土曜ドラマ
「鉄の骨」

初回放送

2010年7月3日(土)から放送[連続5回]
毎週土曜午後9時 総合

ストーリー

2005年、一谷組に勤務して3年目の富島平太(小池徹平)は、突然の異動により土木部営業一課に回される。そこは大手ゼネコンの代表者が集まり、公共事業の割り振りを調整する「談合」が仕事だった。平太は違法行為である「談合」に抵抗を感じつつも、巨額プロジェクトの受注、会社の命運を握る仕事にやりがいを見出していく。

ある日、怪文書で「談合」を告発された一谷組は、談合グル―プから事実を隠すためだと、チャンピオン(受注業者)を外される。数々の官製談合が摘発され、社会全体が厳しい眼を建設業界に向けていた時期でもあった。
その後も「談合」妨害に見舞われた一谷組。常務・尾形総司(陣内孝則)は「一谷つぶし」が進んでいる事実を掴む。それは業界が競争相手を減らすために、一谷に仕組んだ陰謀であった。尾形は「談合のフィクサー」と呼ばれる山関組顧問・三橋萬造(中村敦夫)の監視役を平太に命ずる。平太と同郷である三橋は、彼に心を許していく。

そして「一谷つぶし」の裏側で、多額の金が三橋を通じて政治家・城山和彦(北村総一朗)に流れている事実を掴む。ゼネコン業界の深い闇に迷い込んだ平太は、恋人・野村萌(臼田あさ美)にも言えない深い葛藤を抱えることになる。
そんな中、検察の強制捜査のメスが大手ゼネコンに入り、ついに「談合」崩壊の時が訪れる。
その時、平太の運命は――。

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各回のあらすじ

第1回「談合課勤務を命ず」2005年、一谷組に勤務して3年目の富島平太(小池徹平)は突然の異動で、土木部営業課勤務を命ぜられる。そこは大手ゼネコン各社との「談合」窓口だった。着任早々、遠藤課長(豊原功補)と共に、談合による国道バイパス工事受注を担当するが、平太は違法行為に加担することに抵抗を感じる。そんなとき、一谷組の談合を告発した怪文書が出回り、平太がその犯人だと疑われる。一谷組は工事受注から外されるピンチに立たされる。
第2回「生き残りゲーム」一谷組の松田社長(笹野高史)は、地下道工事を受注するように尾形常務(陣内孝則)に命令する。尾形は“談合のフィクサー”でもある、山関組顧問・三橋(中村敦夫)を平太(小池徹平)と共に訪ね、一谷組受注の確約を取りつける。だが、「脱談合」を掲げるトキワ土建が入札参加を表明。一谷組は価格競争に突入する。平太と先輩の西田(カンニング竹山)は、コストダウンのために下請けの坂元舗装社長(寺島進)を訪れる。
第3回「地下鉄争奪戦」尾形常務(陣内孝則)は落札に失敗した裏に、三橋(中村敦夫)の陰謀があることを知る。総額500億円の巨大プロジェクトの地下鉄工事にあたり、尾形は談合をやめ、自由競争でいくと宣言。談合グループに揺さぶりをかける。平太(小池徹平)は、会社の命運を握る仕事にやりがいを見いだす一方、恋人・萌(臼田あさ美)との関係は気まずくなっていた。そんななか、平太は母(松田美由紀)から、三橋との意外な関係を聞かされる。
第4回「誰にも言えない」突然の検察捜査に動揺したゼネコン各社は、マスコミに向けて「談合決別」を宣言。松田社長(笹野高史)は、一谷組落札予定の地下鉄談合だけは成立させようと躍起になる。しかし和泉(金田明夫)が率いる山関組は、混乱に乗じて工事落札の準備をひそかに進めていた。一方、平太(小池徹平)は検察の厳しい取り調べを受け、精神的に追い詰められる。そんななか、談合グループの仕切り役・長岡(志賀廣太郎)の行方がわからなくなる。
第5回<終>「最後の入札」平太(小池徹平)たちは、地下鉄工事を自由競争で勝ち取るために努力を続けていた。そんななか、尾形常務(陣内孝則)は三橋(中村敦夫)から「談合を復活するので、一谷組は工事入札から手を引け」と言われ、松田社長(笹野高史)と共に無理やり承知させられる。その裏には、建設族代議士・城山(北村総一郎)から、総裁選出馬を前に業界結束を促す圧力があった。怒りを隠せない平太のもとに、検察から捜査協力の依頼の電話が…。

キャスト

富島平太(小池徹平)
課長 遠藤安男(豊原功補)
野村 萌(臼田あさ美)
西田吾郎(カンニング竹山)
山関組顧問 三橋萬造(中村敦夫)
常務 尾形総司(陣内孝則)
社長 松田 篤(笹野高史)
城山和彦(北村総一朗)
和泉営業部長(金田明夫)
園田俊一(宅間孝行)
富島八重子(松田美由紀)
山本勲社長(高橋一生)
柴田理彩(小谷早弥花)

脚本・主題歌など

【脚本】
西岡琢也
【原作】
池井戸潤「鉄の骨」
【音楽】
川井憲次
【演出】
柳川 強
松浦善之助
須崎 岳

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