出演者発表 第7弾!第2部・田畑政治篇
~1940年、幻の東京オリンピック~

いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~

1932年ロサンゼルスオリンピックの快挙に沸く日本。
嘉納の夢だった「東京オリンピック」は、いつしか国民の悲願へと変わっていきます。

1940年のオリンピック開催地をめぐる攻防の舞台は欧州へ。
各国の思惑に翻弄されながらも、嘉納、田畑らの熱意は世界を動かし、ついに、東京オリンピックの開催が決定します。

しかし、不幸にも、歴史は戦争へと突入していきます。

1940年東京オリンピックの招致をめぐる熱狂と悲劇を、田畑政治の破天荒な活躍とともにスケール大きく描きます!

麻生久美子

麻生あそう久美子くみこ

田畑政治の妻

酒井菊枝
(さかい・きくえ)

江戸時代から続く日本橋の老舗「酒井商店」の長女。緒方の紹介で、無口でおしとやかな人柄を田畑に見初められ、結婚。新聞社では速記係を務め、早口でまくし立てる田畑の言葉やなぐり書きの文字を正確に聞き取り、解読する。結婚後も、夫・政治がオリンピックにかける情熱を誰よりも理解し、激動の人生を、よき妻として陰で支え続ける。

桐谷健太

桐谷きりたに健太けんた

新聞社の同僚・記者

河野一郎
(こうの・いちろう)

金栗四三を師と仰ぎ、早稲田大学では陸上長距離選手として鳴らし、箱根駅伝で総合優勝に導く。田畑とはスポーツを愛する良きライバルとして切磋琢磨せっさたくまするも、報道の無力を痛感、政界の道へ進む。1940年東京オリンピックには反対するが、スポーツへの情熱はやむことなく、1964年東京オリンピックでは副総理兼オリンピック担当大臣として開催に尽力する。

加藤雅也

加藤かとう雅也まさや

外交官・IOC委員

杉村陽太郎
(すぎむら・ようたろう)

文武両道のエリート外交官で、国際連盟事務次長を務めた。柔道6段の腕前で嘉納治五郎の“まな弟子”。日本の国際連盟脱退後は、嘉納と志をともにしIOC委員となる。イタリア大使などを歴任し、1940年東京オリンピック招致にあたっては、イタリア首相・ムッソリーニとの面会の算段をつけるなど大きく貢献した。

塚本晋也

塚本つかもと晋也しんや

伯爵・IOC委員

副島道正
(そえじま・みちまさ)

明治の有力政治家・副島種臣の三男として生まれる。ケンブリッジ大学を卒業後、宮内省(当時)に入省。親友だった岸 清一の遺志を継いで日本人4人目のIOC委員となる。国際感覚に優れ、1940年オリンピックの招致活動では重要な役割を担うも、最終的には、東京オリンピック返上のキーマンとなっていく。

リリー・フランキー

リリー・フランキー

田畑政治の上司・政治部長

緒方竹虎
(おがた・たけとら)

ひょうひょうとしながらも的確な判断力と信念を持つ政治記者。新人時代に「大正」の新元号をスクープしたことでも知られる。猪突ちょとつ猛進でスクープのとれない田畑をなぜか可愛かわいがり、水泳指導者と記者の“二足のわらじ”の良き理解者でもある。主筆・副社長を務め、言論の自由と軍部の圧力のはざまで苦悩する。のちに政治家に転身し、副総理などを務める。

薬師丸ひろ子

薬師丸やくしまるひろ

バー「ローズ」のママ

マリー

日本橋のたもとにある、緒方の行きつけのバー「ローズ」の名物ママ。その不思議な魅力に、政治家や記者、文化人たちが集い、情報交換の場が生まれた。何かにつけて未来を占おうとするが、いつも結果は逆に出てしまう愛きょうも。田畑が人生の岐路に立つとき、なぜか相談に行ってしまうため、オリンピックの歴史を見届けることに。

萩原健一

萩原はぎわら健一けんいち

第20代内閣総理大臣、大蔵大臣

高橋是清
(たかはし・これきよ)

内閣総理大臣のほか、7度にわたって大蔵大臣を歴任した大物政治家。金融恐慌のたびに大蔵大臣に任命され、次々と沈静化させたことから名財政家として歴史に名を残す。先見の明に優れ、アムステルダムオリンピックでは田畑のじか談判を受け、資金の援助を決断する。軍部予算の縮小から恨みを買い、ニ・ニ六事件で暗殺される。

塩見三省

塩見しおみ三省さんせい

第29代内閣総理大臣

犬養 毅
(いぬかい・つよし)

文部大臣、外務大臣などを歴任し、第29代内閣総理大臣に就任。若いころに新聞記者として西南戦争に従軍した経験があり、田畑ら新聞記者とは気さくに情報交換した。満州国の承認に反対し、話し合いによる平和的解決を望んだことから陸軍青年将校の反感を買い、五・一五事件で暗殺される。銃を向けられてなお「話せばわかる」と語りかけたエピソードは有名。

じろう(シソンヌ)

じろう(シソンヌ)

新聞社の同僚・記者

尾高
(おだか)

