『エヴァンゲリオン』シリーズの魅力を徹底解説!

歴史秘話エヴァンゲリオンヒストリア

4月10日(金)[BS4K]後10:00~10:38
4月15日(水)[総合]前1:25~2:03 ※火曜深夜
4月15日(水)[BSプレミアム][BS4K]後10:16~10:54

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』(BS4K/4月18日より)や
「発表!全エヴァンゲリオン大投票」(BSプレミアム/5月16日)
の放送を前に、
「エヴァ」の魅力に迫ります!

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【投票期間】4月29日(水・祝)まで!

突如襲来した謎の生命体「使徒」に対し、人造人間エヴァンゲリオンに乗って立ち向かう少年少女を描いた、庵野秀明監督の代表作『エヴァンゲリオン』シリーズ。
1995年に始まったテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」は一大ブームを巻き起こし、社会現象にまでなりました。
NHKでは、このテレビシリーズの放送から25周年となる今年、4Kリマスターした『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』3作の放送や、視聴者参加の投票企画「発表!全エヴァンゲリオン大投票」など、BS4KとBSプレミアム、2つのチャンネルをまたいでの、『エヴァンゲリオン』特集を放送します。

人間の本質を問う普遍的なテーマ、人類と世界の再生に関わる壮大な物語、また『シン・ゴジラ』の大ヒットも記憶に新しい庵野秀明監督ならではの質の高いエンターテインメント性など、『エヴァンゲリオン』の魅力は多岐にわたります。今回は、4K放送ならではの映画の見どころも交えながら、そうした魅力について「歴史秘話エヴァンゲリオンヒストリア」の中から一部抜粋して、ご紹介します。

【見どころポイント1】最先端の映像美~高精細で緻密な映像

テレビシリーズを元に新たにスタートした、『新劇場版』シリーズの第1作にあたる、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は、劇場の大画面での鑑賞を前提にし、当時の最先端の技術と精鋭スタッフの力を惜しげもなく投入し、高精細でハイクオリティーな全く新たな作品として完成しました。

例えば、ビル群が移動し姿を変える第3新東京市の風景。
よく見ると、ビルや武器の細かいディテールまで精密に作り込まれています。

今回のBS4Kの放送では、もともと2Kで制作されたマスターを元に、高画質技術を使って4K化しています。アニメのトレース線のエッジをすっきりさせたり、テクスチャの再現性をアップさせたり、ノイズを低減させたりすることで、武器の細かなパーツや壁面に描かれている小さな文字まで鮮明に見え、4Kテレビの大画面で見ると、より迫力のある映像へ没入体験が期待できるのです。

実際、4K化の作業途中、『エヴァンゲリオン』シリーズを制作しているカラーのとあるスタッフが
「あれ? 私の視力、今日は良くなったのかしら?」と、思わず口にしてしまうほど。職業柄、作品を何度も見ているスタッフの目にもかなり鮮明に映ったようです。

※NHKでは、光点滅等の映像手法が、視聴者の健康に及ぼす影響を防止するためガイドラインを定めており、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズも、そのガイドラインに沿った修正をしています。そのため、作品本来の映像でないところがありますが、ご了承ください。

【見どころポイント2】最先端の映像美~3DCGとデジタル効果

実は、『:序』が公開された2007年当時は、アニメーション制作のデジタル化が急速に進んだ時代です。『新劇場版』シリーズの制作にも、3DCGが大々的に導入されていますが、アニメ・特撮研究家であり明治大学大学院・特任教授の氷川竜介さんに、『新劇場版』シリーズにおける映像技術の進化について伺いました。

氷川

2000年を越えたあたりから、CGの技術が世界的に急速に発達してきました。特に日本では、伝統的な手描きのアニメと新しく導入されたCGの映像を、どのようにハイブリッド(融合)していくか試みられるようになったのですが、その試行錯誤をしているのが『:序』ですね。
例えばエヴァンゲリオンの肩、初号機の肩にはプログナイフという武装が仕込まれていて、ナイフは硬いのでCGですが、(エヴァンゲリオンの)胴体は手描きの方が立体感の魅力が出るので、手描きで描くというような、(CGと手描きの)組み合わせで見せ場を作っています。

氷川

さらに、単純に3DCGと(手描きを)組み合わせるだけではなく、手描きの部分もデジタルで非常に細かい部分に光を入れています。
例えば初号機には緑のラインが入っていますが、夜になると、それがボーっと発光しているような効果を出しています。

