ストーリー
渡会美帆(35)。大手の事務所で企業のリスクマネジメントを担当するやり手の弁護士だったが、大手企業の炎上案件をめぐり事務所を追われ、今は自宅兼事務所でネットをめぐる案件を主に担当している。
彼女に降ってくるのは、世間やマスコミにバッシングされ“社会の敵” となった人々の案件。そんな彼女の前に、ネットで炎上し“加害者扱い” された主婦・朋美が現れる―。
アウトローな弁護士・美帆と、彼女に助けられながらやがてタフに変わってゆく依頼人の“炎上主婦” 朋美。依頼人と弁護士という立場を越えて、二人の女が固い絆で結ばれていくヒューマンドラマ。
実家の2階で宅弁を営む弁護士・渡会美帆(真木よう子)のもとに、依頼人の主婦・朋美(仲里依紗)が現れる。彼女のSNS はタレント並みのフォロワー数を誇っていたが、自分に冷淡だったマンション業者のモデルルームが火災にあった映像をSNS 発信したことで、「拡散を狙った自作自演の放火では?」と疑われ、一気に炎上したのだ。
SNSの炎上案件という勝ち目の薄い状況に迷う美帆だが、朋美に対する攻撃のひどさにあえて依頼を引き受ける。だが朋美の自宅がネット民に割り出されて襲撃にあい、さらにマンション業者には信用棄損で訴えられ、高額の損害賠償を要求される。
業者側の弁護士・北坂(小澤征悦)は、かつて大手事務所で公私に渡るパートナーだったが、とある案件で美帆を裏切り、事務所を辞める原因となった因縁の相手だった。
追い詰められた朋美を守るため、美帆はネット記者の馬場(岩田剛典)と組んで、ネット中継で朋美自ら無実を訴えさせる決断をするが…。