時代劇シリーズ
「慶次郎縁側日記2」

初回放送

2005年10月7日(金)から[連続10回]
毎週金曜午後9時15分 総合

ストーリー

奉行所同心を隠居した・森口慶次郎が、江戸・根岸の里で商家の寮番(別荘の管理人)となって、はや1年余。養子の晃之助は一人前の町廻りとなり、嫁の皐月に初孫の誕生も近い――。仏の慶次郎と仲間たちが、庶民の悩みや揉め事を解決して行く、一話完結の日記帳。その第2シリーズ、全10回。

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各回のあらすじ

第1回 「雪の夜のあと」
皐月(安達祐実)が晃之助(比留間由哲)に嫁いで1年半、出産が近い。初孫の誕生を待つ森口慶次郎(高橋英樹)の前に、常蔵(若松武史)が現れる。三千代(岡本綾)を乱暴し自害に追いやった男。女出入りは変わらず、大工見習いの母親(工藤時子)と大店の娘(稲田みづ紀)が常蔵を奪い合う。常蔵の娘・おぶん(邑野みあ)は、父が死ねばいいと思う。皐月は女の子を出産、亡き三千代の分も生きてほしいと「八千代」と名付ける。

第2回 「正直者」
皐月(安達祐実)が母となって1年。晃之助(比留間由哲)は賭場(とば)の使い走りの直太(浅利陽介)を正業に戻そうと説得。その賭場は客に金がなくなると直太に客の家に盗みに入らせ、あこぎに稼いでいた。以前の直太はアサリのむき身売りで、釣り銭をごまかさない正直者と評判だった。慶次郎(高橋英樹)も「正直者の頭に神宿る」と褒めたことがある。なぜ直太は悪の道に転落したかをたどって行くと、きっかけは慶次郎だった。

第3回 「逢魔ヶ時」
夕闇迫る逢魔ヶ時(おうまがとき)。「花ごろも」に駆け込んだ女はお俊(古手川祐子)と名乗り約束があると部屋に上がるが、誰も来ず新品のかんざしを忘れて帰る。尋ね当てれば、しにせの裕福な内儀が万引きを重ねている。お登世(かたせ梨乃)が問いつめると「万引きは生きる証し、泥棒こそが私の顔、あなたは自分の顔があるのか」と開き直る。お登世は「私の顔」を認めさせようと、趣向を凝らした料理の試食会にお俊を招待する。

第4回 「佐七の笛」
かっぱらいに襲われた佐七(石橋蓮司)は、少年のころに別れた半次(高橋長英)に助けられる。40年ほど前、佐七は笛作りの職人見習いで、半次は笛吹きを目指していた。2人は互いに励まし合う友だった。再会を機に半次は再出発を誓い、慶次郎(高橋英樹)の口利きで酒問屋の山口屋で働くことに。半月後、半次は酒を盗む賊の一味とわかり、追われる身となる。半次を助けたいができず、あきらめた佐七に慶次郎が助けを買ってでる。

第5回 「親心」
おしづ(梅沢昌代)のお乳で育った皐月(安達祐実)には、おしづが母であり姉である。そのおしづの唯一の肉親、妹・お稲(秋本奈緒美)が、亭主の連れ子・浜吉(山内颯)の万引きを手伝って捕まる。反抗する浜吉の歓心を買おうとしたのだ。慶次郎(高橋英樹)が浜吉を預かり様子をみることになる。お稲の行く末を案じるおしづがゆっくり妹の面倒をみられるよう、皐月は子守を雇う。だが、おしづは暇を出されたと誤解してしまう。
第6回 「再会」
ある夜、吉次(奥田瑛二)は岡場所の手入れで、若い女郎・お蝶(柳沢なな)を助ける。素朴さにほれ、お蝶の店に通う吉次は、隣の店のおかみが逃げた女房・おみつ(石田えり)だとわかる。14年前、おみつは子どもを連れて男と駆け落ちした。子どもと男は死に、今や女郎屋のおかみとなり若い愛人もいる。どなり込んだ吉次だが、おみつに「本当にほれた男と暮らしたかったのだ」とあっさり言われ、意趣返しに店をつぶそうとする。

第7回 「あたりくじ」
年の暮れ。佐七(石橋蓮司)に頼まれ、慶次郎(高橋英樹)は富くじの当たりを確かめに谷中の寺に行く。境内はくじの抽選で大混雑の中、男が倒れ、女が悲鳴を上げてすがる。女は料理屋「花ごろも」の女中・お秋(泉沙池)。男は小野崎源三郎(佐野史郎)。不始末で国もとを追われた病持ちの貧乏浪人で、富くじだけが生きがい。そんな源三郎にお秋はほれ、おかみ・お登世(かたせ梨乃)が反対しても店を辞め、源三郎と暮らし始める。

第8回 「昔の女」
宿屋のあるじが殺され、女と逃げている辰吉(遠藤憲一)が疑われる。女は昔、辰吉とつきあいのあった、おもん(島崎和歌子)。暴力亭主(加納幸和)と縁を切るため、鎌倉の駆込寺に行きたいと辰吉を頼ったのだ。辰吉は恋女房(国分佐智子)を守りきれず殺された過去がある。身の潔白は後回しで女を守る、だから逃げたと慶次郎(高橋英樹)は考え後を追う。辰吉を愛し始めた常蔵の娘・おぶん(邑野みあ)が慶次郎に同行を懇願する。

第9回 「花の下にて」
おぶん(邑野みあ)は辰吉(遠藤憲一)と一緒に暮らしているが、「常蔵(若松武史)の娘は幸せになってはいけない」と人目を避け、おびえている。慶次郎(高橋英樹)はふびんに思うが、常蔵への憎しみが勝り何もしてやれない。晃之助(比留間由哲)も、娘を殺された男(伊藤高)の復しゅうを、自身の常蔵への怒りと重ねてしまい、男を止めることができない。男が復しゅうし、晃之助は悔やむ。慶次郎はすべてに決着をつけるため…。

第10回 「祝言」<終>
辰吉(遠藤憲一)とおぶん(邑野みあ)は仲むつまじく暮らしているが、常蔵(若松武史)への憎しみが消せない晃之助(比留間由哲)は、まだ2人の祝言を許す気になれない。一方、妻の皐月(安達祐実)は、おぶんに幸せになってほしいと願っている。2人は慶次郎(高橋英樹)に相談するが、それはお前たち自身の問題だと突き放される。悩んだ末に、晃之助は皐月と後見になり、辰吉とおぶんの祝言をあげる。

キャスト

森口慶次郎(高橋英樹)
森口皐月(安達祐実)
森口晃之助(比留間由哲)
お登世(かたせ梨乃)
佐七(石橋蓮司)
吉次(奥田瑛二)
辰吉(遠藤憲一)
おしづ(梅沢昌代)
常蔵(若松武史)
おぶん(邑野みあ)

脚本・主題歌など

【脚本】
宮村優子
【原作】
北原 亞以子
【音楽】
川崎真弘
【演出】
吉村芳之

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