土曜時代ドラマ
「螢草 菜々の剣」

初回放送

2020年1月25日 午後6時5分 総合

ストーリー

16歳の菜々が奉公に上がった風早家には、優しい奥様の佐知と身分の分け隔てなく接してくれる主の市之進、そして二人の子供たちが居た。菜々は実は武家の出。藩内の不正を明らかにしようとした父が無実の罪で切腹に追い込まれた後、出自を隠し母方の実家に身を寄せていた。やがて佐知は結核で亡くなり、藩内の不正を正そうとする市之進にも魔の手が迫る。
その中心人物・轟が他でもない父の仇と知った時、佐知に後を託されていた菜々は、市之進とその子供たちを守って戦うことを決意した。市之進の仲間たちまでもが敵に篭絡される中、菜々の味方になったのは一筋縄でいかない連中ばかり。だが彼らの助けと父が遺した藩内の不正の証拠を切り札に、菜々は強大な敵に大勝負を挑んでいく――。

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各回のあらすじ

第1回「武家の娘」
武家に初めての奉公に上がった菜々(清原果耶)は初日の朝から失敗続き。しかし奥様の佐知(谷村美月)と主人の市之進(町田啓太)の優しさに包まれ、すぐに風早家に溶け込む。だが菜々には、実は武家の出身という秘密があった。ある夜、屋敷を訪れた男の名前を聞いて菜々は凍り付く。その男、轟平九郎(北村有起哉)は藩政を陰で動かす誰もが恐れる存在だったが、この轟こそ菜々の父を無実の罪で切腹に追い込んだ仇だった。

第2回「父の仇(かたき)」
市之進(町田啓太)の建白書が突き返された裏に居たのは、やはり轟(北村有起哉)だった。父を陥れた男の姿を初めて見た菜々(清原果耶)は、かつて団子をご馳走して助けた壇浦五兵衛(松尾諭)が剣術指南役になったことを知り、剣の指導を願い出る。一方、佐知(谷村美月)が結核に冒されていることがわかり、薬代をつくるため市之進の頼みで質屋に向かった菜々だが、その間に子どもたちがかどわかしに遭ってしまう。

第3回「忍び寄る影」
間一髪飛び込んで来た菜々(清原果耶)は、五兵衛(松尾諭)に習った突きの型でかどわかしの犯人を倒す。だが無理もたたった佐知(谷村美月)の命の灯は燃え尽きようとしていた。武家の出であることを告白した菜々に市之進(町田啓太)と子どもたちを託し、佐知はこの世を去る。その間に轟(北村有起哉)の罠で濡れ衣を着せられ、市之進は謹慎処分となった。怒った仙之助(高田翔)ら仲間たちは、実力行使で轟を除こうと動き出す。

第4回「別れ」
轟(北村有起哉)が襲撃されるのを目撃した菜々(清原果耶)の報告で、市之進(町田啓太)は菜々と轟の因縁を知る。一方、破談になった再婚話の相手、雪江(南沢奈央)が市之進を訪ねて来る。雪江の思いを知り気持ちがざわつく菜々は、追放を覚悟して暇を言い渡す市之進に、佐知(谷村美月)との約束で自分が子どもたちを守ると誓う。やがて風早家は閉門、菜々たちは屋敷を追い出され、市之進は詮議のため江戸送りになると決まる。

第5回「希望の光」
野菜を売って生計を立て始めた菜々(清原果耶)。湧田の権蔵(宇梶剛士)一家に因縁を付けられるが、ひょんなことから親しくなる。一方、江戸での詮議で日向屋(本田博太郎)と轟(北村有起哉)の不正に触れ怒りを買った市之進(町田啓太)だが、老臣・柚木(イッセー尾形)の助けで沙汰は据え置きとなる。父の遺品を調べた菜々は儒学者・椎上節斎(石橋蓮司)の協力で不正の証拠を発見。だが轟がそれを奪いに乗り込んで来る。

第6回「偽りの告白」
轟(北村有起哉)に証拠を渡した菜々(清原果耶)だが、それは節斎(石橋蓮司)に作ってもらった写しだった。一方、市之進(町田啓太)が罪を認めれば切腹を免れ、恩赦で市之進を無罪に出来ると轟に持ち掛けられた雪江(南沢奈央)は、菜々を救うために罪を認めるよう勧める手紙を市之進に送る。菜々の身を案じた市之進は苦悩の末、無実の罪を認めることを決意。故郷の村に帰るよう菜々に命ずる手紙を雪江に託す。

第7回「いのちの剣」
雪江(南沢奈央)に子どもたちを託した菜々(清原果耶)は、思い出残る家を離れることを決意。だが恩赦が轟(北村有起哉)の偽計で、市之進(町田啓太)が無実の罪を認めたのは自分のためだと知った菜々は、轟に御前試合での父の仇討ちを申し入れる。菜々を始末する良い機会との日向屋(本田博太郎)の思惑で仇討ちが許可され、菜々は轟との対決に臨むことに。ひと太刀だけかわしたいと仲間達に告げる菜々には、ある勝算があった。

キャスト

清原果耶
町田啓太
谷村美月
北村有起哉

脚本・主題歌など

【原作】葉室麟
【脚本】渡邉睦月、森脇京子
【音楽】Evan Call

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