時代劇シリーズ
「ゆうれい貸します」

初回放送

2003年6月6日(金)から放送[連続5回]
毎週金曜午後9時15分 総合

ストーリー

江戸のやんぱち長屋に住む、女房に先立たれた桶職人・弥六(風間杜夫)の前に、辰巳芸者・お染(鶴田真由)が突然現れる。美人芸者の出現に喜んだのも束の間、お染はなんと「幽霊」だった。実は100年前、弥六とお染は固い契りを交わしながらも、非業の死を遂げていたのである。
成仏できずこの世を彷徨い続けたお染は、ついに生まれ変わった恋人である弥六を探し当てたのだが…弥六はお染のことを全く覚えていなかった。
しかし、ひょんなことから頼まれた人助けを、お染と、大福好きなお染の母幽霊・絹(朝丘雪路)、そして世間知らずなお嬢様幽霊・みつ(乙葉)の力で解決したことで、弥六はあることを考えつくのだった。
それは、幽霊を貸し出して恨みや悩みを晴らす「ゆうれい貸します」なる商売。「生きてるっていいなあ」というメッセージを込めてお送りする、ハートフル・ホラー。

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各回のあらすじ

第1回「忘れられた絆(きずな)」
芸者の幽霊・お染(鶴田真由)が桶屋職人・弥六(風間杜夫)の前に現れる。ひょんなことから二人を見込んで、十手持ちの親分・嘉平(林隆三)が「浮気の妻・おりゅう(藤吉久美子)を懲らしめて欲しい」と依頼する。お染の母幽霊・絹(朝丘雪路)と共に夫婦の不仲を解決した弥六は、「ゆうれい貸します」なる商売を思いつく…。

第2回「偽ゆうれい」
「おとっつあんの目を覚まさせてやりたい」
 依頼人はお葉(石田未来)という少女。父親の応斎(井上順)が、娘を奉公に出した大店でお葉を幽霊に仕立てては、「ゆうれいを祓う」とニセの祈祷をし、金をだまし取っているのだった。お染(鶴田真由)と弥六(風間杜夫)は、お葉の願いを聞き届けようとひと肌脱ぐことに…。

第3回「腰抜け侍」
「自分の夫を脅してほしい」
依頼人は武家の妻・お千代(坂井真紀)。夫・真之介(葛山信吾)は果たし合いを申し込まれ、それを断ったために「腰抜け」と呼ばれているのだった。しかし、真之介は面子を気にするあまり、果たし合いに赴くことにする…。

第4回「めぐり逢い」
「息子を戒めてほしい」
依頼人は年老いた侍・惣右衛門。上司の罪をかぶり、お役ご免となった息子・伊織は復帰も叶わないまま、怪しげな連中と裏の仕事をするほど荒んでいた。そして、その惣右衛門こそ幽霊・おみつ(乙葉)が添い遂げようとして、果たせなかった50年前の恋人だった…。

第5回「別れの花火」
お染(鶴田真由)とお染の母・絹(朝丘雪路)が成仏できる期限まで、あと8日。ところがお染たちを恐れた長屋の住人は、長屋中にお札を貼り巡らせる。そんな中、女花火師の田津が付け火の犯人として、長屋に逃げ込んでくる。真犯人は、田津が祖父より口伝で受け継いだ火薬の調合法を狙う「菱屋」の主だった…。

キャスト

お染(鶴田真由)
弥六(風間杜夫)
絹(朝丘雪路)
みつ(乙葉)
伊助(金子貴俊)
平作(左とん平)

脚本・主題歌など

【脚本】
宮村優子
福田卓郎
【原作】
山本周五郎「ゆうれい貸屋」
【音楽】
佐橋俊彦
【演出】
遠藤理史

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