ドラマ
「2030かなたの家族」

初回放送

2015年9月26日(土)夜9時 総合

ストーリー

2030年、東京。シェアハウスで暮らす板倉カケルは、地方に移住することになった年上のシェアメイト・美冴から、「子作りに協力して欲しい」と突然持ちかけられる。これまで家族を持つなど考えたこともなかったカケルだが、美冴への答えを探す中で、15年前にばらばらになった両親、祖父母、そして妹、ひとりひとりと向き合い、「家族」とは何か考え始める。そして、誰かとつながることの意味に初めて思いを馳せたカケルが出した結論とは――。

【このドラマが描く2030年の世界とは】
地縁、血縁、社縁といった、これまで大事にされてきた人とのつながりが流動化。独り世帯が増え、夫婦と子供からなる「標準家族」はむしろ少数派になっている。一方で65歳以上の高齢者人口が3割を超えるなど高齢化にも拍車がかかり、経済格差も拡大している。

●東京都心部
エミイの勤めていた国際企業がある

グローバル企業が軒を連ね、そこに勤めるエリート層が高層マンション等で暮らす。

●永遠(とわ)シティ
祖父・勝三と祖母・さと子が暮らす母・佳子の職場

佳子ら一部の管理職員を除き、75歳以上の老人たちだけが住む究極の「老人の街」。最先端のテクノロジーとホスピタリティーが凝縮され、徹底したリスク管理で寿命を延ばしている。富裕層はサービスを享受するだけだが、そこまで豊かでない老人も、働きながらここで暮らしていくことの出来る仕組みで、勝三も足の悪いさと子の分まで仕事をしながらこの街で暮らす。

●かつての「ニュータウン」
父・透だけが残るかつての板倉家

都心への通勤に1時間以上かかっても、かつては誰もが手に入れたいと憧れた庭付きの一戸建てが立ち並ぶ。しかし家族の分散化で次々に住民が居なくなり、街はゴーストタウンとなっている。人の姿は消えても、桜は見る人もない花を散らし続けていた。透は街と家族の再生を夢見て、廃線寸前の駅前で不動産事務所を守り続けている。

●エミイの共同体
グローバル企業を辞めたエミイが身を投じている

都心のかつての巨大団地もいまやゴーストタウン化。そこにある廃校になった小学校に、エミイは社会からはじき出された人たちの共同体を作っていた。個人個人では生活の立ち行かないシングルマザーや身寄りのない子供、若者などを集め、独自の経済システムを構築。他人同士が集まる外界とは隔絶した世界に、エミイは家族に代わる「絆」を求めていたが……。

●シェアハウス
カケルや美冴が住む

同じ世代や趣味の持ち主など、共通項のあるもの同士が程よい距離感で経済的に暮らせる場所として、若い世代の都会でのライフスタイルの主流になりつつある。

●子育ての楽園「ママエデン」
美冴が教師の職を得て移住

人口減少が続く地方の町と、富裕層以外は暮らしにくい都会にこだわらない若い層の需要がマッチし、東京から地方への移住も増加。低収入でも豊かに暮らそうという志向が強まっている。自治体もさまざまな特典をつけて勧誘に躍起。

キャスト

瑛太
蓮佛美沙子
小林聡美
松重豊
相武紗季
小日向文世
山本學
渡辺美佐子

脚本・主題歌など

【作】井上由美子
【音楽】井上鑑

ページトップへ