ストーリー
「天才バカボン」「おそ松くん」「モーレツア太郎」など、数々のギャグ漫画の名作を世に出し、昭和のマンガ界に金字塔を打ちたてた赤塚不二夫が、この世を去って十年。
社会では典型的なダメな父親・赤塚不二夫が、何故、多くの人に愛され、慕われたのか。
彼の考える「家族」の在り方を描き、笑えて・笑えて・泣けるドラマをお届けします。
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各回のあらすじ
第1回「わしは天才なのだ」
天才ギャグ漫画家・赤塚不二夫(玉山鉄二)は、アシスタントや編集者と遊ぶように漫画を描き、奥さんである登茂子(長谷川京子)、娘・りえ子と別れ、夜は飲み屋でバカ騒ぎするという破天荒な日々を送っていた。時は流れて、成長したりえ子(森川葵)は不二夫に再会する。そして、登茂子とりえ子は、大きな愛情で不二夫を包む眞知子(比嘉愛未)を気に入る。二人は、眞知子と不二夫を結婚させようと作戦を立てるが…。
第2回「モテモテで困るのだ」
妻・眞知子(比嘉愛未)が家出する。何が原因なのか不二夫(玉山鉄二)には心当たりがありすぎてわからない。理由を確認していくと不二夫が眞知子(比嘉愛未)に渡した指輪が原因だったことが判明。常に面白いことを探し“世界一のバカを目指す赤塚不二夫”は良い。しかし、妻に高価な指輪を贈るような、普通の男になった不二夫を眞知子は許せなかったのだ。眞知子の想いが伝わって、不二夫は再びギャグ漫画の道を邁(まい)進する
第3回「パパは賛成の反対なのだ」
りえ子(森川葵)は“イギリスでアートを学びたい”と思い始める。その気持ちを、登茂子(長谷川京子)に打ち明けるが、考えの甘さを見抜かれて大反対される。そんな中、登茂子は倒れてしまう──。登茂子の療養のため家族五人は伊豆の温泉旅館へ行く。旅館でもやりたい放題の赤塚ファミリー。庭で勝手に始めたバーベキューの場で、不二夫とりえ子は“登茂子の病気”と“イギリス留学”をめぐって大げんかになる。
第4回「わしは太陽なのだ」
りえ子(森川葵)は、イギリス留学への夢はあるものの自信を持てないでいた。そんな中、アルバイト先の先輩・杉本(藤原季節)から、結婚を前提に付き合いたいと告白され家に来る。しかし、不二夫(玉山鉄二)は杉本を追い返してしまう。不二夫たち家族は、りえ子の将来について、それぞれの立場でりえ子を思いやるが、「本当に、お前のやりたいことはなんだ!」と云(い)う不二夫の言葉に、りえ子は、答えることができなくなる。
第5回[終] 「みんなで生きるのだ」
不二夫(玉山鉄二)が入院したため、りえ子(森川葵)がイギリスから一時帰国する。向かった病院で、不二夫が小学生の弘人に必死で「シェ~!」をやっていた。全く笑わない弘人は全盲だったのだ。どんな人にも笑ってほしい、その想いから不二夫は、病院で点字の絵本の制作を思い立ち、家族、編集者、アシスタントたちを巻き込み、世界初の点字の絵本の制作に取り掛かる。