BS時代劇
「新選組血風録」

初回放送

2011年4月3日(日)から放送[連続12回]
毎週日曜午後6時45分 BSプレミアム

ストーリー

幕末という変革の時代。その大きな流れに逆らって、「武士」であることに異様とも言える情熱を傾けた男たちがいた。剣の腕ひとつでひとかどの武士に成り上がった男たちは、新選組として日本の行く末を左右する苛烈な戦いの最前線に身を投じたのである―――。

司馬遼太郎原作の「新選組血風録」は、混乱の時代を懸命に生きた新選組隊士たちの激しく切ない人生を、毎回読み切りの形式で描く<新選組外伝>です。時代劇初主演の永井大さんが、新鮮かつダイナミックなヒーロー土方歳三を演じます。

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各回のあらすじ

第1回「快刀虎徹」函館で最期の時を迎えようとしていた土方歳三(永井大)の脳裏には、近藤勇(宅間孝行)の姿が浮かんでいた。近藤が二十両で手に入れた刀・虎徹は偽物だったが、近藤は虎徹を本物と信じて愛用し、修羅場では、まさに名刀の切れ味を見せつけた。初めて人をきった土方は、剣を振るうことをためらうが、隊内で芹沢鴨(豊原功補)一派との対立が激しくなるなか、土方は近藤のためには鬼になって戦うと決意する。
第2回「覚悟の隊服」土方(永井大)は新しい隊士の募集を始めたが、芹沢(豊原功補)からは「うごうの衆ばかりだ」と、やゆされる。そこで、隊士の結束を高めるため、揃(そろ)いの隊服を作ることに決め、下絵作りを元職人・迫田(久保山知洋)に任せる。ある日、芹沢がお梅(井上和香)という女を屯所に住まわせると言いだし、土方と対立。土方は法度を作って芹沢の横暴を抑えようとするが、そんな時に迫田が、とんでもない事件を起こしてしまう。
第3回「芹沢鴨の暗殺」芹沢(豊原功補)の悪行のおかげで、壬生浪士の評判はガタ落ちだった。土方(永井大)は芹沢を排除しようと、4か条のおきてに背けば切腹という法度を強引に定める。芹沢の腹心・新見(細見大輔)を法度に反した罪で謀殺することに成功した土方は、芹沢一派を徐々に追い詰める。宴会の夜、芹沢暗殺計画を実行に移した土方は、少数の手勢を率いて芹沢たちを急襲する。しかし突然、お梅(井上和香)が土方の前に立ちはだかる。
第4回「長州の間者」土方(永井大)は、新選組に間者がいると確信し、「新入りの深町(金子貴俊)が怪しい」と言う沖田(辻本祐樹)の勘を信じて、監察の山崎(加藤虎之介)に深町を探らせる。深町は、おその(三倉佳奈)と夫婦になることを願っていたが、あるとき、沖田から「長州の間者を斬(き)れ」と命令され、隊から逃げようと考え始める。長州の間者である自分の正体が沖田にバレてしまったと思い込んだ深町は、突然、沖田に斬りかかった。
第5回「池田屋異聞」土方(永井大)は、監察の山崎(加藤虎之介)に過激な尊攘派浪士の動きを探らせ、ついに、京の町に火を放って天皇を連れ去ろうという長州方の計略を知る。だが、浪士たちが計画を練るはずの密談の場所が突き止められず、しびれを切らし、一隊を率いて町に飛び出した。その後すぐ、お美代(前田亜季)がとん所に現れ、浪士たちが池田屋にいると知らせる。近藤(宅間孝行)は、わずかな手勢を連れて池田屋に斬(き)り込んだ。

