古代史ドラマスペシャル
「大仏開眼」

初回放送

2010年4月3日(土)・4月10日(土)放送[前後編]
午後7時30分 総合

ストーリー

平城京遷都1300年にあたる2010年、大阪放送局では「聖徳太子」「大化改新」につづく古代史ドラマ第3弾「大仏開眼」を制作します。

8世紀、大仏建立を巨大エポックとするこの時代、大陸に派遣された遣唐使が伝えた思想と価値観は天平文化として華麗に花開き、「日本」という国家のかたちが出来上がりつつありました。しかしその裏では天皇を支える貴族間の政争、また税と飢餓に苦しむ民の姿がありました。混沌としたエネルギーに溢れたこの時代に、人々はどのような国を作り、また何のために巨大な盧舎那仏を作ろうとしていたのでしょうか。

ドラマでは唐から帰国して理想の国づくりに向かって思い、悩み、そして突き進んだ天才・吉備真備、大仏建立を命じた父・聖武帝の背中を見つめ続けてきた阿倍内親王(後の孝謙天皇)、そして二人の最大のライバルとして権勢を競い合った藤原仲麻呂の三人を軸にすえ、そこに生きた人々が繰り広げた愛と憎しみ、野望と挫折の人間模様をダイナミックに描き、日本人とは何かを問いかけます。

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各回のあらすじ

前編
唐でたぐいまれな学才を認められた遣唐使・吉備真備(吉岡秀隆)は、天平6年、17年ぶりに日本に帰国。平城京の宮中の席で、阿倍内親王(石原さとみ)と出会い、教育係に抜てきされる。737年、日本中を襲った天然痘で、それまで政治に大きな影響を及ぼしていた藤原の四兄弟が病死。藤原による反乱を恐れた聖武天皇(國村隼)は東国へ行幸し、その途中の寺で見た盧舎那仏に魅(み)せられる。

後編
聖武天皇(國村隼)は大仏造立への思いを募らせるが、吉備真備(吉岡秀隆)は国の疲弊を理由に反対する。一方、律令国家の復権をもくろむ藤原仲麻呂(髙橋克典)は、光明皇后(浅野温子)に取り入って絶大な権力を握り、真備を唐に追放する。平城京では、孝謙天皇(石原さとみ)が即位し、9年の歳月をかけて造られた大仏の開眼法要が行われる。翌年、真備は唐から奇跡の生還を果たす。764年、仲麻呂追討の火の手が上がる。

キャスト

吉備真備(吉岡秀隆)
阿倍内親王(石原さとみ)
藤原仲麻呂(高橋克典)
玄昉(市川亀治郎)
吉備由利(内山理名)
橘諸兄(草刈正雄)
藤原宮子(江波杏子)
行基(笈田ヨシ)
光明皇后(浅野温子)
聖武天皇(國村 隼)
海蔵(山中 聡)
藤原武智麻呂(苅谷俊介)
藤原広嗣(波岡一喜)
安積親王(中村凜太郎)
真備の母(宮下順子)
大伴家持(中山麻聖)
藤原巨勢麻呂(南 圭介)
藤原房前(門田裕)
藤原宇合(井之上チャル)
藤原麻呂(田村ツトム)
伎楽(天理大学雅楽部)

脚本・主題歌など

【脚本】
池端俊策
【音楽】
千住 明
【演出】
田中健二

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