BS時代劇
「神谷玄次郎捕物控」

初回放送

2014年4月4日から放送[連続5回]
毎週金曜 午後8時から BSプレミアム

ストーリー

奉行所随一の「自堕落男」と呼ばれている神谷玄次郎。しかし、いざ事件が起きると、天才的な集中力と鋭い監察眼、卓越した勘とひらめきで、真犯人を追いつめてゆく時代劇ミステリー。

北町奉行所の定廻り同心である神谷玄次郎は、所内ではもっぱら自堕落な男、と評判。そんな玄次郎だが、抜群の推理力で昼夜を問わず1人で事件を探索し解決してしまうため、彼を「ろくでなし」とののしる上司も、難解な事件となるとつい頼ってしまう。そして、玄次郎が密かに心の奥に決意していることは、14年前、亡き母と妹を殺した犯人をあげて、その事件に決着をつけることなのだ。当時、奉行所は、その犯人を挙げるべく捜査したものの、上からの圧力によって、捜査を中断。かなりの大物が、事件の真相に絡んでいるはずなのだ。玄次郎は、事件解明に向けて、走り出す…。

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各回のあらすじ

第1回「誘拐」
ろうそく屋・菊屋の娘が人さらいにあった。事件の五日前、店先で刀を振り回していた浪人・半蔵(前川泰之)が捕まったが、菊屋の女房の兄と分かり放免される。北町奉行所の同心・神谷玄次郎(高橋光臣)は怠け者だが腕が立つ。神谷は小料理屋・お津世(中越典子)の店に入り浸りながら菊屋の内情を調べ、菊屋の子守・お杉の証言が出来すぎていることに疑念を抱く。ある夜、菊屋に、娘の身の代として五百両を用意せよと文が届き…。

第2回「針の光」
水茶屋で働くお咲(黒川芽以)には兵馬(中林大樹)という恋人がいる。兵馬は、貧乏旗本の次男で、家を出てお咲とともに商売をやりたいと常々言っており、そんな兵馬をお咲も信用していた。そんな折、水茶屋の女が通り魔に殺されるという連続殺人事件が起きた。神谷玄次郎(高橋光臣)が手がかりをたどっていくと、なんと、兵馬に行き着いた。だが、彼を下手人とする手がかりがない。神谷は持ち前の洞察力で真相に迫ってゆく。

第3回「疑惑」
絵草子屋一色堂の主人・庄兵衛が殺された。神谷玄次郎(高橋光臣)の同僚・鳥飼道之丞(山崎樹範)らは、はじめ、庄兵衛の隣に寝ていた後妻のおるい(雛形あきこ)に目を付けた。しかし、おるいは否認を続ける。一方、神谷は独自の捜査を通して、勘当された庄兵衛の息子・鉄之助(山下徹大)を捕まえる。鉄之助の家から動かぬ証拠の凶器が発見されたのだ。一件落着かと思われた矢先、おるいが一転、自分が犯人であると言い出した。
第4回「闇の穴」
神谷玄次郎(高橋光臣)と恋仲であるお津世(中越典子)の、死んだはずの夫・峰吉(山口馬木也)が3年ぶりに舞い戻ってきた。妻子を残し出て行ったことをお津世にわびる峰吉をみて、神谷はお津世から身を引くことにする。これでお津世は幸せになれるはずだった。しかし、この峰吉という男、実は盗賊の松五郎と共謀し、江戸で悪事をひと働きしようともくろんでいたのだった。男の裏切りが発覚した時、神谷の悲しみの剣が舞う。

第5回「霧の果て」
14年前、神谷玄次郎(高橋光臣)の父・勝左衛門は、札差・井筒屋の不正を追っていた。しかし、脅迫者に妻娘を殺され、気落ちした勝左衛門は志半ばにして病死した。玄次郎はある事件がきっかけで、14年前の事件の黒幕がときの老中・水野(西田健)と知る。玄次郎は父の仇を討つため、死を覚悟し、今は引退した水野に迫ろうとする。そしてついに、母と妹を殺した実行犯である腕の立つ浪人・鶴木右膳(豊原功補)との一騎打ちにのぞむ。

キャスト

神谷玄次郎(高橋光臣)
お津世(中越典子)
鳥飼道之丞(山崎樹範)
直吉(長谷川朝晴)
金子猪太夫(小野武彦)
おさく(岸本加世子)
銀蔵(中村梅雀)

脚本・主題歌など

【原作】
藤沢周平
【脚本】
安倍徹郎、武末勝、寺島誓、古田求

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