ストーリー
この物語のヒロインは小原糸子(おはら いとこ)。
大正二年、大阪・岸和田の呉服商の娘として生まれました。
生まれながらにおてんばだった糸子はだんじり祭が大好き。でもだんじりを曳くことができるのは男だけでした。「女より男やったら人生どんなに楽しいんやろ…」そう思った糸子は「女にしか出来んことを見つけて自由に生きたい」と裁縫の道を選びます。
やがて岸和田のパッチ屋で一台のミシンと運命的な出会いを果たした糸子は、父の反対を押し切って女学校を中退。ミシン修業を積んで、20歳のとき、夢にまで見た洋装店を開業します。
その後糸子は22歳で父の見合わせた仕立て屋の男性と結婚。しかし三人目の子供をみごもったとき、夫は出征先で戦死し、女手ひとつで娘三人を育てることになります。
絵が得意でお嬢さん育ちの長女、だんじり好きで男勝りの次女、そしてスポーツが得意な三女。
「職場が男の戦場なら、育児はそれ以上の女の戦場です」と言ったお母ちゃんと、個性あふれる三姉妹が織りなす涙と笑いの子育て奮闘記へと展開します。