ドラマ10
「透明なゆりかご」

初回放送

2018年7月20日から放送[連続10回]
毎週金曜 夜10時 総合

ストーリー

町の小さな産婦人科医院を舞台に、ひとりの感性豊かな少女の目線で、“命とは何か”を問い、見つめてゆく物語。

累計325万部超、20~30代の女性を中心に圧倒的な共感を呼んでいる、沖田×華さんの漫画作品をドラマ化。脚本は、NHK総合で初執筆となる安達奈緒子さん。主演は、これがドラマ初主演となる清原果耶さん。物語は幸せな出産ばかりでなく、中絶や死産といった産婦人科の“影”の部分にも向き合いながら、時に明るく、時に切なく、主人公たちの命への“祈り”にも似た想いをつむいでゆく。観ていてどこかほっこりする、でも心の底までズドンと来るような、そんなドラマをお届けしたい。

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各回のあらすじ

第1回「命のかけら」
1997年・夏。アオイ(清原果耶)は看護師見習いとして由比産婦人科へやって来た。いきなり中絶手術の現場を目撃して衝撃を受けるが、初めて出産にも立ち会い、産まれて来る赤ちゃんの生命力に心を揺さぶられる。院長の由比(瀬戸康史)、看護師の紗也子(水川あさみ)・榊(原田美枝子)らが妊婦ひとりひとりに向き合う中、田中さん(安藤玉恵)という女性が訪れる。彼女はいわゆる未受診妊婦で、出産直後に失踪してしまう…

第2回「母性ってなに」
アオイ(清原果耶)は、出産直後の赤ん坊が医院の表に捨てられているのを発見する。由比(瀬戸康史)らの必死の処置で赤ちゃんは一命を取りとめ、アオイがお世話をすることに。その愛くるしさにアオイは知らず知らず愛情を抱いていくが、紗也子(水川あさみ)に「あまり入れ込まない方が」とたしなめられる。一方、里佳子(平岩紙)という妊婦が、妊娠を継続すべきか悩んでいた。彼女は、無理に出産すれば失明する恐れがあって…

第3回「不機嫌な妊婦」
アオイ(清原果耶)は恐れおののいていた。妊婦の安部さおりさん(田畑智子)はいつも不機嫌で、アオイが些細なミスをするたびに激怒してののしり、由比(瀬戸康史)が診察で「特に問題ありませんよ」と言っても信用しようとしない。そんな折り、アオイは看護学校の実習で市民病院へ行くことに。安部さんから離れ、のびのびと励むアオイだったが、そこのある病室で、安部さんが悲しそうな顔で誰かに付き添っているのを目撃する…

第4回「産科危機」
真知子(マイコ)の分娩が始まった。無事に女の子を出産し、夫の陽介(葉山奨之)は感激のあまり言葉も出ない。だが由比(瀬戸康史)は、真知子の体調の異変にいち早く気づいていた。出血がなかなか収まらず、意識も低下。榊(原田美枝子)、紗也子(水川あさみ)らも加わって必死の処置をするが、由比は大学病院への搬送を決意。救急車で運ばれてゆく真知子を、アオイ(清原果耶)はなすすべもなく見送る。そして…

第5回「14歳の妊娠」
ある日アオイ(清原果耶)は自分の後ろをぴったりついてくる男の子に気づく。問いただすと、由比産婦人科へ行くのだと言う。その由比産婦人科では、由比(瀬戸康史)が榊(原田美枝子)に「これからの分べんは大きな病院に任せるべきかも知れない」と打ち明けていた。「先生らしくもない」と反論する榊。二人の脳裏に、かつて自分たちが担当した14歳で妊娠した少女・真理(花田優里音)と母・弘子(長野里美)の姿がよみがえる…

第6回 「いつか望んだとき」
アオイ(清原果耶)はハルミ(モトーラ世理奈)と名乗る不良っぽい少女に誘われ、山道を登っていた。妊娠しているハルミは「山奥にある古い家へ行けば、格安で簡単に中絶してくれる」と事もなげに言う。アオイは怒って引き止めようとするが、たどり着いた家から迎えてくれたのは何とも優しそうな老夫婦(イッセー尾形・角替和枝)だった。一方紗也子(水川あさみ)は、結局自分が妊娠していなかったことを知り、落胆していた…

第7回「小さな手帳」
アオイ(清原果耶)がヤカンを焦がしたのがきっかけで、最近平穏だった母・史香(酒井若菜)との関係が再びギクシャクしはじめる。そんな時、アオイの小学校の友達だったミカ(片山友希)が入院してきて、ふたりは再会を喜び合う。ミカは夫も両親もいない孤独な状況での出産が迫っていたが、自分が赤ちゃんだった時の母子手帳を肌身離さず持っていた。それを見たアオイは、母に怒られてばかりだった子ども時代を思い返す…

第8回「妊婦たちの不安」
紗也子(水川あさみ)がついに妊娠した事が分かり、アオイ(清原果耶)はじめ産婦人科の人々は祝福する。休暇を最小限にとどめ、今まで通り全力で仕事すると強気だった紗也子だが、フタを開けてみると猛烈なつわりに襲われ、仕事がおぼつかなくなるほどに。夫・広紀(柄本時生)は優しい男だが鈍感で、紗也子の苦労を今ひとつ分かってやれない。そんな折り、キャリアウーマンの妊婦・弥生(滝沢沙織)を巡って、ある事件が起きる…

第9回「透明な子」
それは一本の電話から始まった。「小学生の娘が性被害に遭ったようだ」との訴えを聞き、榊(原田美枝子)はじめ産婦人科の面々は受け入れ態勢を整える。由比(瀬戸康史)は男性である自分が応対しない方が良いと考え、旧知の婦人科医・長谷川(原田夏希)を呼び寄せる。やがて母親(占部房子)に付き添われ現れた女の子を見て、アオイ(清原果耶)は言葉を失う。それはアオイが図書館で知り合った友達、亜美(根本真陽)だった…

第10回[終]「7日間の命」
由比(瀬戸康史)は初産の妊婦・辻村灯里(鈴木杏)のおなかの胎児に、重い病気があると気づく。産まれても長生きするのは難しいと知った灯里と夫・拓郎(金井勇太)は中絶をも考えるが、榊(原田美枝子)や紗也子(水川あさみ)らが見守る中、産むことを決意する。大学病院の協力も得て、誕生後の対応や積極的治療の準備が進められていく。だがある日、灯里はアオイ(清原果耶)に、それまで秘めていた悩みを打ち明ける…

キャスト

青田アオイ(清原果耶)
由比朋寛(瀬戸康史)
青田史香(酒井若菜)
町田真知子(マイコ)
町田陽介(葉山奨之)
望月紗也子(水川あさみ)
榊実江(原田美枝子)

脚本・主題歌など

【原作】
沖田×華『透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記』
【脚本】安達奈緒子 
【音楽】清水靖晃 
【主題歌】Chara『せつないもの』

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