移住者の赤裸々なホンネが紡ぎ出す 震災8年の物語

明日へ つなげよう「ボクらが被災地に住む理由 ~移住者たちの本音~」

12月30日(月)[総合]前10:05
ナレーター:俳優・千葉雄大さん

宮城県気仙沼市唐桑地区。東日本大震災以降、この小さな漁村に、20~30代の若者たちが全国から次々と移住。唐桑の魅力を発見し、新たなつながりを生み出し、村の様子を一変させています。
彼らはなぜ唐桑に移住し、いまどんな思いで日々を過ごしているのでしょうか?
移住者の赤裸々なホンネから紡ぎ出される震災8年の物語とは…。

話:プロデューサー 小山靖史

被災地で過ごす若者たちの1年を追う

「東日本大震災の被災地に多くの若者が移住している」と聞いたら、あなたは、どんな人たちが集まっていると想像しますか? 今もボランティアを続けている“聖人”のような若者? あるいは、都会のスピードや喧騒けんそうになじめず田舎でスローライフを送りたい若者? 実は58歳になる私も、何となくそんなイメージを抱きつつ、宮城県気仙沼市唐桑地区で取材を始めました。

唐桑は人口6,000の小さな漁村。震災では高さ15メートルもの津波に襲われ、以来、人口減少と高齢化が止まりません。そんな唐桑に、20〜30代の若者が約20人も移住してきたんです。男女比でいえば、男性3割、女性7割くらい。
都会の大学を卒業してすぐ移住した若者、外資系企業のビジネスマンや、大人気インターネットTVのプロデューサーだった若者もいます。出身地は、東京、神奈川、兵庫、富山、山口、長崎などなど。
いったいなぜ? 何のために? 何が楽しくて? 1年をかけた彼らへの取材で、じっくりと本音に迫っていきました。

移住者たちの本音と、今に至るストーリー

結論。彼ら彼女らにとって、ステレオタイプな被災地への見方など、全く関係ありませんでした。新しい世代ならではの感性と価値観で唐桑の魅力を見いだし、毎日を満喫しています。その姿は地元の若者を大いに刺激し、夏祭りをよみがえらせ、漁師たちとのビジネスを画策し、学校の教育現場に入り込み…。
そんなエネルギッシュな移住者の姿に共感し、さらに多くの若者が全国から唐桑に移住するという循環が出来ていったんです。

「大人ってカッコいい」「楽しいか楽しくないかで決める」「関わりしろのある町」など、移住者が発するキーワードにも、私はハッとさせられました。
今回は、移住者たちの今に至るストーリーを紹介しながら、その本音を徹底的にお伝えしようと思います。

もちろん、彼ら彼女らの話には共感できないという視聴者もいらっしゃるはず。移住を呼びかける番組ではありません。固定観念に縛られない若い世代の言葉に耳を傾けていただければ、それだけで意義があるだろうと思っています。

移住者を受け入れる地元の人の考え方もなかなか新鮮です。「なるほど、こういう距離感が大切なのかもしれない」と感じました。
高齢化や過疎・人口減少に悩み、若い移住者を求める日本の地方はたくさんあります。そんな点でもヒント満載の番組になることを願って。

ナレーションは、俳優の千葉雄大さんに担当していただきました。宮城県出身で移住者と同世代の30歳。彼のメッセージは動画でご覧ください。

明日へ つなげよう「ボクらが被災地に住む理由 ~移住者たちの本音~」

【放送予定】12月30日(月)[総合]前10:05

【ナレーター】俳優・千葉雄大さん

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