「空想大河ドラマ 小田信夫」

初回放送

2017年2月4日から放送[連続4回]
毎週土曜 夜11時35分 総合

ストーリー

お笑いの世界でトップランナーをひた走るネプチューンが2017年、3人そろってシチュエーションコメディーに挑む! しかも、時代劇。
至るところに笑いがちりばめられたかつてない味わいの時代劇であり、と言ってコントではない、「空想大河ドラマ」と銘うった不思議な世界を生み出したのは鬼才・前田司郎。演劇界で最も権威がある「岸田戯曲賞」作家であり、小説では三島賞、テレビドラマでも向田邦子賞を次々と受賞。近年では自ら映画監督にも挑戦するという今、最も期待も注目も高い劇作家。仕掛けたのは大河ドラマの世界に前田流ひねりを加えた「空想大河ドラマ」。
舞台は戦国時代の架空の小大名、小田家。当主は小田信夫。同時代の英雄で似た名前の織田信長を意識しつつ、こじんまりと生きている。天下統一を口にしたりもするが、あくまで口だけ。わきを固める重臣も柴田勝夫に明智充とどこかで聞いたことのあるような名前だが、本物の迫力はかけらもない。そんな小田家の面々は襲いかかるどうでもいい試練にどう立ち向かうのか?打ち取った首をどこに飾っておくか、怖いし不気味だと押し付けあう殿と家臣。本能寺の近くの寺で「人間五十年~」と始めてみたが誰も見てくれないと怒る主君などなど…。
奇妙な会話が生み出す今まで味わったことのない笑いの数々を本格的な時代劇の装いでお届けする新感覚コメディー!

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各回のあらすじ

第1回「決戦 桶狭間」
時は戦国、桶狭間での大勝利に沸く小田家の武将たちを「浮かれるな」と一喝する当主・小田信夫。重臣の柴田勝夫や明智充(ネプチューン)が、自分たちは有名な織田信長の大勝利を遠くから見学してはしゃいでいただけだと反論する。正室のお毛(小西真奈美)は似た名の信長との共通点を信夫に聞くが、「本物」が第六天魔王と恐れられているのをまねて「一個多い」第七天魔王を名乗ると言い出し、皆、あきれ果てる。

第2回「武士の威信」
信夫は打ち取った首を前に高笑いするが、夜になっても寝室に置きっぱなしで段々怖くなってくる。柴田に持って行くように頼むが断られる。明智には侍女から苦情が出ていると普段の行状をたしなめられ、更に言った、言わないで柴田と大喧嘩になる。翌日、前言を翻さない柴田は切腹の命を受け、明智がとりなそうとするが信夫と柴田は武士の威信をかけて互いに後に引こうとしない。

第3回「黒田城攻め」
柴田は黒田城攻めを前に、敵に「鼻薬を効かせた」内通者がいると自信満々。信夫は「鼻薬」とは何かが気になる。さらに、満たされない自らの人生に思いが至り、城なんか攻めてどうするのかと内省する。目指すは「天下布武」と励ます明智だが、「布武」の意味を聞かれ答えられない。出陣の日、信夫は「人間五十年」を踊ろうとするが誰も見に来ないので明智に怒りをぶつけ、逆に怒鳴りつけられる。

第4回「本能寺の辺」
明智が謀反を起こしたとのしらせを受け、寺から逃げるよう諭す柴田やお毛に対し、逃げて間に合わなかったら恥ずかしいと逃げるそぶりもなく「人間五十年」を舞う信夫。寺に火がかけられ、進退窮まった所に謀反人・明智が現れ、なぜ逃げないのかと怒り出す。何もかもどうでもよくなった信夫は、寺が炎上するさまを美しいと眺め、主従は燃え盛る本能寺あたりの寺でいつまでも舞い続ける。

キャスト

小田信夫、柴田勝夫、明智充(ネプチューン)
お毛(小西真奈美)

脚本・主題歌など

【作】前田司郎
【音楽】上野耕路

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