ストーリー
パイロットを諦めて夢見ることを避けて生きる若者と
パイロットを諦めて人生を捨てた父親に会いたい少年が出会う
ハートウォーミングストーリー。
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各回のあらすじ
伊豆諸島、新島空港。東京都の小さなこの島の飛行場には管制塔もない。有視界飛行で30分あまり。調布飛行場と島を小さなプロペラ機が日に4往復する。
クリスマスの近いある日、聡(吉沢悠)はそこに降り立った。会社を辞め、何もやる気の起きないまま飛行機に乗った。滑走路の傍で飛行機の操縦を真似る少年と出会う。
耕太(須賀健太)という少し足を引きずって歩くその少年は、聡を島に新しく来たパイロットだと思い込む。古株のパイロット沢木(夏八木勲)がクリスマスイブにラストフライトを迎えるのだ。耕太の夢はパイロット。毎日足を鍛えている。
そんな話をする沢木に、聡は自然と自分のことを打ち明ける。父から逃げるため、パイロットを目指したが挫折した。その父も先月亡くした。
去年のクリスマスイブにサンタクロースがプロペラ機アイランダ-に乗って、島の子供達に会いに来た。耕太は今年もサンタが来ることを待っている。そんな姿に、耕太の母、春江(麻生祐未)は、サンタの正体は2年前別れた耕太の父、野瀬(うじきつよし)だったと聡に告げる。会わない約束の息子に変装して会いに来たのだ。しかし今年は来ないという。本当は耕太は、サンタが父だと気付いていた。でも何も言わずにいた。今年サンタの父に会えたら、「僕は大丈夫だよ」と伝えたいのだ。だから、足も一生懸命鍛えていた。それを知った聡は野瀬を訪ねる。しかし野瀬は去年の嬉しそうな我が子の笑顔に、この幸せを守るため、二度と会わないと決めていた。
クリスマスイブ、海外に旅立とうとする野瀬を待つ耕太のために聡は・・