鶴瓶さぁが見る、鈴木亮平と瑛太の関係

大河ドラマ「西郷(せご)どん」

彼らとの共演、楽しみにしてたんですよ。

僕、鈴木亮平とも瑛太とも、仲がいいんですよ。まず瑛太とは映画『ディア・ドクター』(2009年)で共演して、あのころはうぶでいい芝居するなとは思ってたんですけど、また一緒にやれると楽しみにしてました。瑛太、いいですよね。じんわり泣く芝居を見ても、立派な役者になりはったんやなぁと思います。

亮平とは、小栗 旬も一緒にちょくちょく飲みに行くことがあるんですよ。しかしね、亮平からはぼろかすですよ(笑)。亮平は人のセリフまで覚えてますから、僕がちょっと間違えたらすぐ分かるんですよ。「ちゃんと覚えておいてくださいよ、大河ですよ!」って。もうちょっとかわいがってくれてもええのにねぇ(笑)。

亮平ってね、撮影シーンが終わってからも、ひとりでぶつぶつ口動かして、もう撮ることのないセリフの練習してるんですよ。僕も大概、あとでいろいろ考えるタイプやけど、あいつの芝居への向き合い方は筋金入りですね。

亮平と瑛太、どっちもおもろい人間です。

変な言い方ですけど、亮平も瑛太も家族がいてよかったんでしょうね。何かをちゃんと抱えながら、演技している。大河ドラマに抜てきされるだけですごい話やけど、その背後に抱えるものがある人のほうが、それが薄くならないと僕は思うんですよね。

あのふたり、アプローチのしかたが全然違うけど、お互い頭がいい。ものすごいユーモアがあるんですよ。瑛太は一見、ないように見えるでしょう? ポーカーフェイスなだけで、めちゃめちゃおもろいヤツですよ。あと、役者としての色気もありますね。

一方の亮平は、とにかくどっしりしている。体の大きさではなく、自分がやりたい方向に対して真っ向から向き合っているというか。そりゃあ瑛太もそうなんですけど、亮平のほうが分かりやすいですよね。

融通のきかない西郷、立ち位置を知る大久保。このふたり、どうなっていくんやろ?

この先、西郷と大久保はたもとを分かつことになるんでしょう。このふたりが離れるなんて、ちょっと想像がつかないね。

西郷は不器用な男だから、西南戦争で悲しい結末を迎えてしまうわけですよ。一方、大久保はちゃんと自分の立ち位置を理解しながら、世渡りしていく。

そういう意味でも、今回の「西郷どん」ではうまく配役されているかもしれないですね。瑛太は同時にいろんな役ができるタイプだけど、亮平はいま違う役が来たらきっとできないんじゃないかと思う。それくらい、骨の髄から「西郷隆盛」なんですよ。かつてパンツかぶっていた『変態仮面』の男だったとは思えないですね(笑)。見事なもんです。

だけど西郷って、もうちょっとうまいこと立ち回ったらええのにねぇ。

生きる力としては、岩倉のほうが賢いのとちゃいます? 先を見て登っていく力というか。人を裏切ったらあかんけど、どっちを取るかという判断が、結果的に国を動かしますからね。ケンカして殺されたら何もできないじゃないですか。時代に合わせて変えていくことも大事やと思うんですけどね。

あれだけ一生懸命やってるのに、西郷、何をしてんねんな、って思いますよね。

まろは……このままでは終わらへんで!

2018年(平成30年)大河ドラマ「西郷せごどん」

【放送予定】毎週日曜[総合]後8:00 /[BSプレミアム]後6:00

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