった」そう感じている人は少なくない。ゲストの落語家・桂文福さんも実は吃音があり、この大阪吃音教室のメンバーと付き合いがあるという。

桂 文福
「ここへ来ることによって一人だけじゃないんや、と。みんな一緒、と。吃音の仲間、我々は“どもだち”~」

「先生になりたい!」吃音青年の挑戦

放送内容

スタジオに登場した大学生の八木智大さんも、高校1年の時に、大阪吃音教室の仲間と出会って衝撃を受けた一人。それまでどもるのが恥ずかしくて人と関わりたくなかったという八木さんだが、今は、大学の授業でも吃音を隠すことなく積極的に発言している。将来の夢は、小学校の教師になること。
番組では、そんな彼の夢を応援すべく、小学校高学年の子どもたちを相手に模擬授業を行ってもらうことに。八木さんが選んだ教科は英語。手始めに自宅で自己紹介の練習。「マママママママイ、マイネームイイイイイイ・・・」まず自分の名前を言うだけで、なんと35秒もかかってしまった。そこで八木くんが取り出したのは、メトロノーム。リズムにあわせてもう一度挑戦すると、今度は5秒で言いきることができた。これなら何とかなりそうだ。

放送内容

準備を重ねて臨んだ本番。生徒たち9人を前に、いよいよ初めての授業がスタートした。八木さんは、自己紹介でまず自身が吃音であることを公表。英語の自己紹介では少しどもったものの、小学生の理解にも助けられ、順調に授業が進んでいく。秘策メトロノームの出番もないまま、模擬授業は無事に終了。生徒の評判も上々で、自信をつけた八木さん。「教師になりたい」という思いはさらに強まった。

放送内容
桂 文福
「僕は今、変わった、けったいな芸風やと言われるのはね、もう吃音のおかげよ。自分のまあハンディを武器にした、っていうかな。」
シュウ
「八木くんは、どんな先生になりたいですか?」
八木
「そうですね、まあ、えー、えー、やややや・・・
桂 文福
「コンコンコンコン・・」(メトロノーム風の音でリズムをとる)
八木
(リズムにあわせて)「なかなか言葉が出にくいけれど」
一同
「おぉ・・すごいな」
八木
「確かに時間はかかるけど、でもいくらでも工夫はあるので、効率だけじゃないものに目を向けるような教育ができる先生になりたい」

玉木幸則のコレだけ言わせて

玉木幸則のコレだけ言わせて

「いろんな先生がいる、それが一番効果的」

今日の八木くんのように、「ぼくには吃音というのがあって…」という説明を最初にすることは大事。そして、それを受け止める寛容性というか、そういう社会をつくらないと本当に生きやすい世の中にはならない。そのためには今日のVTRにあった、子どもたちへの授業のように、「いろんな先生がいる」という体験が一番効果的やと思う。ぼくみたいな脳性まひの先生がおってもいいし、視覚障害、聴覚障害のひとも職業の選択のひとつとして教師があってしかるべき。「黒板書けない」とか、そこだけの部分で振り分けるのではなくて。あのVTRであったように、工夫によって伝えることができる。それが本当の合理的配慮。