木曜時代劇
「まんまこと~麻之助裁定帳~」

初回放送

2015年7月16日から[連続10回]
毎週木曜 夜8時 総合

ストーリー

「しゃばけ」シリーズで人気の畠中恵が、妖怪ファンタジーとは一線を画して挑戦する新シリーズ。江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、幼なじみの色男・清十郎、堅物・吉五郎とともに、さまざまな謎やもめ事の解決に立ち向かう人情ミステリードラマ。

町奉行では裁けない町内の民事事件を裁定する町名主。その跡取り息子である高橋麻之助と、隣町の町名主の跡取りで、色事にかんしては凄腕の八木清十郎、同心見習いで腕はたつが、石部金吉の相馬吉五郎は、幼なじみの親友どうし。 
麻之助は16までは真面目で優秀な少年だったが、あるときを境に、お気楽な遊び人になってしまう。普段はとんと頼りにならない麻之助だが、実はその推理力には並外れたものがある。毎回、麻之助のもとに持ち込まれるのは、切った張ったの殺伐とした事件ではなく、江戸庶民のかかえるささいなもめ事。ところが、ひとたびもめ事が持ち込まれると、麻のように乱れて解きほぐしがたい事件を、思いもつかない方法で鮮やかに解決していく...!

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各回のあらすじ

第1回「恋、一途(いちず)」
町名主の跡取り・麻之助(福士誠治)は、町娘・おのぶ(荒井萌)のお腹の子の父親を探し、裁定することになる。麻之助は、清十郎(桐山漣)と、吉五郎(趙珉和)は、麻之助の計略を聞いて仰天した。「今度の裁定は、お堅いことで有名な跡取り息子が取り仕切るらしい。名乗りでなかったおのぶの子の父親には、厳しい裁定が下るだろう」との噂を流そうというのだ。麻之助の計略は功を奏し、子の父親が現れワイロの50両を差し出す。

第2回「万年、青いやつ」
麻之助(福士誠治)の元に、万年青(おもと)の持ち主をめぐる裁定が持ち込まれる。二人の男が、我こそは万年青の苗の持ち主だと言って譲らない。そんな時、吉五郎(趙珉和)が麻之助の縁談を持ち込む。お寿ず(南沢奈央)という武家娘で、訳あって行き遅れているが良い娘なので、是非とももらってくれという。ひそかに心に思う人がいる麻之助は断る。しかし翌日お寿ず本人が押しかけて来て、さる旗本の次男坊に会ってくれと頼む。

第3回「こけ未練」
麻之助(福士誠治)は、又四郎(松田悟志)が会いたがっているとお寿ず(南沢奈央)から聞き、高値のようかんを買って清十郎(桐山連)とともに見舞いに出かける。麻之助は途中、迷子のちんと、家出した町娘・おしん(田辺桃子)を拾い、その世話にかまけて、なかなか又四郎の家に行き着かない。そのころ奉行所では、「こりん様」という姫が行方不明になって、探索に大わらわ。早とちりの岡っ引きにこりん様と間違われたおしんは…

第4回「静心なく」
麻之助(福士誠治)は、お寿ず(南沢奈央)から又四郎が亡くなったと聞く。お寿ずは約束通り麻之助との縁談をなかったことにするという。そんなとき、お由有(市川由衣)の息子・幸太が誘拐され、衝撃を受けた町名主・源兵衛(石橋蓮司)は卒中で倒れてしまう。身代金50両を要求する手紙が届き、お寿ずはお由有の身代わりになって金を届けることになる。麻之助は源兵衛の過去の裁定に恨みを持つ者の犯行ではないかと推理するが…

第5回「こいしり」
麻之助(福士誠治)とお寿ず(南沢奈央)の婚礼の日、仲人の源兵衛(石橋蓮司)が再び卒中で倒れ、婚礼は日延べになる。源兵衛は、昔世話をしたお伊代を探し出し、幸せに暮らしているか確かめて欲しいという。麻之助たちはお由有(市川由衣)に内緒で女の行方を探すが、見つけ出したお伊代(黒木あすか)は、源兵衛のことを憶えていないという。事情を知らないお寿ずは、麻之助たちが自分との縁談を断る相談をしていると誤解する。

