ストーリー
夏の始まり。未来子(和久井映見)は、恋人・祐治(西島秀俊)にプロポーズされ戸惑う。未来子には祐治にどうしても言えずにいることがあった。
5つ違いの弟・道朗(加瀬 亮)は、自閉症なのだ。
話しかけてもオウム返しをして会話が続かない。
目を合わせない、ときにパニックを起こす。
「かわいそうに。未来子は一生お嫁にいけないねぇ」___
子供の頃、祖母(三崎千恵子)に言われた言葉が未来子の頭にこびりついていた。
祐治と結婚したい、でも弟のことを言うのが怖い......。
思い悩んだ未来子は突然、ふだん疎遠にしている父・一朗(竜雷太)と母・朋子(いしだあゆみ)を道朗とともに旅行に連れ出す。
行き先は、弟が大好きな石原裕次郎の記念館がある小樽。
一家にとっては16年ぶりの家族旅行だ。
実は、未来子にとっては大きな賭けだった。
事情を知らない祐治を小樽に呼び出し家族と合わせてしまえば自分で弟の事を告白せざるを得なくなる。もう逃げられない.....。
果たして一家は無事小樽に辿りつけるか?
そして未来子の告白と結婚の行方は?