ストーリー
西暦2065年、原口沙織(剛力彩芽)が深い眠りから目を醒ますと、そこは宇宙船の内部であった。沙織の他に6名が同じように目を醒ました。
7人は、モニターから自動再生された映像を視聴する。「核戦争の勃発によって人類は間もなく滅亡する」と再生された映像は告げる。し
かし法務大臣の星野国義(國村隼)は「人類再生プログラム」という計画を秘かに進めていた。
この計画は、死刑囚の中から選びぬいた7名を極秘裏に宇宙船に乗船させるもの。地球上に人類が滅亡する危機が迫ったため、地球と同じ環境を有する惑星にヒトの精子・卵子、そして人間を運び込んで人類の絶滅を防ぐという計画だ。7名は「人類の種子」を託された、ノアの箱舟の乗組員となったのである。宇宙船が惑星に到着するまでに要する時間は、現時点の試算で、あと46年となっていた。
はからずも人類の未来を担うことになった7人は全員、かつて死刑判決を受けるほどの重い罪を背負っていた。「養父から虐待を受け、身を守るために殺人の罪を犯した」という過去をもつ死刑囚・沙織は、他の6人と協力しながら延命することを願っていた。「宇宙だろうと惑星だろうと構わない。もう一度生まれ変わることが出来るなら、私は生きてみたい」。
しかし、隔絶された宇宙船の中で、次々と殺人事件が発生していく。真犯人はわからない。誰もが疑心暗鬼になり、宇宙船という密室は、心理戦によるサバイバルの舞台と化す。沙織は、唯一信頼できると感じたエンジニアの嶋田治彦(大東駿介)と心を通わせながら、真犯人を追求していく。そして誰も予想できなかった事件の真相を見破った沙織は、宇宙船の中で生き残りをかけた壮絶な戦いを繰り広げる…。