土曜ドラマ
「ハゲタカ」

初回放送

2007年2月17日(土)から放送[連続6回]
毎週午後9時 総合

ストーリー

バブル崩壊後、「失われた10年」と呼ばれる長いトンネルの闇に包まれていた日本に、風穴を開けにやってきた男がいた。
日本経済界で、外資系のファンドマネージャーとして暴れ回る男の名は、鷲津 政彦――――。
ビジネスとして、外資的な合理主義を盾に、次々と日本企業に切り込み、買収していく様は、まさに死肉を漁る“ハゲタカ”であった。

一方、襲い来る“ハゲタカ”に敢然と立ち向かう男がいた。
旧態依然とした日本の体制にもがきつつ、懸命に日本企業を支え続けようとするエリート・バンカー、 芝野 健夫――――。
日本初のターンアラウンド・マネージャー(企業再生家)として、企業再生の道を模索して行く。

同じ銀行の後輩・先輩でありながら、対照的な道を歩んだ二人の男。
会社を患者に例えるなら、徹底的な外科手術で患部を切り捨てていく鷲津と、あくまで内科治療による再生を目指す芝野。

「日本買収」ビジネスを巡る二人の男の野望と挫折を軸に、合理化、弱肉強食が叫ばれる今、日本の会社にとって本当に必要な治療法とは何なのか?を問いかける。

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各回のあらすじ

第1回 「日本を買い叩(たた)け!」
1998年、米国投資ファンドの敏腕マネージャー鷲津政彦(大森南朋)が「日本買い」ビジネスのため帰国。かつて勤めた三葉銀行の不良債権をまとめて買いたたき、元上司の芝野健夫(柴田恭兵)を驚かせる。さらに芝野が目をかけていた旅館の債権を売り飛ばし大もうけ、経営者は事故死する。父親と旅館の両方を一度に失った西野治(松田龍平)。その一部始終を見届ける経済記者、三島由香(栗山千明)。4人のドラマが胎動する。

第2回 「ゴールデン・パラシュート」
2000年、鷲津(大森南朋)は本業の企業買収を開始。玩具メーカー「サンデートイズ」の債権を取得、社長大河内瑞恵(冨士眞奈美)に会社売却を迫る。一方芝野(柴田恭兵)はメインバンクの立場でサンデー社の再建に奔走、鷲津と激突する。社長交代をねらい、瑞恵の息子伸彰(小林正寛)にゴールデンパラシュートと呼ばれる札束攻勢を仕掛ける鷲津。怒った芝野は、取締役会で瑞恵の解任動議を成立させ、新たな再建に乗り出す。

第3回 「終わりなき入札」
スポンサーに三葉銀行系ファンドを配したサンデー再建策をもくろむ芝野(柴田恭兵)。しかし鷲津(大森南朋)のホライズン社も、解任された前社長大河内瑞恵(冨士眞奈美)を担ぎ再建に名乗りをあげたことから、スポンサーの選定は両者の入札方式に。そんな中、鷲津は新社長大河内伸彰(小林正寛)の横領疑惑の情報をテレビ局記者の三島由香(栗山千明)にリークし、それが入札の行方のカギを握ることになる。
第4回 「激震!株主総会」
2004年、銀行を辞し企業再生家となった芝野(柴田恭兵)は、大手メーカー「大空電機」の再建を頼まれる。一方鷲津(大森南朋)は大空電機の株を大量取得、筆頭株主として赤字部門の切り離しを会社に要求。鷲津の狙いは、日本型経営の象徴である病床の現会長・大木(菅原文太)に経営のあり方を真っ向から問うことにあった。経営陣・芝野側と株主である鷲津の激しい議決権争奪戦が繰り広げられる。

第5回 「ホワイトナイト」
株主総会での敗北を受け、大空電機へTOB(株式公開買付)をかける決意をする鷲津(大森南朋)。同時に由香(栗山千明)の工場を救うべく買収後の提携先として、ニューヨーク本社の意に反し中国の大手電機メーカーと交渉を始める。そこに一世を風びするIT企業の社長に成長した治(松田龍平)がホワイトナイトとして登場、大空電機へ友好的TOBをかける。しれつを極めた両者のTOB合戦は悲劇的な結末へと向かっていく。

第6回 「新しきバイアウト」<終>
TOB合戦の後、大空電機を買収したのはホライズンNY本社だった。大暴落した大空電機株を過半数強取得、鷲津(大森南朋)を解雇してしまう。一方、旧経営陣が一掃される中、大空電機に一人残った芝野(柴田恭兵)は急激な組織改革とリストラを担当、苦悩を深めていく。やがて、鷲津と芝野は大空電機の再生へ向け手を組むことに。2人が目指したのは、従業員が自らの会社を買収するEBO(エンプロイイー・バイアウト)だった。

キャスト

大森南朋
柴田恭兵
栗山千明

脚本・主題歌など

【脚本】
林 宏司
【原作】
真山 仁
【エンディングテーマ】
tomo the tomo
【音楽】
佐藤直紀

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