氷川

『:序』が同時代のほかのアニメと比べて見ごたえがあるのは、3DCGやデジタルの使い方そのものが、エヴァンゲリオンらしいというところにあると思います。

こうした、映像へのこだわりが相乗効果となって語り継がれる名シーンが生まれました。

作品終盤の「ヤシマ作戦」です。

地下のネルフ本部を攻撃しようとする第6の使徒を倒すための作戦。まず、日本全土の電力を集め、極秘開発中の大出力陽電子自走砲と呼ばれる兵器に集中させます。そして、エヴァが陽電子砲で使徒を狙撃、殲滅せんめつしようとします。

変幻自在に変化する第6の使徒は、3DCGで描かれ、周りの景色が使徒に映り込むなど、手描きのアニメではできなかったリアルな表現がなされています。さらに、デジタルならではの光の効果を使って使徒の圧倒的な攻撃力が描かれます。

日本各地が停電する様、次々と物資が運ばれる様子などのディテールを描きながら、シンジ、レイ、ミサト、そして作戦に関わる多くの人々の思いがひとつになって、クライマックスの陽電子砲発射へとつながっていくこのシーンは、観客をきこみます。

ぜひ、4Kリマスター版で名シーン「ヤシマ作戦」をご覧ください。

【見どころポイント3】共感を呼ぶキャラクター

エヴァンゲリオン初号機のパイロット、主人公の碇シンジ。内気な少年ですが、エヴァンゲリオンに乗ることで徐々に他人と関わるようになっていきます。
零号機のパイロットは、感情を表に出さず、どこか人工的な部分を感じさせる少女、綾波レイ。
勝ち気な性格とストレートな言動で周囲を圧倒する、2号機パイロット、式波・アスカ・ラングレー。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』では、衛星軌道上からネルフ本部に落下攻撃を仕掛けようとする使徒を、3人が力をあわせ、なんとか殲滅に成功します。

それぞれに、葛藤を抱えながらも成長していくシンジたち…そうしたキャラクターたちの魅力について、氷川さんに伺いました。

氷川

『エヴァンゲリオン』に登場するキャラクターは、個性にバリエーションがあり、そのバランスが取れていることが特徴のひとつです。いちばん分かりやすいのがヒロインで、綾波レイは白、アスカは赤というように、それぞれ知的であったり活発的であったりする代表的なカラーを身にまとっています。観客は必ずどちらかのヒロインを好きになるという構造がうまくできているのです。

氷川

また、現代はSNSでの人とのつながりが非常に重視されているのですが、逆に同調圧力も強くなってしまっていて、ほかと意見を合わせてはいるけれども本当は違うことを思っていたりする、ある種の“逆孤独”のような現象が起きていると思います。
それに対し『エヴァンゲリオン』は、主人公の碇シンジを中心として「自分は一体何のために生まれて何をするべきなのか」という、居場所を探している物語だと思うのです。彼を取り巻く登場人物も、みんな自分の居場所を求めながら人間関係を紡いでいる。そういったところが(“逆孤独”のような現代を生きる)我々が目が離せなくなる大きな理由じゃないかと思います。

エヴァンゲリオンに搭乗しながら、それぞれの生き方を模索していくシンジたちの姿が、多くの人々の共感を呼んだのです。

BS4KとBSプレミアム、2つのチャンネルにまたがって放送する『エヴァンゲリオン』特集をぜひご覧ください!!

『エヴァンゲリオン』
特集放送予定

「歴史秘話エヴァンゲリオンヒストリア」
4月10日(金)[BS4K] 後10:00~10:38
4月15日(水)[総合]前1:25~2:03 ※火曜深夜
4月15日(水)[BSプレミアム][BS4K]後10:16~後10:54

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ
3週連続放送!
『:序』 4月18日(土)[BS4K]後11:00
『:破』 4月25日(土)[BS4K]後11:00
『:Q』 5月2日(土)[BS4K]後11:00

「発表!全エヴァンゲリオン大投票」
5月16日(土)[BSプレミアム]後10:30~翌0:30
キャラクター、エヴァ、使徒、セリフの4つのカテゴリー!で
視聴者の皆さんからの投票お待ちしております!

特設サイト

【投票期間】4月29日(水・祝)まで!

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