当時珍しかったスポ一ツ記者として活躍。1928年アムステルダムオリンピックに同行し、人見絹枝の日本人女子初となる女子800メートル銀メダル、織田幹雄の三段跳び金メダル、鶴田義行の男子水泳200メートル平泳ぎ金メダルなどを伝える。田畑と河野の意見対立に振り回されるが、2人に引けをとらないほどのスポーツへの愛情の持ち主。


訓覇 圭(制作統括)

「いだてん」を企画するまで、「幻のオリンピック」の存在を知りませんでした。実は戦前に東京オリンピックが開かれるはずだったこと。それを、何故なぜか返上してしまったこと。その“何故?”を調べていくうちに、ダイナミックな昭和史が見えてきました。五・一五事件、ニ・ニ六事件、そして第2次世界大戦……。はたしてドラマ化可能なのか? 少し怖くもあリました。でも、宮藤さんがとてもすてきな本を書いてくださり、こんなすてきな役者陣で演じていただける。「いだてん」第2部、さらにスケールアップしてお届けします! 最後に、歴史を撮影していると、無常で残酷な時の流れを感じざるを得ません。高橋是清 役の萩原健一さんが3月にお亡くなりになりました。この場をお借りして、謹んで哀悼の意を表します。


物語

関東大震災の翌年、1924年の春。東京帝国大学を卒業した田畑政治は、新聞社の面接を受ける。
水泳への思いを一方的にまくし立てる田畑を、社長の村山龍平が気に入り、鶴の一声で合格。希望どおり、政治部に配属される。校閲部には同い年の河野一郎がいた。箱根駅伝への出場経験もある河野とは、水泳と陸上のライバルとして切磋琢磨していく。

記者となった田畑は、政治部長の緒方竹虎に連れられ、日本橋のバー「ローズ」に出入りするようになる。だが、名物ママ・マリーの占いで「30歳まで生きられない」と宣告され、がく然とする。田畑家は代々、男が早世する家系であった。
田畑は覚悟を決め、残りの人生をオリンピックに懸けようと決意する。

1928年7月、アムステルダムオリンピック。田畑は一人でも多くの選手を派遣すべく、大蔵大臣・高橋是清に直談判して予算を獲得、周囲を驚かせる。だが、新米の身では仕事を空けられず居残りとなり、現地から届いた日本代表の活躍を大々的に報じる。国民はスポ一ツに歓喜し、新聞部数は飛躍的に伸びていく。緒方は、スポ一ツの力を訴え続ける田畑に大きな可能性を感じる。

1931年9月、満州事変が勃発。河野は、報道の無力を感じ、政治の世界へ飛び込んでいく。翌年5月15日、内閣総理大臣・犬養 毅が凶弾に倒れ(五・一五事件)、不穏な空気に包まれていく中、ロサンゼルスオリンピックを迎える。田畑が総監督を務める水泳日本代表は男子6種目中5種目制覇という歴史的快挙を達成。「ー種目も失うな」の厳しいスローガンの真意を尋ねられた田畑は、不況や失業、満州事変など社会が暗いときこそ明るいニュースが必要なのだと力を込めた。

ロサンゼルスから帰国した田畑に、速記係の酒井菊枝がねぎらいの言葉を掛ける。気づくと30歳を過ぎていた田畑は、菊枝に新たな未来を感じ、翌年、結婚する。だが、2人の行く先には、激動の日々が待ち受けていた。

嘉納、田畑を中心に、オリンピック招致をめざす動きが本格化するが、すでに世界9都市が名乗りを上げており、東京は完全に出遅れていた。中でも、イタリア首相・ムッソリーニの下、準備を進めるロ一マが最有力と見られていた。田畑は、IOC委員の副島道正と杉村陽太郎とともにイタリアヘ向かう。副島と杉村がムッソリーニに、オリンピックを辞退してもらうよう直談判を決行、東京開催への支持を引き出す。

1936年2月26日。陸軍の青年将校がクーデタ一を起こし、高橋是清らを暗殺。緒方、田畑が勤める新聞社にもなだれ込む(ニ・ニ六事件)。3日後に反乱軍は鎮圧されたが、東京は厳戒態勢が続く。迎えた7月、ベルリンオリンピック開幕前日。4年後の開催都市を決めるIOC総会が開催される。嘉納75歳。最長老の渾身こんしんのスピーチは各国委員の胸を打ち、念願の1940年東京オリンピックの開催が決定する。だが、それは悲劇の始まりでもあった。ベルリンの街に立つ田畑の前には、ナチスの旗が翻り、“ハイル・ヒトラー(ヒトラ一万歳)”の掛け声がこだまする。1年後、日本も戦争へと突入、東京オリンピックは幻と消えていく──。

オリンピックを軸に、新聞記者・田畑政治の目線で、激動の世界史を見つめていく。


「いだてん ~東京オリムピックばなし~」

【放送予定】
毎週日曜[総合]後8:00/[BSプレミアム]後6:00/[BS4K]前9:00

【制作統括】訓覇 圭 清水拓哉
【演出】井上 剛 西村武五郎 一木正恵 大根 仁

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