ストーリー
シングルマザーの母が、急病で倒れ意識不明の植物状態に―。結婚間近の娘は、突然の事態に困惑する中、母の記した「リビングウィル(尊厳死宣言書)」を知り、母が高校時代の同級生たちと続けていた交換日記を発見する。娘に優しい嘘をつき続けた母。交換日記を手掛かりに、娘は母の故郷・加賀へ旅立ち、日記に書かれた女たちの嘘と現実が、ヒロインを嘘の先にあった本当の幸せに導いていく。時を超えた女たちの愛と絆を、切なくも温かく描く感動のヒューマン・ストーリー。
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各回のあらすじ
第1回
文具メーカー勤めの宮田彩加(蓮佛美沙子)は桧山悠一(中村蒼)と婚約したが、シングルマザーの春海(菊池桃子)に報告を渋っていた。春海とは二十歳の時に大ゲンカして以来、別居中。子どもの頃から、父が誰かホラでごまかされていた。でもある日、悠一に強制的に報告させられ、春海は婚約者を品定めに会社に出現。悠一を気に入った春海は、結婚式のドレスの試着にも来ることに。ところが試着の日、春海が脳出血で倒れてしまう。
第2回
宮田彩加(蓮佛美沙子)は、植物状態になった母・春海(菊池桃子)の尊厳死宣言書のコピーの持ち主を求めて、交換日記を頼りに母の故郷・石川県へ来る。まず加賀友禅の工房に嫁いだ高野千夏(大塚寧々)を訪れ、結婚式で母をびっくりさせるため取材に来たと、春海のことはふせたまま、彩加の実父について尋ねる。だが、千夏は春海から何も聞いてないと言い、途中から夫の誠(緒形直人)の世話でそれどころではなくなり…。
第3回
母の故郷・石川県を訪れている宮田彩加(蓮佛美沙子)は、植物状態の母(菊池桃子)の交換日記相手である谷村芙由子(西田尚美)に突然謝られる。昔、つきあっていた彼氏を助けるために春海からお金を借りたが、未だ返していないと言う。彩加は、春海が昼だけでなく夜も働きだして寂しかった頃を思い出す。翌日、芙由子と一緒に高野千夏(大塚寧々)の加賀友禅の工房へ日記を届けに行く彩加。するとそこでボヤ騒ぎが発生し…。
第4回[終]
シングルマザーの春海(菊池桃子)に育てられた彩加(蓮佛美沙子)は、父が春海の親友だった千夏(大塚寧々)の夫である誠(緒形直人)だと知る。誠は6年前、東京で加賀友禅の展覧会に来た春海と再会し、自分が春海を思って描いた友禅を彩加の成人式に着せてほしいと頼んでいた。春海は尊厳死宣言書を作成したことを誠に話してはいたが、コピーは渡されてないという。彩加は、東京の病院で植物状態になっている春海の元へ戻る。