プールに入った老人がみるみる元気に!?
SFファンタジーの名作

コクーン【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

8月12日(月・振休)[BSプレミアム]後1:00

保養地フロリダの老人ホームで暮らす、アート、ベン、ジョーの楽しみは、近くの空き家に忍び込んでプールで泳ぐこと。ところが、その空き家をウォルターという男が借り、プールに謎の物体を沈めます。アートたちがこっそり泳ぐと、力がみなぎり、みるみる元気に。いったい謎の物体とは…。
今回ご紹介するのはSFファンタジーの名作です。

アメリカ映画を支えてきた名優が演じる、魅力いっぱいのお年寄りたちに注目

いたずら好きの少年のようなアートを演じるドン・アメチーは、1908年生まれ。スリムで端正な容姿と、品のあるユーモアで、エルンスト・ルビッチ監督の傑作「天国は待ってくれる」(1943)など、数々の映画や舞台・テレビに出演、70代後半でのこの作品の演技が絶賛され、アカデミー助演男優賞に輝きました。ジョーを演じるのは、1911年生まれのヒューム・クローニン。アルフレッド・ヒッチコック監督の傑作スリラー「疑惑の影」(1942)で映画デビューし、個性派の名優として活躍しました。クローニンの妻で、映画でも妻のアルマを演じたジェシカ・タンディは「ドライビング MISS デイジー」(1989)でアカデミー主演女優賞を、最高齢の80歳で受賞した名優です。さらに「くたばれ!ヤンキース」(1958)のグウェン・バードン、「レッズ」(1981)でアカデミー賞を受賞したモーリン・ステイプルトン、名バイプレーヤーのジャック・ギルフォードといったベテランたち、ちなみに、ベンを演じたウィルフォード・ブリムリーは、まだ50代前半でしたが、老けメイクで出演、孫を大事に思うお年寄りをしみじみと演じています。

ロン・ハワード監督は、両親とも俳優で、子どものころから俳優になり、「アメリカン・グラフィティ」(1973)やジョン・ウェインの遺作「ラスト・シューティスト」(1976)などに出演、20代からは監督となって「ビューティフル・マインド」(2001)でアカデミー賞を受賞、名監督として知られています。
子どものころからハリウッドで暮らしてきたハワード監督は、大先輩たちへの尊敬の思いをこめて、老いること、生きることを描く感動の作品に仕上げています。監督の両親、ランスとジーン・スピーグルが出演しているのも、うれしくなってしまいます。

13日には、続編「コクーン2 はるかなる地球」(1988)も放送します。お年寄りたちが、海底に沈められた仲間を守るために大活躍、コメディー要素もパワーアップしたエンターテインメントです。あわせてお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「コクーン」
8月12日(月・振休)[BSプレミアム]後1:00〜2:58

プレミアムシネマ「コクーン2 遙かなる地球」
8月13日(火)[BSプレミアム]後1:00〜2:58

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坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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