イーストウッドがマルコヴィッチと対決!
大統領の暗殺を阻止できるのか!?

ザ・シークレット・サービス【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

11月22日(金)[BSプレミアム]後1:00

かつて、ケネディ大統領の護衛を務めながら暗殺を阻止できなかったホリガン。それから月日が経ち、定年間近となったホリガンに、大統領を暗殺するとの予告が…。
今回ご紹介するのは、クリント・イーストウッド主演のサスペンスアクションです。

実力派俳優たちの存在感が光る!

現在89歳、まもなく新作の監督作が公開されるという驚異的なスピードで映画を作り続けているクリント・イーストウッド。この映画の当時は60代前半ですが、定年間近で、体力的にも厳しく、しかしベテランならではの経験と勘で暗殺者に立ち向かうシークレット・サービス・エージェントを演じています。

監督はウォルフガング・ペーターゼン。ドイツ出身で、緊迫感あふれる戦争映画「U・ボート」(1981)で世界的に注目され、ハリソン・フォードが大統領を演じた「エアフォース・ワン」(1997)も監督しています。

そして、ホリガンに異常に執着する頭脳明せきで恐ろしい男を演じ、アカデミー助演男優賞にノミネートされたのがジョン・マルコヴィッチ。独特の顔だちと高い演技力で国際的に活躍、“俳優・ジョン・マルコヴィッチ”の頭のなかを題材にしたスパイク・ジョーンズ監督の不条理コメディー「マルコヴィッチの穴」(1999)という作品まで作られてしまう、個性派の名優です。1953年生まれのマルコヴィッチは、20代のとき、友人であり、「フォレスト・ガンプ 一期一会」(1994)でアカデミー賞にノミネートされたゲイリー・シニーズが設立した、シカゴを拠点とする劇団「ステッペンウルフ・シアター」に参加し、その演技が注目されます。
映画では、ロバート・ベントン監督の「プレイス・イン・ザ・ハート」(1984)でアカデミー賞にノミネート、スティーブン・スピルバーグ監督の「太陽の帝国」(1987)、イタリアのベルナルド・ベルトルッチ監督の「シェルタリング・スカイ」(1990)、ポルトガルのマノエル・ド・オリヴェイラ監督の「メフィストの誘い」(1995)、サイモン・ウェスト監督の「コン・エアー」(1997)、イーストウッド監督の「チェンジリング」(2008)と、傑作・話題作に出演、最近ではテレビドラマ「ABC殺人事件」で名探偵エルキュール・ポワロを演じ、製作もてがけるなど、変幻自在、多彩な役を演じています。この映画での鬼気迫る演技は見ごたえたっぷりです。

ホリガンの上司を演じるジョン・マホーニー、ゲイリー・コールもこの劇団の出身で、こうした実力派俳優たちの存在が、アメリカ映画を豊かにしていると思います。

出演者の魅力が光る傑作をご堪能ください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「ザ・シークレット・サービス」
11月22日(金)[BSプレミアム]後1:00〜3:09

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坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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