ドラマ愛の詩シリーズ
「双子探偵」

初回放送

2004年9月21日(火)から放送[連続12回]
毎週火曜午後7時 教育

ストーリー

”名探偵”を自称する夢水清志郎と、近所に住む亜衣と真衣の双子の姉妹が身のまわりにおこるさまざまな謎をあざやかに解決。

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各回のあらすじ

第1回 「そして子どもがいなくなる」
岩崎亜衣(三倉茉奈)は、お茶の先生をしている母・羽衣(小林聡美)と二人暮らしの中学生である。
ある朝、亜衣は登校しようとして、いつもお参りしている銀座明神で、あやしい男、夢水清志郎(和泉元彌)と出会う。
学校に行くと、中学生の失踪事件の話で持ちきりになっていた。自分たちの中学の校庭に、失跡現場に残されていたマークと同じマークが大きく描かれていたのである。そして、友達の麗一(藤間宇宙)、浩介(西翔平)、めぐみ(鴇田祐穂)たちが、現場から生中継しているワイドショーの画面に、亜衣が写っていたと言い出し、大さわぎになる。
中継に写っていたのは実は、亜衣の双子の姉妹・真衣(三倉佳奈)だった。幼い頃に羽衣が離婚し、真衣は父親と大阪で暮らしていたのだが、父の海外転勤のため、一緒に暮らすことになったのである。突然の双子の姉妹の出現におだやかでない亜衣だが、今度は亜衣が学校で所属する茶道部の部長・大野みさが失跡する。

第2回 「魔法が解けるのは今夜」
亜衣は、失跡した大野みさが心配でしょうがないが、早くも学校になじんだ真衣は、麗一や浩介、めぐみたちと誘拐犯人をつかまえようとする。調査していくうちに、亜衣が出会ったあやしい男、夢水への疑いが深まっていく。
 しかし、学校のコンピューター室のインターネットへの書き込みや、消えた中学生たちのことを調べていくうちに、彼らは誘拐されたのではなく、自分たちの意志で姿をかくしたのではないかという結論に達する。彼らはどこにいるのか、推理した亜衣たちは…。

第3回 「怪物はどこにいる」
八百屋のキャベツが大量になくなった。そして残されたキャベツにはするどい歯型が残されていた。銀座神社の樽に入っていた酒も一晩のうちに全部飲まれ、そこにもするどい歯型が残っていた。街では地下道に異常な進化をした怪物がいるという噂が広がる。真衣は、麗一や浩介やめぐみと「探偵同盟」を結成し、この事件を調べ始める。下水道や工事現場などを調べる真衣たちだが、亜衣にはとてもそうとは思えない。 怪物を目撃したという女子高生・高橋智子の話を聞きに行った亜衣と真衣はそこにいる夢水を目撃するが、夢水はトラブルに巻き込まれる。智子を怪しいと思い尾行する亜衣と真衣だったが…。

第4回 「ラストダンスは一緒に」
羽衣が買い物の帰りに自転車でおばあちゃんと接触してしまい、治療のためにその老人・井川初枝を家に連れてくる。だが、怪我が直ったら出ていくはずの初枝は、そのまま岩崎家に居座ってしまい、亜衣と真衣はいやいやながら一つのベットに寝ることになる。一方、岩崎家の近所で百万円を投げ込まれる事件が続発する。「探偵同盟」は、調査をはじめるが、夜の張り込みをしている最中に、麗一の父・銀座署の上越警部と岩清水刑事に、今度は岩崎家に百万円が投げ込まれたと知らされる…。


第5回 「亡霊は夜歩く」
文化祭を間近にひかえたある朝、亜衣たちが通う四ッ葉学園のエントランスにある止まったままの時計が突然鳴り始める。そして、時計の中から不思議な予言めいた文句の書かれたメモが出てくる。その予言は、授業中に黒い紙吹雪が降ったり、学校中の水道が突然出始めて水浸しになったりして、次々と現実になっていく。担当の真木恭子先生は単なる偶然だと言い、文化祭のクラス展示の巨大招き猫の制作に力を入れろというが、クラスの生徒たちは、文化祭には最初から乗り気ではなく予言に夢中になる …。

