時代劇シリーズ
「陽炎の辻3」

初回放送

2009年4月18日(土)から放送[連続14回]
毎週土曜午後7時30分 総合

ストーリー

心に深い傷を負いながら、爽やかに生き、人には優しく温かく、正義を貫く。
いかなる敵の豪剣も柔らかく受け流し、打ち負かす坂崎磐音。
おこんとの夫婦約束はしたものの、幕府内部の権力 争いに巻き込まれ、凶暴な敵の集団を相手に闘い、思いがけない展開に。愛と冒険、迫真の殺陣、人情、ユーモア―ドラマの魅力がすべて凝縮された「陽炎の辻」激闘編。

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各回のあらすじ

第1回「闇の襲撃者」
坂崎磐音(山本耕史)は、おこん(中越典子)の病を治すため、2人で湯治の旅に出ていた。金兵衛長屋では、はつね婆さん(石井トミコ)が詐欺にあい、首をくくろうとして、長屋の皆にとめられる。長屋の仲間は、詐欺を働いた安五郎(有吉弘行)を尾行するが、安五郎に気づかれ襲われる。折りよく磐音が戻り、皆を救う。すっかり元気を取り戻したおこんを今津屋に送り届けた帰り道、磐音は闇の中から忍びの集団に襲撃される。

第2回「柳次郎の恋」
柳次郎(川村陽介)の家は、父と兄が家出して、御家人の身分が危うくなっていた。磐音(山本耕史)は、品川家を救うため奔走する。一方、柳次郎の幼なじみのお有(海老瀬はな)が父親が強制する縁談を嫌って家出する。縁談の相手は梅村(河野洋一郎)という金貸しで賭場を開いていると、笹塚孫一(佐藤B作)が突き止める。笹塚は磐音と柳次郎とともに賭場に踏み込む。品川家は柳次郎が継ぐことになり、柳次郎とお有の恋も実る。

第3回「由蔵の秘密」
吉右衛門(渡辺いっけい)の留守中に、由蔵(近藤正臣)が卯吉(河野智宏)に脅迫される。由蔵と吉右衛門が、昔大坂で知り合った遊女の子が卯吉で、由蔵が父親だという。実は遊女に夢中になったのは吉右衛門だ。磐音(山本耕史)は、卯吉が吉右衛門の子ではないと見抜く。卯吉は「今津屋の身代を全部よこせ」と脅迫する。由蔵はひとりで始末をつけようと、卯吉に会うが襲われ、危ういところを磐音に助けられる。

第4回「夢いちず」
磐音(山本耕史)は速水左近(辰巳琢郎)から、磐音を襲った忍びの背後に田沼意次がいることを知る。磐音は空手の遣い手に襲われるが、打ち負かす。縫箔(ぬいはく)の江三郎親方(笹野高史)への弟子入りを望んでいたおそめ(瓜生美咲)は、今津屋でかわいがられ、お佐紀(北川弘美)は、おそめをこのまま今津屋に置きたいと望む。磐音はおそめが職人になる夢を持ち続けていると今津屋に知らせ、おそめは職人への道を歩み始める。

第5回「牙むく敵」
磐音(山本耕史)は速水左近(辰巳琢郎)から、将軍嫡子の家基(中村隼人)がお忍びで城の外に出るので、警護をしてほしいと依頼される。磐音はおこん(中越典子)にだけ事情を告げ、鷹(たか)匠の一行に紛れた家基の警護に赴く。田沼意次の命を受けた雑賀泰造(竹内力)や辰見喰助(魔裟斗)などの忍びの集団が家基を襲う。一方、磐音の元の許婚(いいなずけ)で山形の紅花商人の妻となった奈緒(笛木優子)が、おこんと出会う。

第6回「生か死か」
家基(中村隼人)を警護する磐音(山本耕史)は、いいなずけの奈緒(笛木優子)と別れた経緯などを家基に語る。一方、奈緒は磐音の家で、おこん(中越典子)と一夜を語り明かす。雑賀泰造(竹内力)や辰見喰助(魔裟斗)など雑賀の忍びの集団が再び家基の一行に襲いかかる。磐音は駆けつけた佐々木玲圓(榎木孝明)や速水左近(辰巳琢郎)とともに防戦し、雑賀衆を撃退する。奈緒は磐音とおこんの幸せを祈りながら山形に戻る。

