ストーリー
ミニモニ主演!グリム童話の中で最も有名なお話のひとつ「ブレーメンの音楽隊」をベースにした55年間にわたる、三つの時代の物語。
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各回のあらすじ
第1回 「ドンキーの憂うつ」
栗村ちよの(高橋愛)は、中学2年生。父・有人(山寺宏一)、母・希里子(藤吉久美子)、弟・玲央(池田仁)の家族4人で、古い洋館に引っ越してきた。ちよのは環境が変われば人生を変えることができると信じていたが、転校早々ドンキーという不本意なあだ名をつけられる。そして、卒業生を送る会の出し物の打ち合わせで、ちよのは見栄(え)から、前の学校ではシンデレラを演じたと、ウソをついてしまい…。
第2回 「ドンキーが八つ当たり 」
演目に決まったハーモニカ・ミュージカル「ブレーメンの音楽隊」でちよの(高橋愛)は、ロバ役を押しつけられた。羽美(仲村瑠璃亜)たちのダンスとの決戦まで2週間。凛子(三国由奈)たちが洋館にやってくると、おばけが気配を漂わせハーモニカ演奏を始める。ちよのが下手くそとつぶやくと、突然荒れ狂ったようにあたりの物が散乱。翌日、何でもできてしまう塔太(嶋崎徹)に八つ当たりするが…。
第3回 「ドンキーは本気」
ちよの(高橋愛)の前に、ついにおばけが姿を現わした。経緯を聞いた塔太(嶋崎徹)は、謎の鍵は、おばけの吹く曲にあると考える。その曲がちよのたちのミュージカルで使われることになり、ちよのはいつになく真剣に練習に没頭していく。決戦前日の通しげいこで、ちよのはおばけがすりかえた彼のハーモニカのおかげで凛子チームの誰よりも完璧に演奏するがズルをしてうまくいっても嬉しくないと、ちよのはおばけに怒ってしまう。
第4回 「ドンキーで晴れ舞台」
決戦の日、おばけのハーモニカが行方不明になり、ちよの(高橋愛)は暴れようとするおばけをとりなすが、劇の進行はぎくしゃくしていく。実は犯人は凛子(三国由奈)で、おばけのハーモニカの力に頼ろうとする凛子に、ちよのは、「間違えても皆で力を合わせれば勝てるかもしれない」と説得。塔太(嶋崎徹)がつないでいた舞台にちよのが駆けつけ、ハーモニカの演奏を始める。ちよのが苦手なポイントでつまづいていると…。
第5回 「ネコの傘がない」
黒田美音子(辻希美)は、ことあるごとに優等生の姉2人と比べられ、体は丈夫だがエネルギーのはけ口を見つけられないでいる。ある日、父・昭一(本田博太郎)のいつもの説教をかわして家を飛び出したところ、路上ライブを聞き、フォークソングに目覚める。翌朝、美音子は学校でフォークソング部を創設しようと奔走するが、仲間に引き込めたのは、ウソつきで有名な大神(沖津和)と無気力な紺野(近藤舞)の2人だけ。
第6回 「ネコに白いギター」
美音子(辻希美)は、おばけ(遠藤雄弥)がハーモニカを吹けるところが気に入り、怖がる大神(沖津和)と紺野(近藤舞)の制止を振り切ってバンドに誘い、おばけの住む洋館を練習場にする。そして、洋館の管理を任されている弁護士の笛吹進(宝田明)から、洋館を使う条件として、おばけがハーモニカで吹いていた曲を演奏して欲しいと頼まれる。黒田家では、長女(北川弘美)の婚約者(池内万作)を夕食に招待するが…。
第7回 「ネコが熱中」
美音子(辻希美)は、自分たちの演奏をみんなに聞かせようと、路上ライブを開くことを思いつく。ライブに向け真剣に練習に取り組んだ成果でギターの腕が目に見えて上達していった美音子は、同じ個所でつかえてばかりいる紺野(近藤舞)にきつくあたってしまう。そして美音子の態度を注意する大神(沖津和)にも反発し、4人の関係にひびが入り始める。そのとき、美音子に黒い影が迫っていた…。
第8回 「ネコで大逆転!」
美音子(辻希美)は洋館をねぐらにしていたひったくり犯(安田暁)に捕まる。大神(沖津和)は苦し紛れのウソで自分たちは超能力者だと威嚇したところ、おばけのケン坊(遠藤雄弥)が機転を利かし姿が見えないことを利用してスプーンを曲げる。ひるんだすきに大神が黒田家に助けを求めたところ、洋館に真っ先に駆け込んできたのは昭一(本田博太郎)だった。ひったくり犯が逮捕され、美音子たちは思わぬところで町の英雄に。
第9回 「ヒナに洋館の秘密」
昭和24年、空襲で身寄りをなくした丹羽雛子(加護亜依)が、大阪から上京し目指す犬塚家にたどり着くと、そこは大きな洋館だった。雛子は洋館が初めてで、使用人のツル(銀粉蝶)と釜吉(徳井優)に、家事は何でも手伝いますと張り切ると、二階の奥の部屋には近づくなとくぎを刺される。主人の犬塚一郎(升毅)・淑子(野村真美)夫婦の陰鬱(うつ)な雰囲気に戸惑う。ある夜、その二階の部屋からハーモニカの微かな音が…。
第10回 「ヒナの約束」
雛子(加護亜依)は、心を閉ざした健志(遠藤雄弥)と約束をした。しかしそれは健志の両親を笑わせたら何でも言うことを聞くという難題だった。雛子は、淑子(野村真美)に連れられ、中学に転校手続きを済ませた帰り道、苦しむ身重の妻(東山麻美)の横で英語をまくし立てているアメリカ兵(ポール・カミンスキー)に出くわす。そして、日米英会話手帳から覚えた会話でその状況を救った。そのお礼に一羽のひよこをもらう。
第11回 「ヒナと演奏会」
雛子(加護亜依)は約束をはたしたので、健志(遠藤雄弥)に誕生日には家族の前でハーモニカ演奏会をするよう迫る。ハーモニカ事業を始めるという父・一郎(升毅)の報告に、健志は無関心を装うが少しずつかたくなな心が動いていた。久しぶりに健志と再会した進(森脇史登)は、健志を自分のねぐらに案内して今を精一杯生きる戦災孤児たちの笑顔を見せた。雛子も「人は気づかないうちに誰かの役に立っている」と心を込めて説く。
第12回 「ヒナ、ネコ、ドンキーでハーモニー」<終>
演奏会に雛子(加護亜依)の姿がなかった。健志(遠藤雄弥)は、1人で舞台に立つ。進(森脇史登)たちの騒動に巻き込まれた雛子が洋館に到着したとき、目にしたのは倒れた健志の姿だった。暇乞い(いとまごい)をする雛子を、淑子(野村真美)が引き止める。時がたち、人手に渡った洋館の管理を進(宝田明)が引き受け、そして、洋館の前に雛子とちよの(高橋愛)と美音子(辻希美)が現れ…。