第6回 「亡霊が消える時」
謎のテープが学校の放送で流れた日、真木先生が過労で入院する。また、夜の学校で招き猫を修理していた真衣は、廊下で白い影を目撃し家へ逃げ帰る。学校では、みんなに疑われている「探偵同盟」が、「2年1組のみんなをうらみます・・・」という言葉の録音されていた謎のテープを放送で流し、調査をして疑いをはらそうとするが、さらに2年1組の花壇が荒らされ、作りかけの招き猫も壊されていまい、疑いは深まるばかり…。
第7回 「強敵あらわる」
亜衣、真衣、麗一は職場訪問で麗一の父・上越警部の勤める銀座署を訪ねる。通報で出勤した上越たちについていった3人は、通り魔に襲われた夢水に遭遇する。職場訪問の発表の日、2年1組にニューヨークから転校生がやってくる。麗一はその宮坂エリーに一目ぼれし、「探偵同盟」に入るよう勧誘し、クラスメートの前で犯人を逮捕すると宣言してしまう。探偵同盟は、犯人は格闘技をやっているのではないかとめぼしをつけ、調査を始めるが、空手道場で練習するエリーを目撃する。翌日、上越警部も犯人に襲われ、病院に見舞いに行った亜衣と真衣はエリーの挙動に疑いを持ち尾行する…。

第8回 「赤ちゃんを探せ」
銀座神社の屋上に赤ん坊が置き去りにされる。与兵衛はあいにく留守で、夢水は赤ん坊の世話に悪戦苦闘する。真衣たち「探偵同盟」は母親探しに走り回る。そんな時、赤ん坊の母親だという橋本瑠美子が子供を引き取りにやってくる。瑠美子は、与兵衛と知り合いで、仕事が忙しくて時間がなかったので置き手紙をして赤ん坊を置いていったというが、その話を聞いた亜衣は、ひどい母親だとなじる。瑠美子は急な電話がかかってきて、子供は後で引き取りに来ると言って去るが、赤ん坊は夢水がちょっと目を離した間にいなくなっていた…。

第9回 「星に願いを」
真衣がサッカー部のキャプテン・佐伯に一目ぼれする。彼へのプレゼントを買いに行ったスポーツショップで、亜衣とふたりで妙な事件に巻き込まれる。その店の売り場に星座の人形が一つずつ置かれていくというのだ。犯罪組織の取引の合図だと色めき立つ「探偵同盟」は捜査に乗り出す。人形の中に入っていたメモから、ホテルを張り込んでいた真衣と麗一だが、そこの喫茶店に佐伯と亜衣が二人で現れる…。

第10回 「天国まで一時間」
銀座神社の祭りの日、社務所に現れた多岐川を爆弾犯人と勘違いした真衣、麗一、真木先生、上越警部は、社務所に自発的に監禁されてしまう。亜衣と入れ替わった真衣は多岐川が会いたいという会社の上司を探すが、爆発までにはあと20分しかない。社務所では、おにぎりの差し入れを持ってきた羽衣まで監禁され、皆で多岐川の身の上話を聞くことになる。半ばはめられた形で会社をリストラされたという多岐川に同情を感じ始める亜衣たちは、出て行ってくれという多岐川に、あなたが爆弾の時限装置をはずさない限り出て行かないと言い張る。だが、そこへ現れた夢水に彼は爆弾犯ではないと言われ…。

第11回 「走る名探偵」
ミ置き場が荒らされる事件が続発した。「探偵同盟」の中では、カラスやネズミ、いや、やっぱり人間が犯人だと議論が百出。ゴミ置き場の早朝の張り込みをするが、そこに妙な格好で夢水が走り抜ける。そして、麻衣たちが行ってみるとゴミが荒らされていた。「探偵同盟」は犯人は夢水だと言うが、亜衣は夢水は絶対そんなことはしないと主張する。さらに張り込みを続ける「探偵同盟」はある朝、ゴミ置き場を走り抜けるラジコンカーを目撃する。

第12回 「さよならドッペルゲンガー」<終>
夢水が突然いなくなってしまう。ゴミ荒らし事件で夢水を疑った上に間違えて捕まえてしまった「探偵同盟」は、責任を感じ夢水探しをはじめるが、インターネットでは世界中から夢水の目撃情報がよせられる。夢水のことを実は何も知らなかったと気付いた亜衣は銀座神社で夢水を訪ねてきた男に出会い、その男の初恋の人探しを手伝うことになる…。

キャスト

岩崎亜衣(三倉茉奈)
山下真衣(三倉佳奈)
夢水清志郎(和泉元彌)
宮本与兵衛(上田耕一)
岩崎羽衣(小林聡美)
上越麗一(藤間宇宙)
樋口浩介(西 翔平)
山田めぐみ(鴇田祐穂)

脚本・主題歌など

【脚本】
伴 一彦
【原作】
はやみねかおる
【演出】
笠浦友愛

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