第6回「沖田総司の恋」沖田総司(辻本祐樹)が、不意に咳(せき)込んだとはいえ、剣術のけいこで新入隊士・加納惣三郎(佐藤永典)に負けた。妙な咳を心配した土方(永井大)と近藤(宅間孝行)によって、総司は無理やり医者に通わせられるが、半井医師(逢坂じゅん)の娘・お悠(寺島咲)に一目ぼれしてからは自ら進んで通うように。そのころ、新選組隊士の惨殺事件が2度も続き、惣三郎が怪しいと気づいた総司は、再び惣三郎と剣を交えることになる。
第7回「胡沙笛を吹く武士」鹿内薫(塩谷瞬)は、土方(永井大)から剣の腕を認められ、伍長へ昇進。さらに鹿内は小つる(佐津川愛美)と出会い、生まれて初めて女の温かみに触れ、幸せの絶頂だった。だが、小つると夫婦になると、いつしか家族という幸せに溺(おぼ)れ、隊の仕事に身が入らなくなり、浪士の取り締まりで大失態を犯したあげくに脱走。小つるを連れて逃げようとするが拒絶され、独りさびしく胡沙笛(こさぶえ)を吹く鹿内の前に土方が現れる。
第8回「臆(おく)病者」土方(永井大)は、間男をしたあげく女の亭主に斬(き)られた中倉主膳(三浦アキフミ)を切腹に処した。さらに、中倉の紹介で勘定方勤めをしている長坂小十郎(綾野剛)を呼び、「あだ討ちをしろ」と命じる。中倉をたらしこんだ小夜(遠野なぎこ)は女行者で、夫は水戸藩士・赤座智俊(大鷹明良)だった。長坂は敵を討つか、新選組から脱走するかで悩み続ける。ある晩、ついに屯所を飛び出した長坂の後を、土方が付けていた…。
第9回「謀略の嵐」土方(永井大)と参謀・伊東甲子太郎(鶴見辰吾)は、隊士の処分をめぐり、たびたび対立していた。ある日、伊東が一派を引き連れて新選組を脱退すると宣言。その中に、藤堂平助(田上晃吉)と斎藤一(尾関伸嗣)が加わっていたことに、近藤(宅間孝行)たちは衝撃を受ける。新選組をめぐる謀略に立ち向かう土方に「お美代(前田亜季)が、けがを負って鴻池(近藤正臣)にかくまわれている」という知らせが届く。
第10回「油小路の決闘」お美代(前田亜季)は、父が殺されたのは、自分が土方(永井大)に協力して御陵衛士・伊東(鶴見辰吾)の動静を探っていたせいだと知って衝撃を受け、土方とは二度と会わないと拒絶する。伊東は近藤(宅間孝行)を暗殺し、それを手土産に薩長へ近づこうと考えた。計略を知った土方は、逆に伊東暗殺の謀略をめぐらせ、御陵衛士を一気に壊滅しようとする。だが、それは、新選組の崩壊の序曲でもあった。
第11回「菊一文字」沖田(辻本祐樹)は、刀剣屋から「菊一文字」という美しい刀を借り受けた帰り道、新選組を付け狙う浪士から襲撃される。だが、名刀を傷つけることを恐れ、逃げ出してしまう。土方(永井大)は、もはや沖田には真剣を操る体力も気力もないと見抜き、お悠(寺島咲)の家で療養することを命じた。ところが、お悠が浪士たちに襲われ、殺された。沖田は、お悠の敵を討つべく、新選組の隊服を身にまとい、たった独りで京の町へ飛び出す。
第12回<終>「最後の武士」ついに徳川幕府の廃止が宣言され、近藤(宅間孝行)たち新選組は、大坂に下る将軍に付き従って京都を去ることになった。出立前夜、土方(永井大)は最後の別れを告げるため、美代(前田亜季)に会う。自分が生きて戦ったことを覚えていてほしいと頼む土方に、美代は「好きな人のことを忘れるはずがない」と精いっぱいの笑顔で答えた。そして、近藤が狙撃されて重傷を負い、土方は自ら新選組を率いて新政府軍と戦う決意を固める。

キャスト

土方歳三(永井大)
近藤勇(宅間孝行)
沖田総司(辻本祐樹)
山崎 烝(すすむ)(加藤虎ノ介)
井上源三郎(大浜直樹)
斉藤一(尾関伸嗣)
永倉新八(阿部亮平)
原田左之助(武智健二)
藤堂平助(田上晃吉)
山南敬助(松下 哲)
芹沢 鴨(豊原功補)
お梅(井上和香)
新見 錦(細見大輔)
平山五郎(高橋光臣)
平間重助(生津 徹)
野口健司(辻本伸太郎)
桂小五郎(野村宏伸)
お美代(前田亜季)
吉兵衛(徳井 優)
豊(伊藤榮子)
お悠(寺島 咲)
広沢富次郎(斉藤 暁)
松平容保(林 泰文)
鴻池善右衛門(近藤正臣)

脚本・主題歌など

【脚本】
渡邉睦月
川上英幸
【原作】
司馬遼太郎「新選組血風録」
【音楽】
田中拓人
【演出】
清水一彦
西谷真一
佐々木善春

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