BS1 3月11日(日) 午後6時00分~6時44分

防災

東日本大震災以来日本人の防災への関心は高まり、防災関連本やサイトが増え防災用品も日々進化し続けている。警視庁の「防災グッズ」ツイッターも大人気。震災時に世界が驚がくしたのは、わずか数日で道路を復旧させたこと。その裏には地元の建設業の人々の取り組みと奮闘があった。町民すべてが日々防災に取り組む町の秘密とは。日本の防災事情はどれほど進化したのか、外国人の視点で探る。
--------------------------------------
ご意見番:
中村 伊知哉 さん(慶應義塾大学 教授)
出演外国人:
クレイグ・テイラー(オーストラリア)、ケリー・モトヤマ(アメリカ)
フラビオ・パリージ(イタリア)、ジ・ヤン(中国)
ムリナル・シンハ(インド)、アレクサンドラ・ダンカン(南アフリカ)
ミゲル・アノナス(フィリピン)、ジェニー・ソトマヨール(ペルー)

◆日本人の防災意識調査
街で災害への備えを聞いてみると、家具の転倒防止や、非常食の常備、非常用持ち出し袋の用意など、およそ8割の日本人が災害対策をしていた(80人に調査、内63人が対策をしていた)。また、日頃防災を意識するきっかけとして警視庁が発信する防災ツイッターが人気。発信する災害対策課を訪ねると、水の入ったペットボトルのランタンや新聞紙の防寒具など、身近なものを使ったお役立ち情報を災害現場での経験を元に発信していた。
----------------------------
出演:ケリー・モトヤマ(アメリカ)/ミゲル・アノナス(フィリピン)、取材先:警視庁警備部防災対策課
----------------------------
[感想トーク]
日本人の日頃の防災意識の高さに外国人は驚いている。自国で防災グッズを用意している家庭は少なく、備えすぎると逆に災いを呼んでしまうという考え方もあるようだ。
◆災害時の素早い道路復旧システム
1995年に発生した阪神・淡路大震災での、交通網のマヒによる被災地への救援の遅れを教訓に生まれた「応急対策協定」。全国の道路の復旧担当を決めるシステムだ。実際の復旧に携わるのは地元の建設会社。このシステムが東日本大震災の際に生かされた。24時間道路を監視する東北地方整備局からの指示で震災翌日から建設会社の担当者が復旧を急ぎ、震災からわずか7日でやり遂げた。
----------------------------
出演:ジ・ヤン(中国)、取材先:国土交通省 東北地方整備局
----------------------------
[感想トーク]
担当者自身被災していたのに、個人より社会を優先する日本人に感動したという声が多かった。海外では、災害を利用した汚職などの問題が発生することもあり、行政を信用できないという意見も。日本人には団結力あり、災害が起きると同じ方向に進めるのはクール。
◆防災の街 高知県・黒潮町
黒潮町は、2012年に内閣府が発表した南海トラフ巨大地震の被害想定で、日本一高い34.4mの高さの津波が来ると発表された町。当初はあまりの想定に避難を諦める声をだす町民もいたが、役場職員による説得で、今では町民自ら防災のために動いている。黒潮町の小学校では、オリジナルの防災教育が取り入れられ、町一丸となっての避難訓練も頻繁に行われている。
----------------------------
出演:門田 政史さん(黒潮町町役場 室長)、取材先:黒潮町 町役場/黒潮町立入野小学校
----------------------------
[感想トーク]
町民の取り組みは災害時に力になる素晴らしいことだという意見が出た。外国人は、防災教育など災害と向き合う姿勢に自国との違いがあるという。町ぐるみの防災について、スタジオの外国人全員がCOOLの札を挙げた。