ストーリー
旅行雑誌の敏腕編集者として、仕事に邁進する灰島(北村一輝)。自らの企画が次々とヒットし、販売部数も右肩上がり。そんな彼がある日、電車の中で、息荒く冷や汗を流し強い不安に襲われる「パニック症」の発作を起こす。
見栄っ張りで自尊心の塊である灰島は、病気のことを会社や家族に告白できず、突然会社を辞める。急に、家にいることになった灰島だが、妻の紗江(原田知世)や小学2年の息子・樹(松田知己)と衝突が絶えず、パニック症もひどくなっていく。孤立を深める灰島。すがるようにカウンセラー(野際陽子)に相談に行き、やがて息子と旅にでる決心をする―――。