土曜ドラマ
「繋がれた明日」

初回放送

2006年3月4日(土)から放送[連続4回]
毎週土曜午後10時 総合

ストーリー

社会に切り込む小説を発表し続ける真保裕一の傑作

「繋がれた明日」のドラマ化!

人を殺してしまった男に明日はあるのか…19歳で殺人を犯し、26歳で少年刑務所を出た主人公・中道隆太が、世間の厳しい視線の中で生き抜こうとする姿を描いていく。

「俺は殺そうとしたのではない!」その消えぬ思いと、失われた命に対する懺悔 の念に揺れ動く主人公のリアルな心情と、一生つきまとうであろう世間の厳しい眼、そして彼を見守る家族や保護司ら周囲の人々の温かさを軸に、人間のありかたを問うドラマ。

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各回のあらすじ

第1回 「仮釈放」
中道隆太(青木崇高)26歳。19歳のとき、恋人のゆかり(桜川博子)にちょっかいを出した三上吾郎(弓削智久)ともみ合いになり、持っていたナイフで吾郎を殺してしまう。裁判で吾郎の仲間・星野(本田大輔)が隆太が先に手を出したと偽証し少年刑務所に入れられたが、人を殺してしまった罪の重さを認識しながらも、本当は自分は悪くないという相反した気持ちが消えることはない。刑期の残りがあと1年になり仮釈放の話が持ち上がるが、仮釈放中は身元引受人である母・文江(銀粉蝶)と妹・朋美(吉野紗香)の傍で暮らさなくてはならない。二人に迷惑をかけたくない隆太はその話を断ろうとする。しかしその罪のために人生が狂ってしまったと恨む朋美が初めて面会に現れ、隆太は仮釈放を受け入れる…。

第2回 「待ちぶせ」
隆太はビラをまいた犯人を突き止めようと、昔のワル仲間・勇(山崎裕太)を探すために地元へ。そこで同級生の浩志(中村俊太)に「被害者の家族には会いにいったのか」と問われる。勇とは連絡が取れたが彼は犯人ではなかった。過去を知られても仕事を続けることができた隆太は、初めての給料で母と妹にカップを買うが、ある日、カップがアパートの玄関で割られていた。駆けつけた隆太の前で朋美は取り乱して「兄ではない!」と叫び、隣人の通報で隆太は警察に連行される。朋美は会社内で隆太のビラをまかれて、恋人に別れを告げられたのだった…。

第3回 「罠」
隆太は、大室の前でずっと人殺しとして疑われ続けるのかと涙をこぼす。翌日また同じ女性が現れた。彼女は三上のかつての恋人・晴枝(馬渕英俚可)だった。その翌日も彼女は再び現れ、隆太は大室を呼ぶ。大室は偏執的なその行為をいさめ、晴枝は一時姿を消す。隆太は三上の母・鶴子(藤真利子)に手紙を書き始めた。返事をあきらめかけた頃、鶴子から連絡があり、部屋を訪ねると突然彼女が騒ぎ出し、三上の弟・琢郎(大地泰仁)に自分が襲われたと叫ぶ。訳がわからず逃げ出した隆太は警察に追われる身となり、大室を呼び出す…。

第4回 「償い」<終>
隆太は繁樹と一緒に警察に出頭する前に、かつての恋人・ゆかりと裁判で偽証した星野に会おうとする。変装した隆太だったが、大室と有希子に見つかり、有希子は大室が自殺に追い込んだ教師が自分の父であることを認め、死んでしまったらいけないと隆太を説得する。二人は浩志に聞いてゆかりの家を訪ね、物陰からもはや妻となり母となったゆかりの姿を見つめた。次に星野のアパートを訪ねると顔をだしたのは晴枝だった。晴枝は三上への思いを残しながらも星野と暮らしていたが、星野の裁判での証言が嘘と聞いて愕然とする。隆太に復讐されると思った星野は取り乱し、隆太を包丁で刺してしまう…。

キャスト

中道隆太(青木崇高)
大室敬三(杉浦直樹)
中道文江(銀粉蝶)
中道朋美(吉野紗香)
高取繁樹(尾上寛之)
服部宏介(桐谷健太)
藪内晴枝(馬渕英俚可)
三上鶴子(藤真利子)

脚本・主題歌など

【脚本】
森岡利行
【原作】
真保裕一
【音楽】
丸山和範

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