第7回「不覚」
磐音(山本耕史)は佐々木玲圓(榎木孝明)から、玲圓の養子となり、道場を継がないかと言われる。思いもよらない申し出のことを考えながら歩いているとき、磐音は闇討ちにあい、深手を負って「今津屋」に担ぎ込まれる。磐音を必死に看病するおこん(中越典子)。玲圓が今津屋に見舞いに来て、吉右衛門(渡辺いっけい)や由蔵(近藤正臣)に磐音を養子にする話をし、由蔵らは驚く。おこんは、眠り続ける磐音に心細さをつのらせる。
第8回「剣客の宿命」
磐音(山本耕史)は竹蔵(山西惇)から、磐音を襲った浪人は四出縄綱(小沢和義)だと聞く。強盗が今津屋を狙っているのが分かり、磐音は武左衛門(宇梶剛士)柳次郎(川村陽介)と今津屋の警戒にあたる。一方、強盗の仲間のおさい(遠野凪子)は、武左衛門を誘惑して今津屋への侵入を画策する。磐音たちはだまされている振りをして、今津屋に強盗を引き付け、一網打尽にする。今津屋からの帰り、磐音は待ち受けていた四出を倒す。

第9回「女の覚悟」
磐音(山本耕史)を鶴吉(賀集利樹)が訪ねてきて、雑賀泰造(竹内力)が田沼意次の意を受けて磐音を抹殺するために4人の刺客を送り込んだと知らせる。その話を聞いたおこん(中越典子)は、新たな不安に駆られる。おこんは磐音を案じる気持ちをたまたま出会った速水左近(辰巳琢郎)に語るが、話しているうちにだんだん磐音の妻となる覚悟が定まってくる。おこんは磐音の長屋の様子をうかがっていた武芸者風の男の後をつける。

第10回「二人の行く末」
おこん(中越典子)は磐音(山本耕史)を狙う男の後をつけ、雑賀泰造(竹内力)に人質として捕らわれる。磐音はおこんが捕らえられている寺に駆けつけ、刺客の木幡闇斎(山口祥行)と対決し、おこんを救い出す。玲圓(榎木孝明)の養子になる件で許諾を求めた磐音の手紙に、父の正睦(平泉成)から返事があり、磐音はおこんを連れて一度故郷に戻ることにする。一方、速水左近(辰巳琢郎)がおこんを養女にしようと申し出る。

第11回「武左衛門の涙」
武左衛門(宇梶剛士)が荷揚げの仕事中に酒に酔って足を滑らせ、けがを負う。家族の内職だけでは生活できないので、長女の早苗(木村茜)が働きに出たいと望み、磐音(山本耕史)が今津屋の由蔵(近藤正臣)に相談する。由蔵は早苗を雇おうとするが、武士のメンツにこだわる武左衛門は、娘が商家の奉公人になることが我慢できず激怒する。しかし金兵衛(小松政夫)に諭され、武左衛門は今津屋で「娘をよろしく」と土下座する。

第12回「惜別」
磐音(山本耕史)はおこん(中越典子)と結婚して佐々木玲圓(榎木孝明)の道場を継ぐことを両親に許してもらうために、故郷・関前に旅立つことになる。うなぎ割きの仕事を続けてきた宮戸川を辞め、地蔵湯で金兵衛長屋の皆と思い出話にふけりながら別れを惜しむ。長屋に戻ると霧子(佃井皆美)が倒れていた。磐音を狙う刺客にやられたという。今津屋にあいさつに行った帰り、磐音は刺客の河西勝助(有川博)と対決する。

第13回「関前へ」
磐音(山本耕史)とおこん(中越典子)は、関前に向かう。霧子(佃井皆美)が後を追ってきて、雑賀泰造(竹内力)が必ず襲ってくるから同行させてほしいと懇願する。そして遠州で、泰造がおてん(蒲生麻由)らとともに攻撃を仕掛けてくる。磐音の反撃に泰造は敗れ、自滅する。霧子は、おてんとともに紀州の雑賀の里に帰ってゆく。関前の城下に入ったおこんは、磐音の母・照埜(香野百合子)と初めて対面する。

第14回「磐の音」<終>
磐音(山本耕史)とおこん(中越典子)は、両親の正睦(平泉成)と照埜(香野百合子)に温かく迎えられる。今津屋から長持ちが届き、お佐紀(北川弘美)から贈られた花嫁衣裳におこんは涙する。そして身内だけが集まって、磐音とおこんの仮祝言が行われる。そのころ今津屋では跡取りとなる男子が誕生し、吉右衛門(渡辺いっけい)や由蔵(近藤正臣)は感極まる。磐音とおこんは関前をたち、2人で新たな道を歩み始める。

キャスト

坂崎磐音(山本耕史)
おこん(中越典子)
金兵衛(小松政夫)
竹村武左衛門(宇梶剛士)
品川柳次郎(川村陽介)
今津屋吉右衛門(渡辺いっけい)
奈緒(笛木優子)
お佐紀(北川弘美)
笹塚孫一(佐藤B作)
竹蔵(山西惇)
佐々木玲圓(榎木孝明)
速水左近(辰巳琢郎)
雑賀泰造(竹内力)
坂崎正睦(平泉成)
由蔵(近藤正臣)

脚本・主題歌など

【脚本】
尾西兼一

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