土曜ドラマ
「ダークスーツ」

初回放送

2014年11月22日から放送[連続6回]
毎週土曜 午後9時 総合

ストーリー

ハシバ。それはかつてメイドインジャパンの輝かしい象徴として語られる企業だった。長い歴史を持つハシバは、製品の開発と設計を担当する本社「ハシバエレクトロニクス」と、その製造を請け負う多くの子会社とで構成される巨大グループ企業。各製造子会社は本社を発注元とした下請けの位置にある。グループ内での完全自社製造のポリシーはハシバの長い歴史の中で守り継がれ、ハシバ製品の高い品質は世界を魅了した。しかし、2012年。中国、韓国、台湾などの新興企業が低コストで攻勢をかける今、ハシバの経営は深い苦境にある。
「ハシバエレクトロニクス」の子会社のひとつである「ハシバ営業サービス」に勤める一之瀬諒(斎藤工)は、どちらかといえば不器用な営業マンである。妻・美砂子(倉科カナ)が病気で入院することになり、職だけは失うまいと思う諒に、とつぜん本社への逆出向が命じられる。これといったとりえのない自分がなぜ? 就任したばかりの新社長・松木(石丸幹二)は何人かの社員を集めて秘密裏に経営再建のためのプロジェクトチームを立ち上げるという。ハシバを立て直すことを条件にアメリカ大手企業の次期社長就任を約束されている松木は、社内では劣等生だが粘り強い営業をする諒に目をつけ、彼を呼び寄せたのだ。一之瀬は若きエンジニアの番場(満島真之介)とともにベトナムへと向かい、ハシバ再生のための新しいビジネスを模索する。そしてそれをきっかけに浮かび上がる、隠されたハシバの真実とは...。
一之瀬の戦いが、いま始まる。

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各回のあらすじ

総合電機メーカー「ハシバエレクトロニクス」の子会社「ハシバ営業サービス」で働く一之瀬(斎藤工)はある日、本社への逆出向を命じられる。何のとりえもない自分がなぜ? 本社が製品を設計し、子会社がその製造を担当するハシバグループはいま、海外の新興企業にシェアを奪われ、経営難に苦しんでいる。アメリカから来た新社長の松木(石丸幹二)は一之瀬の秘めた可能性に目をつけ、グループの経営改善策を考えろと言う。一之瀬がベトナムで見出したある計画がハシバに激震を走らせて...。

第2回「技術者たちの勝利」
一之瀬(斎藤工)はハシバグループが本社と子会社のあいだの仕事の受注発注の陰で裏金を作り続けていたことを知る。かつての自分の上司である瀧(榎木孝明)もまた裏金の存在を知るが、それを黙っていることを役員たちに約束し、引き換えにハシバ本社の取締役の座を手にいれる。一之瀬はハシバを変えようと決意し、瀧を打倒するために彼へと近づいて...。

第3回「お前らに何がわかる?」
ハシバ本社の秘書室に異動になった一之瀬(斎藤工)は、専務取締役の最上(柴俊夫)が宇都宮に頻繁に出かけていることを知る。三千万円の裏金が何に使われるのかを突き止めるため、一之瀬は吉田(戸次重幸)の取材網を通じて最上の行動を調べるが、思いがけない事実が立ちはだかる...。

第4回「沈黙の紙幣」
一之瀬(斎藤工)は、ハシバの裏金の鍵を握る重要人物である常務取締役・里中(石丸謙二郎)に近づこうとする。ハシバの裏金は何のために作られているのか? その謎を解明しようとする一之瀬は、ある家電量販店でハシバ製品の売り上げの数字が偽装されているのではないかという疑いを抱く。まもなくハシバに監査が入ろうとする時、一之瀬は里中が保管する家電部門の監査提出資料を盗み見ることに成功するが、そこには意外な数字が記されていた。そして...。

第5回「過去への旅」
ハシバの過去には何があったのか? ある場所で撮られた古い一枚の写真に、ハシバ会長・御園龍之介とともに写っていた幼き日の松木(石丸幹二)。松木はハシバと何らかの関係のある人間なのか? 一之瀬(斎藤工)は深まる謎に戸惑いを隠せない。裏金が支払われ続けているというある土地の人びととハシバとの関係を一之瀬は探ろうとする。ハシバ取締役のひとりである塩崎(大和田伸也)を攻略できれば真相がつかめるはずだ。一之瀬は勝負に出る!

第6回「決戦」<終>
一之瀬(斎藤工)はついにハシバ会長・御園龍之介(竜雷太)と、松木(石丸幹二)の関係を知る。松木にとってハシバはたんなるビジネスの舞台ではなく、御園にたいする報復を果たすための場所だったのだ。ハシバが過去に起こした深刻な環境汚染の真実を知った松木は、ハシバの株式を公開して外資ファンドに売却し、それによってすべての過ちを清算しようとする。一之瀬たちはライセンスビジネスでのハシバ再生を実現するべく松木の行動を阻止しようとし、そして最後に…。

キャスト

一之瀬 諒(斎藤工)
番場 智彦(満島真之介)
一之瀬 美砂子(倉科カナ)
高根沢 志桜里(市川由衣)
小宮 誠二(大鶴義丹)
安城 博信(神保悟志)
吉田 幸四郎(戸次重幸)
瀧 信介(榎木孝明)
井岡 哲郎(大杉漣)
里中 喜代寛(石丸謙二郎)
最上 利一(柴俊夫)
塩崎 卓郎(大和田伸也)
加賀 宗平(深水三章)
御園 龍之介(竜雷太)

脚本・主題歌など

【作】
荒井修子
【音楽】
佐橋俊彦

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