第6回「清十郎の問い」
父・宗右衛門(高橋英樹)と母・おさん(竹下景子)の留守を預かることになった麻之助(福士誠治)はやっかいなもめごとに巻き込まれる。お寿ず(南沢奈央)の知り合いの娘が婚約者からもらったお守りを無くし、一方お由有(市川由衣)の実家の番頭がお由有の父・角右衛門(村井國夫)からもらったお守りを無くしてしまった。自身番にお守りが届けられたが、一つだけである。果たして落とし主はいずれか?板挟みになった麻之助は…

第7回「せなかあわせ」
お寿ず(南沢奈央)から突然「三行半(みくだりはん)を下さい」と言われ、麻之助(福士誠治)は驚く。原因は八木家の次男・幸太が手習い所の反故(ほご)から持ち帰った恋文だった。お寿ずは、麻之助がお由有(市川由衣)に書いたものだと誤解している。麻之助はお寿ずを連れて八木家を訪ね、お寿ずの疑いを晴らす。そして一緒に恋文の謎を解こうとお寿ずに持ちかける。麻之助とお寿ずの関係は、この謎解きを通して深まっていく。

第8回「おさかなばなし」
本所の置いてけ堀にかっぱが出るという噂がたち、清十郎(桐山漣)が堀に落ちる。麻之助(福士誠治)と吉五郎(趙珉和)は八木家に見舞いに行き堀に落ちた理由を聞くが、清十郎は「自分で足を滑らせただけだ」と多くを語らない。不審に思った二人が置いてけ堀を訪ねる。麻之助がふざけてかっぱに呼びかけていると不意に男(津田寛治)が現れ、かっぱの話を教えてくれと麻之助に詰め寄る。麻之助は思わず後ずさり、堀に落ちてしまう

第9回「鬼神のお告げ」
高橋家の手代・巳之助(えなりかずき)が、富くじで一等賞の600両を当てる。庚申の夜に眠ると、体からはい出して天帝にその人の悪行を告げるという三尸(さんし)の虫を捕まえて、当たり札の番号を聞き出したのだという。巳之助のお告げを聞きたいという人々が高橋家に押しかける。やがて麻之助(福士誠治)は巳之助から重大な告白を聞く。お告げの中に、富くじの興行に関った者の中の誰かが死ぬ、というものがあったというのだ

第10回[終] 「朝を覚えず」
西節という医者が作った眠り薬を飲んで二人の町人が死んだ。薬の名は甘夢仁散といい、酒と一緒に飲むと危ないらしい。麻之助(福士誠治)は清十郎(桐山漣)、吉五郎(趙珉和)と共に薬の謎を追う。長崎帰りの医者に調べてもらうと、オランダ渡来の薬らしいが処方を知る医者は少ないという。西節は薬の適量を確かめるために人体実験をしたのではないか?麻之助は無謀にも自ら酒と一緒に薬を飲み、効き目を試めしてみることにする。

キャスト

高橋麻之助(福士誠治)
お寿ず(南沢奈央)
お由有(市川由衣)
八木清十郎(桐山漣)
相馬吉五郎(趙珉和)
巳之助(えなりかずき)
おと吉(桧山うめ吉)※オリジナル・キャラクター
八木源兵衛(石橋蓮司)
火消しの頭取(伊吹吾郎)※オリジナル・キャラクター
宗匠(市川左團次)※オリジナル・キャラクター
おさん(竹下景子)
高橋宗右衛門(高橋英樹)
語り(柳家小さん)

脚本・主題歌など

【原作】畠中恵「まんまこと」「こいしり」「こいわすれ」「ときぐすり」
【脚本】吉田紀子
【音楽】大島ミチル

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