プレミアムドラマ
「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear」

初回放送

2019年10月6日 夜10時 BSプレミアム BSプレミアム

ストーリー

恋焦がれて死んだ美しい娘の幽霊が、カラン、コロンと下駄の音を響かせ、夜ごと愛しい男を訪ねる怪談「牡丹燈籠」。実はこの「お露・新三郎」の怪談話は、初代三遊亭圓朝による長編落語のほんの一部にすぎません。原作は、お露の父・平左衛門とその忠臣・孝助、お家乗っ取りを企む希代の悪女・お国と、その間男・源次郎、強欲な町人夫婦・伴蔵とお峰…。男女の色と欲が生々しく交錯するドロドロの人間ドラマであり、20年にもわたる壮大な敵討ち、因果応報の物語になっています。その不朽の人間愛憎劇を、令和元年の新たな視点と演出で、初めて完全映像化します!

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各回のあらすじ

巻の壱「発端」
時は寛保三年、剣客で知られた旗本の青年・飯島平太郎は、訪れた本郷の刀剣商で酒に酔った浪人に絡まれ、若気の至りから斬り殺してしまう。幕府によっておとがめなしとの裁定となったものの、全てはこの事件が発端となる。
時は流れ20年後、平太郎は家督を継ぎ平左衛門となり、妻との間には可憐な一人娘・お露が生まれていた。しかし妻は若くして病死、奥方付きの侍女だったお国は、やがて家内を取り仕切り、平左衛門の愛人となり権力を握っていくことになる。
ある時、壮健な若者・孝助が仕官を願い出てやってくる。実は孝助は平左衛門とは不思議な因縁で結ばれた男であった。一方なかなか縁談に応じず父を困らせていたお露は、医師・山本志丈の仲介により、美男の浪人・新三郎と運命の恋に落ちる。それは許されざる恋だった。

巻の弐「殺意」
平左衛門が仕官を許した若者・孝助はかつて殺した浪人の息子であった。孝助を鍛える平左衛門の心中には一つの決意が芽生えていく。隣家のならず者・源次郎と深い仲になったお国は、こともあろうに平左衛門を殺して偽の遺言状によって飯島家を乗っ取る悪計を巡らせるが、その謀略を孝助に聞かれてしまう。
一方身分違いの新三郎との恋にすっかり心を奪われたお露は病の床に伏す。志丈の計らいにより、ひとめ新三郎の姿を見ることができたが、その後、焦がれ死にしてしまう。
新三郎はお露の死が信じられないでいた。カラン、コロン…ある晩、美しい牡丹燈籠を携えた女がふたり訪ねてくる。

巻の参「因縁」
新三郎の下男・伴蔵が見たお露は世にも恐ろしい化け物だった。このままでは新三郎は取り殺されてしまうという高僧の忠言を受け、護符を家中の入り口に貼り、読経をして幽霊たちを寄せ付けないようにした。
しかしなんとしても新三郎に会いたいお露とお米は、伴蔵夫婦にお札をはがしてくれるよう頼むが、強欲なお峰は、暮らしに困らぬだけの礼をしてもらわなくては聞けぬ頼みだと開き直る。
するとお米は明晩百両を差し上げようと提案。欲に目がくらんだ伴蔵たちはお札をはがしてしまう。一方お国は飯島家を源次郎が相続するという偽の遺言状を用意し、平左衛門を殺す計画を実行しようとする。

最終回「復讐」
お国の悪計を阻止しようとして孝助が暗闇のなか斬ったのは源次郎ではなく、恩師・平左衛門だった。そこで初めて孝助は平左衛門こそが亡父の仇であったことを知る。運命の皮肉さに唖然とする孝助。
いまわの際の平左衛門によって源次郎は深手を負い、お国と共に逐電していった。平左衛門の遺言を受け、孝助の仇討の旅が始まるが、季節が巡っても二人を探し出すことは容易ではなかった。
一方、運命は奇異なるもので、逐電先の武州で名を変えていたお国に妾として入れ込んでいたのは金百両を元手に成金にのし上がっていた伴蔵だった。様々な男女の情欲が絡み合い因果応報の宿命に導かれていく・・・。

キャスト

お国(尾野真千子)
宮辺源次郎(柄本佑)
黒川孝助(若葉竜也)
萩原新三郎(中村七之助)
お露(上白石萌音)
お米(戸田菜穂)
山本志丈(谷原章介)
伴蔵(段田安則)
お峰(犬山イヌコ)
飯島平左衛門(高嶋政宏)
語り部(神田松之丞)

脚本・主題歌など

【脚本・演出】
源孝志
【音楽】
阿部海太郎

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