アラン・ドロン主演作品、5日連続放送!

「太陽がいっぱい」ほか【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

9月25日(火)[BSプレミアム]後1:00 ~

フランス映画を代表するスーパースター、ギャングから貴族、正義の味方に犯罪者と、幅広い役を演じてきたアラン・ドロン。端正で美しい顔立ち、憂いを帯び、どこか寂し気でクール、そして時折見せる笑顔…、その魅力は語りつくせません。そのアラン・ドロンの名作を続けて放送します。

日本でも圧倒的な人気を誇ったアラン・ドロン

1935年生まれのアラン・ドロンは、幼少時に親が離婚し、複雑な少年時代を送ったということです。軍隊除隊後、さまざまな職業についたのち、映画界に。出世作となり、代表作となったのが「太陽がいっぱい」(1960)です。ドロンが演じるのは金持ちの友人を殺害し、完全犯罪をたくらむトム。ルネ・クレマン監督がイタリアを舞台に、屈折した若者の儚(はかな)い野望を描く名作、ニーノ・ロータの音楽もあまりにも有名です。ヌーベルバーグの名作、「いとこ同志」(1959)や「大人は判ってくれない」(1959)で注目されていた撮影監督、アンリ・ドカエの映像も印象的で、クレマン監督にとっても新境地となり、世界的なヒットとなりました。

【放送日時】
プレミアムシネマ「太陽がいっぱい」
9月25日(火)[BSプレミアム]後1:00~2:58

リノ・バンチュラ、ジョアンナ・シムカスと共演したのが「冒険者たち」(1967)。海底に眠る財宝を求めて冒険の旅に出た若者たちの夢、愛、友情を描く青春映画の名作です。フランスの名撮影監督、ジャン・ボフェティの美しい映像もたまりません。

アラン・ドロンはエンターテインメントはもちろんですが、ルキノ・ヴィスコンティ、ジョセフ・ロージー、ジャン・リュック・ゴダール、ジャン・ピエール・メルヴィルといった、芸術性・作家性の高い巨匠たちの作品にも次々出演しています。その一つが、イタリアの名監督・ミケランジェロ・アントニオーニ監督の「太陽はひとりぼっち」(1962)。共演は名女優モニカ・ビッティです。互いに惹(ひ)かれながらも空虚な心を満たすことのできない男と女、都市の光景を、ときに無機質にとらえ、現代社会の空虚さ、閉塞感や不安を前衛的な手法で描いた映画史上の傑作です。

【放送日時】
プレミアムシネマ「冒険者たち」
9月26日(水)[BSプレミアム]後1:00~2:54

【放送日時】
プレミアムシネマ「太陽はひとりぼっち」
9月27日(木)[BSプレミアム]後1:00~3:07

そして、カジノの金庫から金を強奪しようとする男たちの傑作フレンチ・ノワール「地下室のメロディー」(1963)。共演は名優ジャン・ギャバン、アンリ・ベルヌイユ監督の緊迫感あふれる演出、ラストシーンは強烈です。

さらに、再びジャン・ギャバンと共演、製作もてがけたのが「暗黒街のふたり」(1973)。更生し、まっとうに生きようとする男の悲劇を、哀感をこめて演じた作品です。

日本はもちろん、男女を問わず世界中で愛される名優アラン・ドロン。その魅力をご堪能ください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「地下室のメロディー」
9月28日(金)[BSプレミアム]後1:00~3:02

【放送日時】
プレミアムシネマ「暗黒街のふたり」
9月29日(土)[BSプレミアム]前0:15~1:54

そのほかの映画情報はこちら


坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

検索 NHKサイトでもっと探す

関連記事

その他の注目記事