明智光秀 役 光石 研さん

大河ドラマ「おんな城主 直虎」

織田信長の重臣でありながら謀反を起こし、信長の天下統一を阻んだ明智光秀。 誰もが知る歴史上の大事件、本能寺の変を起こした明智を演じる光石 研さんに見どころを伺いました。

明智光秀 役でのご出演。オファーを受けての第一印象は?

明智といえば日本人なら知らない人がいないほど有名な武将でしょう。お話をいただいた時点では、まだ台本も読んでいなかったのですが、役名を聞いただけで「僕で大丈夫? ムリムリ…」と思いました。でも「大丈夫」と背中を押していただいてお引き受けしたんです。

もともと歴史に詳しくないので、周囲の人たちに明智の印象を聞いたのですが、みんなそれぞれに言うことが違っておもしろい人物だと思いました。「律儀なヤツだった」と話す人もいれば、「策士だった」と言う人も。結果的に「天下を取ろうとしていたのだから、裏ではやはり黒いところがあったんじゃないか」とか、「超真面目で虐げられていた」とか、本当にたくさんの見方があったんですよ。


実際には、どんなふうに明智に取り組まれましたか?

「おんな城主 直虎」では、信長と明智の間の出来事はメインストリームではないので、あまり話をそっちに持っていってしまうとお話が変わってしまいますよね…。かといって、本能寺の変は歴史上無視するわけにはいかない重大な出来事ですからきちんと描かなくてはいけません。本能寺に至るまでの信長と明智のお話は、掘り下げようと思えばいくらでも描けますが、今回の役割は歴史の流れのひとつとして分かりやすく表現すること。登場シーンが限られていたので、役の心情をにじみ出させるような作業まではできていませんが、明智の思いは理解して演じたつもりです。



信長 役の市川海老蔵さんとのお芝居はいかがでしたか?

海老蔵さんとは新之助さん時代に主演された大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」で共演させていただいたことがあります。そのとき僕が演じたのは吉岡一門を率いる清十郎(榎木孝明)の弟・伝七郎。三十三間堂での対決シーンは今でも印象に残っているんですよ。

「武蔵」の放送が2003年だったので、海老蔵さんとは10年以上たっての再会。演じられる信長 役と相まって、当時にも増してカリスマ性と器の大きさを感じましたし、ダイナミックさに圧倒されるほどでした。現場で「お手柔らかに」と声をかけさせていただいたほどです(笑)。あの衣装が似合う方はなかなかいないですよね。



徳川家康を演じられている阿部サダヲさんの印象は?

のらりくらりしている感じがとてもチャーミングで、おもしろいキャラクターですよね。周囲の徳川家臣団がまた良くて、尾美としのりさん、髙嶋政宏さん、みのすけさん、菅田将暉さん皆さんがそれぞれに違ったカラーを持っていらっしゃるので、いいコントラストだなと感じます。仲が良くて、前室でも和気あいあいとやっていらっしゃいましたよ。ご一緒する機会が多かったので、仲間に入れていただいて楽しかったです。


「敵は本能寺にあり!」というセリフ。どんなふうに?

これほど有名なセリフを言えるのは、役者としてうれしいですね。

菅田将暉さんから「どんなふうに言うんですか?」と聞かれて、どうしようかって話したんですよね。「うれしくてうれしくてたまらなくて含み笑いしちゃう?」なんて、その場にいる人みんなで大笑いしました(笑)。そんなことしたら日本中を敵に回しちゃうので冗談ですけど(笑)。まだ撮影前なのですが、明智はかなりの覚悟を持ってこの言葉を発したはずなので、どんな心境で言うのかは監督とも相談して気持ちを作っていきたいと思います。


最後にドラマをご覧になっている皆さんへ、今後の見どころをお願いします。

今回はとにかく信長に対峙たいじして、信長だけを見て演じさせていただきました。主君を裏切るほどの覚悟を決めるには、相応の出来事や気持ちの変化があるはず。要所、要所での登場シーンのなかに、本能寺の変につながっていくであろう場面が挟み込まれています。そうしたシーンで垣間見られる明智の様子が、最後に本能寺の変へ結びついてくれるといいですね。


プロフィール

光石 研(みついし・けん)
光石 研(みついし・けん)
1961年生まれ。福岡県出身。78年、映画『博多っ子純情』で主演に抜てきされ、デビュー。主な出演作に『あぜ道のダンディ』、『共喰い』、『恋人たち』、『彼女の人生は間違いじゃない』、『おじいちゃん、死んじゃったって。』など。NHKでは大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」、連続テレビ小説「ひよっこ」ほかに出演。

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